it’s から始まる英会話 002
Itは相手が言った文章の特定のワードを指したりします。
なので、
「俺はこの政策は間違っていると思う」という意見に対して、
「その通りだ。間違っている」と言いたいとき、
That’s right. It’s wrong.
となります。
It’s right.と言うと真逆のことを言っていることになります。
「早起きしてるんだけど」と相手が言った場合、答え方にニュアンスがふた通りあるとします。
「人類ならみなさんご存知の『早起き』は、いいね」
「君の早起きは、不規則な日が続いていただけにいいね」
前者が
It’s good.
後者が
That’s good.
となります。
It’s good. のパターンを日本語で考えると、「早起きしてるんだけど」の返答として、「あ、『早起き』してるんだ。早起き、いいね」という感じで、どこについて「いいね」と言っているかわかるように、わざわざ「早起き」と指示しています。
英語でも、
It’s good to wake up early.
と加えたほうがわかりやすくなります。
That’s good.(いいね)は、文全体を「いいね」と言っているので、「早起き」という言葉の意味だけではなく、「あなたがしていること」について「いいね」と言っていることになります。
文全体ということは詳しく述べられていることなので、thatは具体的なものを指すことになります。itは細かく、単語に絞られたりするので、その言葉自体の意味を指すことになり、意味が一般的なものになりがちというわけです。
ただ、「桜というものは・・・」という意味(一般的、概念)の答えに対してitはOKで、「私のカスタムした車は・・・」という答えでitは使えないのかというと、使えます。
なので、「一般的なもの」というのは完璧な答えにはなりません。
また、itは主語のある文章全体を指示することはできません。
「特定する必要のないもの」