一つの言葉(=チャンク)から次を“選ぶ”力を鍛える——母国語として英語を育てるトレーニング

英語を「母国語のように」話すコツは、最初のひと言(Seed)から、次の言葉を“選び続ける”経験値を貯めること。
完成済みの例文を暗唱するのではなく、瞬間的な“選択の連鎖”で文を育てる——その実践法をまとめます。
目的の一つは、文章を決める前から話し始めるということです。
瞬発的に英語を出し、その後の文章は決まっていないという風景を見ること。
ネイティブにとっては当たり前すぎて意識しないことですが、話し始める、もしくは考えはじめて英語を使い、そのあとの文章は決まっていないということが、外国語として英語を勉強をしている人にとっては恐怖体験なのです。
そこで、次の言葉が決まってなくても、出した言葉、たとえば主語だと、その主語を繰り返しながら次の言葉を選択します。
前回やったように、助動詞やit’sなどはすでに次が決まっているので例外ですが、そうやって繋げていくことで最終的に文章になるだけです。
基本アイデア:選択の連鎖(Choice Chain)
- 1 Seed を決める:例)I
- 次のチャンクを“選ぶ”:
- ここが最重要。「なんだろう?」と迷う瞬間そのものが学習の核。
- 動詞を決める もし助動詞を使う場合は動詞まで一気に
- I、I、I、と繰り返しながら、次を探して、決まったら、I don’t goと連続で言う。
- “聞いたことがない並び”は選ばない(母語の直感を守る)
- この循環で“選ぶ経験値”を増やす。
例文暗記が中心だと「再現」はできても「選択の瞬間」は鍛えられません。
ここでは選択の瞬間を毎回つくるのが目的です。
映画フレーズで“チャンク耳”を作る
短い台詞をチャンク単位で分け、選択→連続発話で叩き込む。
(下は練習用ミニ台本。意味はざっくりでOK、まずは音と並び。)
1) It just went dead.
