娘が口にするラーヴァって何?
かな〜り前から、娘が火山の映像を観ているときに 「ラーヴァ!」 といった感じの言葉を口にし …
3歳から小学校低学年くらいまでで、「子どもの説明が下手だ」と思うことがうちの場合はあります。
日本語教育に関する本を読んでいると、ロジカルに、論理的に話す方法を子どもは知らないからだと書いてありました。しかも、それを覚えるのは苦手だそうです。「それ」というのは、
つまり たとえば しかし それに対して だから なぜなら(だって)
といった文法的な接続語のことです。
小学校低学年の児童はうちの娘のようにキャラクターの名前を覚えるのは得意。
でも、文法は苦手だそうです。
ではどうするのかというと、日常会話に取り入れることだそうです。
日本語ではたしかに、あまり子どもに対して「つまり」「なぜなら」という言葉は多用していないかもしれません。
とりあえず、遊び感覚で「なぜなら〜〜」とたくさん使うようにしてみました。
一方で、英語で考えると、つまり、しかし、だから、なぜならはお互いによく使っています。
I mean, but, because, that’s way,
英語は論理的なのでしょうか???
for example, はたまに使う程度、on the other handはあまり使わないので、これを機にお互いによく使って遊ぶようになりました。
だからとなぜならは関係性があるので、ひっくり返したりしながら使っています。
また、
I love it.
というワードが娘から出てきたら、
why?
ではなくて、
because~~
と言って、becauseで続きを言うように促しています。
娘が
Because that’s yellow.
と答えを言ったら、私は
That is yellow. That’s why you love it.
と反対にして言ったりします。
他にも、
たとえば、最近娘が観ているアニメは『Teen Titans Go!』ですが、観てもらうとわかるとおり、決して教育的なものでもなく、「何みてるの!」と叱られそうな内容です。
でも、こんなアニメが言語習得にはいいのだと私は恥ずかしげもなく主張しているのです。
観ていただくとわかるとおり、キャラクターたちは哀しみや楽しみといった感情を剥き出しで話しています。
この感情を読み取るだけでいいのです。
文章の内容を理解しようなんて思わなくていいのです。
そして、しっかり彼らの台詞、音を真似する。
真似する気持ちで聴くのです。
まずはこのアニメで、物まねではなく、感情の理解を心がけてみてください。(1分か2分観てみてください)
みなさま今年もありがとうございました。
英語の学びはいつだって楽しい。家でも外でもできるスキルアップの歓びですね。
英語は第二外国語として捉えれば学習的な要素ばかりですが、体育的に捉えれば非常に奥が深いです。
体育や楽器演奏のように、体が自然と覚えていくプロセスは、英語の世界においてまだまだ解明されておらず、どのオススメ方法をトライしてもたいていは第二外国語の範疇を出てません。
簡単に言うと、感情のコミュニケーションを意識するだけで英語が体育的になるのですが、来年はその部分をしっかりとお伝えできればと思います。
娘との英語の毎日は本当に楽しいです。
みなさんも母国語的な英語習得を目指して来年もスキルアップを実現しましょう!
次回は『言語は感情。 001
英語に感情を込めたこと、ありますか?』です! 良いお年を!
誰もが挫折するifの仮定法+過去完了
ifを母国語として覚える順番をこれまでに説明したが、やがて子どもが学ぶであろうオプションがこれから説明する部分だ。
前に、「もし仮に」は基本的に時制を気にしないと書いたが、やがて複雑な時制も学んでいく。
アニメキャラのオッソが言っていた
I couldn’t have done that without your help.
は、「もし仮に」の仮定法なのに、過去の話をしている。
この文にはifの部分がないが、仮定法で過去のことを言いたいときは、if以下も過去完了を使う。
if you had not given me your help.
このようにhaveがhadになって過去完了になる。
という時点で、もうアレルギーが出ている人がいるかもしれないので、「過去形でもいい」と先に教えておこう。
ifは実際に生活の中で使おうとすると、迷うときがいくらでもある。
教わってきたifは複雑で、勉強に対応できても、実際に使えないのだ。
何が問題で、どうすればいいのか、母国語としての習得をヒントに紐解いてみよう。
ifを幼児が最初に使うとすれば、たとえば
I (will) take it if you want.
といったシンプルなものだ。
親は
You can do it if you want.
といった使い方をよくするので、こういった使い方を真似する。
ifにはさまざまな使い方があるが、幼児期はif you want的な使い方ばかりをするので、まずはそれを会得する。
「欲しかったら、○○だよ」というパターンだ。
この使い方の場合、ifのあとは現在形を使う感覚も自然と理解する(直接法などと考えない)。
文法的には、「副詞節だから現在のこと、未来のことは現在形にする」と云えるが、子どもはそんなことは考えない。
そして、しばらくたってから、学校で習ったあの仮定法を使い始める。
If I were(wasでもいい) a bird,
というやつだ。
子どもは本当に、「プリンセスだったら、○○なのにな」みたいなことを言う。
I could fly if I were a bird.
娘の場合だが、wereとwasの違いは適当で、couldを最初から使えていたかは覚えていない。
ただ、ここで最初のif you want. との大きな違いは、過去形を使うことだ。
日本語では、「だったらなぁ」の部分で、これによって「現実と違う」というニュアンスも把握する。
また、強引な解釈かもしれないが、「もし」から「もしも」のニュアンスの違いもある。
過去形にすることで、「もしも」が入ってくる。
この「もしも」のif以下には、幼児としては「時制はない」と捉えている。
wereは過去という意味はなく、単に「現実ではない」という意味で、日本語でも同じだ。
「だったら」という言葉に、現在も未来もない。
そこで、「もしもにそこにいたとしたら」と言いたいときに、
if I were there. と表現するとする。これは、未来のことでも現在のことでもいいし、強引に言うと過去のことでもいい。
I would do that if I were there. (もしそこにいたとしたら、やるだろうね)
だが、日本人としてはここで迷ってしまう。
迷うポイントは、
ifのあとに現在形を使うべきか、過去形を使うべきか
未来、現在、過去、どう使い分けるのか
というところだ。
実生活や会話で使ってみると、そういう壁にぶち当たる。
今自分がいおうとしてることは、どっちのifなんだろう? と。
この混乱を収束させるためには、こう考える。
英語の文をネイティブから最初に聴いたとき。何の先入観もなければ、ただの聴いたとおりの音になる。
たとえば、
ウェンチュライテイキエム?
と聞こえるときがある。
これが実際に何を言っているのだろうというと、
When should I take them?
になる。
よくよく聴くと、shouldはシュッドと言っている。should Iはシュッダイと言っている。でも、最初に素直に日本人が聴くと、
ウェンチュライテイキエム?
になる。
でも、一度スペルを見てしまうと、今度は分解して聴きたがるようになるので、もうウェンチュライテイキエム?とは聞こえなくなるかもしれない。
意味は「それをいつ取ればいいですか?」「薬をいつ飲めばいいですか?」というときに使う。
Meetは初対面、seeは2回目以降 経験で有名人と会ったときは、 He has met …
過去完了は文章や大過去だけではない
過去完了で用いる場合は、
I’d always found that ~
という感じで、「~をいつも見つけていた」となる。
学校で教わった
I realized that you had done that. (君がもうそれを終えていたとわかった)
という使い方は、最初の過去形よりも前に何かがあったことを示すということ(大過去)だったが、過去完了は実際、単独の口語で使ってもかまわない。
文章では現在完了を使う時に、それ自体が過去になることが多いから、過去完了が多用される。
It had just come in, she said. (ちょうど入荷したところなのよ、と彼女は言った)
状態動詞と動作動詞を両方持つ単語がある
seeは状態動詞と動作動詞がある
状態動詞のseeは「見える」
動作動詞のseeは「会う」
seeが状態動詞のseeだけだと思っている人にとっては、
I’ve seen you. (私はあなたを見ている)
という継続だけになる。だが実際は、「会う」という動作動詞でもあるので、
I’ve just seen him. (ちょうど彼と会っていたところです)
で完了用法にもなる。
このように、状態動詞の中で動作動詞の意味があるものがある。
状態動詞のthinkは「思っている」
動作動詞のthinkは「考える」
I think that you are great. の場合は状態動詞だと考えるとわかりやすい。
I’ve thought は「ずっと思っている」になり、「ずっと考えている」は
I’ve been thinkingになる。
この場合、結果的に完了用法は使えない。
状態動詞のhaveは「持っている」
動作動詞のhaveは「食べている、とっている」
I’m having dinner now. は、動作動詞。
I’ve had は「ずっと持っている」になる。
Forgetの使い方
現代完了は、限定された時間を示さない。
話し手、聞き手の意識として、「いつ」それをやったのかはどうでもいい場合がある。
「もう宿題やってるの?」と母親が訊くとき。
答えるほうも、何時にやったかを答えるのではなく、「やってるよ」と答える。
これが現代完了のフィーリングだ。
これは完了用法になるが、日本の現代完了の説明でよく使われる。だが、この使い方で「アクションを起こした時が今に繋がっている」と誰もが説明をする。
実際は繋がってはいない。今がどうなっていても関係ないのが完了用法だ。
あくまで、「いつ」に言及しないのが完了用法。ただし、最近だったり、今日中のイベントに限定される。
この完了用法で「アクションを起こした時が今に繋がっている」と教わると、本当に混乱してしまう。
ネットにもそういった説明があふれていて、中高生は頭が混乱しているはずだ。
「宿題を終えた過去が今の時間に繋がっている」というファンタジーな説明は本当にややこしい。
現在完了をひとくくりにするなら、共通点は「いつ」を限定しない言い方だということ。
これがまず大事だ。
次に、使うときの仲間分けを、従来の継続・経験・結果・完了から離れること。
継続の言い方は、「ている」系代表で、現在形で状態動詞の「ている」の仲間。
それを、「ずっと~している」と言いたくなったときに使う。
現在進行形は、動作動詞を「状態」にするために進行形にしたもの。「食べる」→「食べている(状態)」となる。
isなら今のこと、wasなら過去で、「いつ」を限定した場合。
これを、「ずっと~している」と言いたくなったときに、現在完了進行形にする。
他はすべて「動作が終わった」という過去の時間の気分で話す。
動作動詞の過去形、現在完了完了用法、現在完了結果用法、現在完了Unfinished Time Wordはすべて、アクションが終わっている。
過去以外の現在完了は、「アクションが終わった状態」とも言える。
経験は「前に~したことがある」で、「アクションが終わった状態」というより、アクションをhaveしているという意味になる。
結論として、継続と完了は全然違うと理解する。
日本語を勉強中の外国人に、「『もう食べて(い)る』と『今食べて(い)る』は、どちらも進行形ですか?」と聞かれたら、どう答えるだろう?
これに上手に答えることができれば、現在完了継続はクリアだ。
「同じ言い方だけど、『もう食べて(い)る』は進行形じゃなくて、英語の現在完了完了用法と同じだよ」と答えるといい。
あとは動作同士を現在完了で使うと「動作が終わった」という意味になるということ。
状態動詞の継続と動作同士の完了がまったく違うと認識できれば、そうとう頭はすっきりする。
現在完了が「状態」「終わった状態」だとわかったら、
I’ve got a pen. ってなんだろう?
なんていう初期の疑問も、わかってくる。