ネイティブが日本語で説明できない、canとbe able to 001
Canとbe able toについて、このサイトで何度か解説してきましたが、もう一度やります。
なぜかというと、あるネイティブが単純に
「Canは今できるかどうか、be able toは能力」と説明していたからです。
これでは、非ネイティブが思う様々な疑問の解決になりません。
私たちが日本語について文法的によく知らないように、ネイティブも英語についてよく知らないのです。
まず、Canが「今できるかどうか」と言われているのは、「誰でもできるけど、とりあえずそれができるかどうか」というのを疑問形で聞くことです。
例としては、
Can you open the door?
ですね。
これは、「それで、もしできるなら、やってくれる?」という依頼になり、「できる?」の意味は「俺のかわりにできますか?」という意味になります。
一方で、be able toの場合は、「やれるかどうかの質問」になり、依頼になりません。
Are you able to ride a motorcycle?
ですね。
「バイクに乗ることはできますか?」で、技術的なことを訊ねています。
このように、求める答えが違います。
たしかに、ここだけ見れば、「一時的にできるか(今できるかどうか)」と「能力」に分けられますが、そう単純ではありません。
I can swim.
と言うからです。
これは明らかに能力のことを言ってますよね。
これは、習得する能力について使われるパターンで、主観的に「泳ぐことができると思っています」という意味になり、水泳や自転車で使われます。
I can read and write.(私は読み書きができます)
I can speak English.
Am I able to swim? は、「このプールはちょっと汚いけど、泳ぐことは可能なの?」(状況的に可能か)とか、「事故に遭って大変だったけど、今は泳ぐことができるの?」(体の能力的に可能か)という質問に対する答えになります。
「条件や技術的に、可能か不可能か」というイメージで、客観的な話になります。
そして、これは冒頭で言われたのとは真逆で、「一時的なもの」です。能力という側面があっても、「一時的なもの」です。
状況以外の部分は、canもbe able toのどちらも「能力」の意味を持つので、
「Canは今できるかどうか、be able toは能力」という説明は間違っています。
Canは「今できるかどうか」だけじゃない
「今できるかどうか」と、あるネイティブが言ったのは、依頼の部分です。
Can you ~? という依頼で、これは「一時的なもの」です。
「誰でもできるけど、とりあえずそれができるかどうか」
というイメージです。
これに対して、「はい、できますよ」は