リンキングも含めたチャンクをありのままに音として聞く。 002
たとえばネイティブが、「ライルラレラエ」と呪文のように話します。
相手は「フーレジダレ」と呪文のように返します。
日本人には呪文のようなのに、会話が成立している。不思議です。
発音やリンキングによって、呪文のようなチャンクになる英語。
これを勉強方面から聴き取ろうとしても、まったく聴き取れません。
ではどうするのかというと、「音をありのままに聞く」ということで、このサイトでも何度か触れてきました。
そして、これが非常に難しいです。
一つひとつの言葉の発音を勉強して、それが相手の会話の中にあるかどうか。それを聞き分けようとするのが、第二外国語として英語を勉強している私たちのやり方です。
聴き取れなかった音は排除して、聴き取れる音は自分の発音に無意識に矯正して認識します。
母国語としてやらなくてはならないのは、音としてすべて聞くということです。
もしそれが勉強したことのないフランス語だったら、すぐできます。
そのまま真似するのも簡単です。
音をそのまま真似する気持ちで聞くのが正解ということです。
これがいろいろな要因で出来ないのですが、解決方法としては、「呪文と思う」というのも、馬鹿げていますが有効です。
リンキングも含めたチャンクをありのままに音として聞く。
これができると、要は、「難しい英語を聴きとれる」ということです。
まとめると、
リスニングの心構えは、「聴き取ろうとしない」。
「聞こえた音をそのまま覚えよう」と思うこと。
今までは知っている単語が相手の文章の中にあるかどうかを探っていたけれども、これからは相手から聞こえてくる音をまるごとを覚える。→の向きを変えるのです。
たとえば、
I want him on our side. (彼を味方につけたい)
という文があったとして、onがあるかどうか、聴き取れるでしょうか。