リンキングも含めたチャンクをありのままに音として聞く。 001
最初に、母国語的なリスニングについて話します。
まず、生まれた子どもが、親から聞く言葉についてどのように受け取るかを考えてみてください。
意味がわからず、ただの音として耳に入ってくるはずです。
そして、その音はアメリカ英語ではリンキングされています。
言葉と言葉が子音と母音で繋がります。
繋がってチャンク(塊)化した言葉を最初に音として聞きます。
その中にどのようなワードが入っているかは、最初はわかりません。
一方で、勉強から英語を学ぶ我々は、単語一つひとつから学び、発音も一つひとつ覚えます。
ある程度のリンキングも覚えます。
そして、英検やTOEICは、その程度のリンキングでリスニングができるように出来ています。
また、英語講師もそういった優しい発音を教えます。
英語も日本語と同じように、フォーマルな場所での発音と、友人同士の発音では違いがあり、「おはようございます」と「はよーござーす」くらいの差があります。
もし「ござーす」的な発音を外国人に教えてしまうと問題があると考えるので、しっかり「おはようございます」と教えます。
英語も同じです。
そして、ビジネスの場やしっかりとした場で使える発音を覚えて、いざアメリカに行くと、まったく聴きとれないという自体になります。
「こんなに勉強したのに、私には英語の才能がない」と挫折します。
これは、英語を覚える順序、矢印が違うために起こる悲劇です。