thinkを「思う」と「考える」で分けるのは、自動詞・他動詞か、状態動詞か動作動詞か、完璧な答えを求めます!

「思う」と「考える」は違うのに、英語ではthinkでまとめられています。
ですが、thinkには自動詞と他動詞があります。そして、状態動詞と動作動詞もあります。
もしかして、この自動詞や状態動詞によって「思う」と「考える」にわけられているのではないか? という仮説が今回のポストのテーマです。
実際に、英語の業界ではそういうことは言われていません。
それでは、
Let think about it!
さて、thinkが日本語のように英語も使い分けているのかというと、Yesです。
Think about it.
というとき、日本語の「考えて」がぴったりです。
「思って」ではないと思います。
「思う」のときは、
I think so.
とか、
I think that it’s good.
というとき。
もし単独で、
think!
とか、
Think and think.
というと、「考える」がしっくりきます。
そもそも「考える」と「思う」の違いもぼやっとしてますが、「考える」は論理的に分析、理解することを目的としていて、「思う」は「願い」とか、頭の中に像を思い浮かべるというイメージ的な意味合いがあります。
では、自動詞か他動詞について考えてみましょう。
Think about it.
は前置詞があるので、自動詞ということになります。
本来、単独で使えます。
I think. (I’m thinking. が多い)
でも成り立つわけです。
もしこの自動詞としてのthinkを「考える」と仮定すると、
Think about it.
Think and think.
は問題ありません。
他に、
think of A as B
も、「AをBとみなす」ということで、論理的に分析しています。
では次に他動詞。
I think that it’s good.
I think him a clerk.
I think so. (soはthat節と同じ)
は「いいと思う」「彼は店員だと思います」「そう思う」で、目的語をとっています。
ここでも他動詞=「思う」が成立しそうな気配がしてきました。
ですが、think of がこの理論に当てはまりません。
think of her name.
というやつです。
これは、「名前を思い出す」で、「思いつく」に似ています。
前置詞を使っていることから、自動詞です。
think of you. はあなたを思っている。
ということで、前置詞を使う自動詞でありながら、「思う」系がありました。
ofの使用例はこんな感じです。
What do you think of your gift?
ギフトはなんだと思う?
What did you think of her?
彼女について何を思った?
これも「思う」と自動詞の組み合わせ。
崩れましたね。
それなら、「状態動詞」と「動作動詞」はどうでしょう?
「状態動詞」は状態を示しているので、「~いる」という動詞。
「知っている」「嫌っている」
といったものです。
一方動作動詞は、「遊ぶ」「寝る」「食べる」です。
thinkはどっちでしょう?
日本語で考えると、「考える」「考えている」「思う」「思っている」のどれを使えばいいのかということになります。
「考える」は「遊ぶ」に似ているし、「考えている」は状態系。
「思う」は「遊ぶ」に似ているし、「思っている」は状態系。
答えを先に言いますが、
thinkを「思う」で使う場合、「思っている」が正しいのです。
つまり、状態系です。
I think that you are great.
は、「君はすごいと思っている(思う)」という訳なのです。
この「思っている」は進行形にできません。なぜなら、進行形とは、動作動詞を「~いる」という状態にするために進行形にするからです。
「思っている」はそもそも状態なのに、進行形にする必要がありません。
でも、
I’m thinking.
って言いますよね。
ここがポイントです。
「考える」の訳の場合、動作動詞なんです。
なので、
I think.
は哲学的な「私は考える」で、
I’m thinking.
は、動作動詞を状態であらわす、
「私は考えている」
なんです。
つまり、現在形の状態で考えると、
動作動詞のthink=考える
状態動詞のthink=思っている
動作動詞のthinking=考えている
これで、だいぶ「思う」と「考える」をすっきり分けられたのですが、やはりofです。