NYが主役の映画『ユーガットメール』から英会話をピックアップ

私が大好きな脚本家ノーラ・エフロンによるNYを舞台にした映画『ユーガットメール』。
当時はネットでやりとりして恋をするという最先端の話題を使った映画という感じでしたが、ノーラ・エフロンらしく、NYという街を主人公にした映画でした。もう、この当時のNYは存在していないに等しいですが、私はこの映画とまったく同じNYを旅した世代です。
今回は、この映画の中から有名な、PCを介した二人のやりとりをピックアップしてみました。
1. Joe の父の話
My father is getting married again.
「うちの父、また結婚するんだ」
👉 is getting married は「結婚する予定」や「結婚が決まっている」という未来的なニュアンス。
→ “will marry” より自然で会話っぽい表現です。
お金持ちだけにちょっと複雑なジョーの家。お父さんが再婚を繰り返すので、もうジョーは興味ありません。
2. Kathleen の帽子ネタ
…to buy a hat that will turn out to be a mistake. As almost all hats are.
「(蝶は)帽子を買いに行ったのね。でも結局それは失敗になるの。だって帽子はほとんど全部失敗だから」
👉 turn out to be ~ は「結局〜になる」という便利表現。
→ 「予想外の結末」に使いやすい。
例: The trip turned out to be amazing.(旅行は結局すごく良かった)
この前で語っているのは、地下鉄で蝶を発見して、ある駅で降りていったという話。きっとブルーミングデールに帽子を買いに行ったんだわ。とメルヘンな話をしています。
全文はこちら
Once I read a story about a
in the subway, and today…..l saw one.
It got on at 42nd and off at 59th…
… where, I assume went to Bloomingdale ‘s…
… to buy a hat that will turn out to be a mistake.
As almost all hats are.
最後のasは「〜であるように」という意味で、As almost all books are. 「すべての本がそうであるように」と使えます。
3. Bagel 工場の粉まみれ
The air is filled with white dust that never seems to land.
「空気は小麦粉の白い粉でいっぱい。でも全然地面に落ちないんだ」
👉 is filled with ~ は「〜でいっぱい」。簡単なのに描写力が高い表現。
👉 never seems to ~ は「どうも〜しないみたい」というニュアンス。
H&H BAGLESの話です。私はこのすぐ近くのホテルに宿泊したことがあり、とても思い出深いです。
こうゆう文は日本語では「絶対に地面に落ちない白い粉で満ちていた」ですが、ネイティブの感覚としては、
The air is filled
まず「空気はいっぱい」という状況をイメージ。
with white dust
「何でいっぱいか?」→「白い粉だな」。
that never seems to land
その粉に追加情報 → 「あれ、でも全然落ちないんだよね」。
となるそうです。
文法をやってると、「, which」じゃないんだから、後ろから修飾だろ。と思ってしまいますが、ネイティブの感覚としてはあくまで前からだそうです。
