英語の発音法は、「息を吐き出す」 子音が生む笛のような話し方 2
パイプ音で息を吹き出す場所は、基本的にアクセントの場所になる。ストレスとも呼べる場所で、そこから一気に吐き出す。
吐き出しきる間にも当然発音はあるが、それは流しながら出す音になる。
Totally トータリー も最初のトで吐き出すから、あとは流れの中にある。そのため、tallyはダリィとなり、英語的にはラリィもしくはロリィになる。
もし中間のtにアクセントがくるなら、トータリィとはっきり発音される。
Publicity だとパブリシティのリがアクセントなので、リシィリィとなり、冒頭のパブは小さくなるが、パは破裂音であることはかわりないので、小さくても破裂する。
Federal case about it (政府のことの場合)の場合は、フェデラル ケイス アバウト イット が、フェドゥラーケイスア・バーリッという感じになる。
フェデラルとはならず、fedralという感じになるのだ。実際にパイプ音で発音してみるとわかるが、フェ以降は舌がずっと上あごについていて、それぞれをはっきり発音できない。フェデラーと大まかに聞こえるが、細かく変化はある。
このように、アクセントで息を吐き出したあとは、しっかり吐ききること。吐ききる間は、上記のように吐ききる間の流れで発音が変わる。
日本人は息をあまり吐き出さないから、毎回吐き出すなかで発音するというのは不自然かもしれないが、ネイティブにとっては100パーセント自然で、これについて考えることもない。発音のときに出される空気の量も日本人とは圧倒的に違うのだが、それに対して思うことはない。
日本人にとってはこの方法を最初はやっても、そのうちだんだんと吐く息の量が減ったり、息継ぎしたりしてしまうかもしれない。
でも、これ以外の方法で「流暢に話す」はあり得ない。
日本人と母国語的英語のギャップは、理解の順番、そしてこのストレスと吐ききる流れだ。