言語は錯覚を使う

言語は錯覚を使う

錯覚の研究が進んでいるそうです。

アバターとかも錯覚を使った一種で、アバターによって性格を変えたりすることができるとか。

お芝居も錯覚を使いますよね。役者の泣き顔をみて、自分も泣いてしまう。

感情をシェアして、共感してしまう。

私はずっと、この共感や錯覚が言語、会話なのだと言っているのですが、なかなか世の中に広まりません。

この共感の能力は、人間だけが持つもの。共感ニューロンという脳の一部を使って、いろいろなものを自分の中で作り上げます。

神がいると思ったり、幽霊がいると思ったり、そこよけて! って言うときに自分も危ない感じがしたり。

全部共感ニューロンです。

ゲームをやっていて、「とべ!」と思ったときに、どのボタンを押しているか意識してませんよね。

ただ、「とべ!」と思っている。

これが、母国語の状態。

自分はそのキャラクターじゃないのに、「とべ!」とか「あぶない!」と思っているのは、すべて錯覚です。

錯覚を感じることができる能力というわけです。

英会話と、その錯覚に何の関係があるのかというと、ゲームの感覚に似ています。

「それとって」と言うときに、自分や相手が取るような感覚を最初に抱き、それを実行するような錯覚で、話すのです。

「とべ!」と思ってAボタンを押すところを、「とべ!」というのが母国語。

だから、最初に何か、錯覚的なものがあるのです。感情とか、説明したいものが心にあって、それを表現するために、方法(Aボタンを押すとか)を考えずに無意識に言語化して口にするのが母国語。

一度成功すると、脳がこれでいいのだと認識して、使えるようになります。

これは全部、錯覚なんです。

結果的に、英会話は、こうあるべきです。

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