前の意味をホールドしながら読み進める 001
一つの言葉に集中し、それを引きずって次にいくのがどこの国の言語もしていることです。
前の言葉を忘れてしまっては、理解はできません。
単語から次の単語へはもちろん、文節から文節へも同様です。
口語ではこれができないとリズムが合わないし、文語では文章が長くなるので、これができないと読解に時間がかかります。
後ろから日本語に訳してからすっきりする、我々日本人にとっては難関です。
これを考えるための文章の例を、ノーラ・エフロンのエッセイから紹介します。
For now, I’m concentrating only on the routine, everyday things required just to keep you from looking like someone who no longer cares.
上から考えると、
とりあえず、
私は集中している
そのルーティンにだけ
毎日の事は
要求する
ただ
キープする
あなたを
みえることから
だれかのように
だれももう気にしない
となりますが、これくらい長い文章だと、前の言葉の意味をホールドしたまま次にフックをかけていくというやり方は、訓練なしではできません。