Rの二重母音を極めると楽しいと思います。 002
アクセントの有無で、伸びるか伸びないかが変わる ɚ という発音記号もあります。この、鍵のよ …
英語の基本は、訳ではなく、順番に読んで理解することです。
いつも常に、今の言葉から次の言葉の関係性だけを感じましょう。
今回は
BONE
です。
Your bones are the hard parts inside your body which together form your skeleton.
と辞書には出ています。
コツは、両隣の関係性を見るタイミングで、疑問はないということです。
たとえば、
Your bones
だけを見るとき、
日本語であれば 「あなたの 骨」となりますが、英語でも同じで、その時点での疑問はありません。
ただ、この場合のYouは本当の意味で「あなた」ではなく、「人の」という意味です。
次に、
bones are
ですが、
ここにおいても、「骨 だ」という意味であり、完結しています。
次は
are the hard で、「だ 固い」
the hard parts は「固い部分」
parts inside 「部分 中の」
inside your body 「中の 体の」
という感じです。
難しいのはWhichの扱いですが、はカンマがないので、「○○する骨の部分」という感じで、後ろからの修飾です。
この時点でまず、
「人の骨だ 固い部分 体の中の」
と読んでいます。
Which togetherは、「それらが一緒になって」という意味です。
form your skeleton. 「形作る 骨格を」
で終わりです。
日本語に訳したくなりますが、本来必要ないので省きます。
「人の骨だ 固い部分 体の中の」「それらが一緒になって」「形作る 骨格を」
この順序で、ただ理解して終了です。日本語の詩みたいなものだと思えばいいです。
もう一度読んでみましょう。
Your bones
are
the hard parts
inside your body
which together
form your skeleton.
現在完了は日本語から英語にして使うのが難しいものです。
そもそも、言語はすべてイメージ化して使うべきですが、ここでは現在完了をイメージにする方法を紹介します。
話すときに、「過去形を持っている」というイメージを使います。
実際にhave 過去分詞となっていますから、「過去分詞をhaveしている」ということになります。
それでまず、
have
と言ったときに、円のようなものを頭に用意します。
上が過去で、下が現在です。
それは、今を含む時制で、まず、経験のときは、自分の人生になります。
あとは、確定していないぼやっとした、今を含む時間です。
その円に、過去完了の動詞が入ります。
これが、「持っている」というイメージになります。
それぞれ用法によって使い方が違います。
経験「したことがある」のときは、適当にその人生の円に言葉を入れます。
それだけです。
完了の未完了時制「もうやった」「今日3回コーヒーを飲んだ」は円が今日だったり、ここ1年だったりします。それをイメージします。
「もうやった」というイメージなら、適当に動詞を入れます。
「3回やった」なら、3回動詞を入れます。
I have already eaten breakfast. (午前中のみ)
I have already eaten lunch.(夕食より前)
ニュースで読まれるような完了は、円が今日という意味になります。
そこに適当に入れるイメージです。
混乱するかもしれませんが、thisとaの組み合わせもあります。
This is a pen.
を分解すると
Thisは特定(specific)、a penは一般(概念 concept)です。
「この指差ししているペンは、一般的にペンと言われるものです」
続けて、it’s が使えます。
This is a pen.「これはペンです」
It’s useful. (ペンというのものは、便利です)
ここには、「特定のワードを指すか、文全体を指すか」と「一般的な事柄」という要素が入っています。
もしa(一般)がthe(特定)の場合、
This is the pen.「こないだ話してたペンです」
It’s useful.(世の中に数ある、特定のブランドのthe penのこと)
となり、相手は
That’s great. 「いいね(話全体について)」
もしくはそのペンに絞ってIt’s great. (そのペンいいね)
と答えます。
Itは日本語の「それは」という訳のニュアンスを入れる必要はないのですが、似たようなものに
001 「それ」と訳さないitを使う(公開ページです)
英語の勉強を始めて、いろいろと話し方を学びます。そして、さあ話そう、となって、話せる人はどれくらいいるでしょうか?
難しい例文を暗記して、「さあ、独り言を言ってみて」と誘っても、ほとんどの人が何も言えません。
でも、例文や文法は知っているのです。
なぜかというと、「自分の体験による根拠がない」と、ちょっとわかりずらい言い方をしたくなりますが、もう少しわかりやすく具体例を出すと、「It’s」から始まる文を軽視しすぎだ、ということです。
「勉強する」という気持ちはすでに、少し難しい文章を習おうとしているので、「It’s」を素通りしてしまうのです。
また、経験として、It’sと言ってから言葉を選ぶ、もしくは何も考えずにIt’sをつけるなど、暗記ではない方法で使うことをほとんどの人がしていません。
そこで、まず「It’s」とは何かということを改めて理解しましょう。
たとえば、「桜って綺麗だよね」の問いに対して、
It is beautiful.
と言った場合、日本語による普通の訳し方は、「それは美しい」となります。
ですが、感覚として「It」の部分を、無理に「それ」と感じる必要はありません。
それよりも、be動詞の部分を感じるべきです。
is の部分は、日本語でいう「だ、です、ね」にあたるので、
It is beautiful. は、「美しいです」「綺麗だね」となります。
「beautiful」と一言で言う場合もありますが、it’sはより丁寧で、自然です。
Yes, it is.
という答え方もありますが、このときも
「はい、そうです」「ほんとそうだよね」と言ったニュアンスになり、「はい、それはそうです」だと丁寧すぎます。
It’s good. なら「いいです。いいね」
なので、単純に
「いいなぁ」
「美しいな」
と言いたいときは、何も考えずに冒頭に「It’s」をつければいいのです。
独り言でも、「桜っていいな」「冬っていいな」「車って楽しいな」と思うときがありますよね。
特定のことを言いたいときは違う言い方になりますが、それは後ほど。
この超絶簡単なit’sを使うと、英会話や独り言で、使いまくれるわけです。
例としては感想を言いたいとき。
bad
great
good
cool
so so
not good. 良くなかった. it’s not good. It isn’t good.
no good.
という、英語の勉強の範疇に入らないような簡単なものですが、これなしで会話は成立しません。
「程度」の用例を見てみます。
He wasn’t so strong that he could win.
程度 勝てるほど強くはなかった
結果 強くなかったので、勝てなかった
He moved so quickly that nobody noticed.
程度 誰も気づかないほど彼は素早く動いた
結果 素早く動いたので、誰も気づかなかった
That is so bad that I can’t give you.
程度 君にあげられないほどそれは酷い
結果 あれはとても悪いので、あげられない。
この「結果」というのは、日本語に訳すときに作られたものなのではないか? と思ってしまうときもあります。
途中で出てきた
~(文章), so he was ○○.
も「結果」だからです。
「結果」を言いたいなら、これでいいじゃないかと思います。
That is so bad that I can’t give you.
は、
That is too much bad, so I can’t give you.
と言いたくなります。
程度の訳し方は、英語としては自然です。
たとえば、
He wasn’t so strong that he could win.
という文章は、英語の感覚ではまず、順番に
He wasn’t so strong 「彼は強くなかった」と考えて、
That’s good.
何かを見ながら、イメージしながら、この言葉を言うのは簡単です。
でも、「英語を学んでいます」と言う状態では、誰もこれをやりません。
日常生活で、いろいろなものに対して、
That’s good.
と言わないのです。
言わない理由は、「簡単だから」。
もっと難しい文法を学びたいからです。
でも、会話や思考の瞬発力は、こういった簡単な言葉を使って言うことにあります。
自分の頭の中のイメージを思い浮かべながら、itやthatと言うというのが、思考や独り言の基本だからです。
この方法を人に教えるときに、しっかり心に持つイメージを意識してもらいます。
This is と指をさすのは、コップ。
イメージするのは、自分が持っているコップです。
そして、
a cup.
と言うときは、概念的なカップ、一般的なカップをイメージします。
指をさしたままですが、心では目の前の唯一のカップをイメージしているわけではないということです。
それがたとえばtheになったとき。
「オオカミ少年の話してくれる?」
と言われて、思い出すままに英語で話してみた。
すると、「次は私」ということで、9歳の娘がオオカミ少年の物語を語り始めた。
さすがに、童話的な話し方は上手い。
感心して聞いていると、ある言葉が耳に入ってきた。
ミスチーバス
この言葉が出てきたのは、オオカミ少年の紹介をするとき。
私は、
He’s lying every time.
とか
He lied every time.
とか言っていたところを、娘は
He’s mischievous.
と言っていた。
mischievousの意味は、「わんぱく、いたずら好き」という意味。
大人で使うと、「悪意がある」という悪い意味になる。
目などについて言う時は、「ちゃめっけのある」という可愛い意味にも。
まあでも、この物語でオオカミ少年を紹介するには確かにぴったりな言葉だなと思った。
大人の世界ではなかなか使わない言葉も、子供の世界では使える言葉なのでした。
ここで紹介してきた、「ありのままに聞く」「リズムごと真似する」といったことを前提として、リンキング部分を中心にしたリスニングに変えると、ネイティブの音が耳にすべて入ってきませんか?
もしアメリカ英語に強力なリンキングがなかったら、もっとリスニングは簡単だったでしょう。
でも、残念ながらアメリカ英語のリンキングは、想像以上に音を変えます。
ここから逃げてはいけません。本場の英語や映画の英語もすべて、リンキングの宝庫。リンキングされた音を耳に入れずに、どの単語を発音しているか当てるのは誰だって困難です。
こんな簡単な文もチャンク化するとこうなります。
I even wrote down
a list of all the things
I like about you.
発音はアイブンローダウン。
evenがイーブンだと習って、はっきり発音されると思っていたら、このセリフを言うベンはevenがないかのようにぼそぼそと呟いています。
evenの前後には隙間が無く、本当にあるかないかわかりません。
でも、これからはそういうものだと思って、アイブンと使ってみましょう。
娘はI’veかと思って撃沈…。
老人となったヒーローをシルベスター・スタローンが演じた映画『サマリタン』。
肩をぶつけられても謝ったサマリタンに対して、子どもが
Should’ve thrown him over a tree or something.
と言います。
たとえばネイティブが、「ライルラレラエ」と呪文のように話します。
相手は「フーレジダレ」と呪文のように返します。
日本人には呪文のようなのに、会話が成立している。不思議です。
発音やリンキングによって、呪文のようなチャンクになる英語。
これを勉強方面から聴き取ろうとしても、まったく聴き取れません。
ではどうするのかというと、「音をありのままに聞く」ということで、このサイトでも何度か触れてきました。
そして、これが非常に難しいです。
一つひとつの言葉の発音を勉強して、それが相手の会話の中にあるかどうか。それを聞き分けようとするのが、第二外国語として英語を勉強している私たちのやり方です。
聴き取れなかった音は排除して、聴き取れる音は自分の発音に無意識に矯正して認識します。
母国語としてやらなくてはならないのは、音としてすべて聞くということです。
もしそれが勉強したことのないフランス語だったら、すぐできます。
そのまま真似するのも簡単です。
音をそのまま真似する気持ちで聞くのが正解ということです。
これがいろいろな要因で出来ないのですが、解決方法としては、「呪文と思う」というのも、馬鹿げていますが有効です。
リンキングも含めたチャンクをありのままに音として聞く。
これができると、要は、「難しい英語を聴きとれる」ということです。
まとめると、
リスニングの心構えは、「聴き取ろうとしない」。
「聞こえた音をそのまま覚えよう」と思うこと。
今までは知っている単語が相手の文章の中にあるかどうかを探っていたけれども、これからは相手から聞こえてくる音をまるごとを覚える。→の向きを変えるのです。
たとえば、
I want him on our side. (彼を味方につけたい)
という文があったとして、onがあるかどうか、聴き取れるでしょうか。