Nの発音をあなどらない 01
日本人が苦手な音のひとつに、鼻音があると思います。
特に、NとMで行われるものです。
日本人の「ん」で書かれた発音には数種類あり、私たちはそれを意識することなく使い分けています。
看板の「かん」部分の「ん」は何なのかとか、新聞の「しん」部分の「ん」は何なのかとかを意識しないのです。
一方、英語や韓国語にはNやMに対して違いをはっきりさせています。
日本人にとってMは「まみむめも」でしかなく、日本語の「ん」であるという意識がないので、Mの発音時に唇で出す音だけになってしまったりします。
たしかに、英語の「マット」とか、「ミリオン」といった言葉に使われるMは日本語の「まみむめも」と同類です。
ですが、
embassy
とか、
impression
といったMは、日本語の「ん」に当たるMです。