映画のセリフをリアルタイムに理解する 001

昔の映画になりますが、ディザスタームービーとしては有名な『タンデズ・ピーク』。
火山噴火をテーマにした作品ですが、そのセリフから気になる使い方をピックアップしてみます。
このサイトでは何度か指摘してきたとおり、セリフの直感的な理解には一語一語を順番通り、感情で繋げるように理解し、使うことです。
同時に、主語と述語という関係をまず第一に理解すること。
その観点からいうと、繰り返しでしつこいですが、こんな文の理解が重要です。
Harry says the mountain could blow any minute.
Harry says はSVなので、それ以降の節を見てみます。
主語 the mountain
述語 could blow
以下が any minute
という感じです。
個人的なフィーリングとして、まずこの文を読んだときに、couldを推量の「ありうる」の感覚で捉えました。
理由は、山であることかもしれません。
実際、仮定法のcouldが会話に出てくることが多く、見分けは難しいですが、仮定法のcouldには「できる」という意味が含まれるのがヒントです。
山が「できる」という言い方をするのは完全否定はできないものの、あまりないと判断して、couldが推量だと判断しました。
瞬時にそういったいろいろなことを考えるのではなく、山とblowの関係性から直感的に思ったということです。
ということで、訳は「ハリーはまもなく山が爆発するはずだと言っている」です。
読んで訳するのは時間があるので簡単ですが、上からリアルタイムで訳するには、一語一語、感情を絡めたフィーリングが大事です。
もうひとつ。
They will be handed out at the door on your way out.
一見、なんのことを言っているのかわからないかもしれないですが、まず
will be
について、リアルタイムにどう捉えるべきかを考えたいと思います。
would be
は推量で「~だろう」だと説明してきました。
それが現在形になると、
「~なります」「これから~です」
という感じになります。
確実に、こうなります。 というイメージです。
そのイメージを使ったまま、読み進めます。
be handed out