現在完了(完了)の否定形は、実はわかりやすい。

現在完了(完了)の否定形は、実はわかりやすい。

現在完了の使い方の一つで、よく出てくる話が、

「午前中のことは過去形」

「今午前中なら現在完了」

というのがあります。

これは、「朝ご飯もしくはブランチ的なものを午前中に食べたけど、今は午後なら過去形」ということ。

まだ正午を迎えていないなら、現在完了になります。

1日のうちのことは「今を含む」なので、「現在完了になる」という大枠から外れていて、少々難しいはず。

ただ、これは日本語でも同じです。普段意識していないけれど、一緒。

どういうことか、検証してみましょう。

検証のために、否定形を使います。

I didn’t have breakfast.

I haven’t had breakfast.

訳すとそれぞれ、

朝食を食べなかった。

朝食を食べていない。

となります。

肯定文なら、どちらも

「食べた」ですが、否定になると違いが出てきます。

日本人として、

朝食を食べなかった。

朝食を食べていない。

は上手に使い分けています。英語も同じです。

では、午前中(まだ食べる可能性を残した時間帯)の場合はどちらを使うでしょうか。

もちろん、

朝食を食べていない。

でしょう。

もうお昼を過ぎた場合はどうでしょう。

これは、

朝食を食べなかった。

になります。

学校にいるときに友達と会ったかどうかを説明するときも同じです。

「○○と会わなかった」は、もう学校から帰ってきてしまった場合。

「○○と会っていない」は、まだ学校にいるときです。

なので、アメリカ人も否定文ではしっかり現在完了を使いわけます。

「昨日は○○に会わなかった」というべきところを、「昨日は○○に会っていない」と言いません。

ただし、今を含む時制、たとえば、

今週、今月といった言葉なら、現在完了です。

それぞれ特長として、「いつしたか」を意識したら過去形。意識しなければ現在完了とも言えます。

「午後3時に」「昨日」「2年前に」は過去形です。

「長い間」「ずっと」「したことがある」「もうやりました」と、「いつ」が明確ではなく、経験的なことを言っている場合は現在完了です。

なので、

You haven’t even tried it.

また試してもいないのに!

この言い方も、過去形にはできません。

「まだ~~していない」という言い方は、とにかく現在完了と覚えましょう。