「アメリカのoはアと読む」を受け入れる 002

「アメリカのoはアと読む」を受け入れる 002

iという発音記号は日本人でもわかるやすい「イー」で、seeとかkeyのイーです。
日本人でもアメリカ人と同じように、口を横に開いて、舌が前のほうに、そして持ち上がるような形になっています。
この「イ」はまったく問題ないのですが、アメリカにはもう一つの「イ」があります。

ɪの発音記号の「イ」です。

単語でいうと、
hint
click
big
kiss
などです。

何がseeのイと違うのかというと、リラックスしているか、していないかです。
アメリカ母音はテンスしているか、していないかというのが大事で、このリラックスしている母音の発音が、まさに日本人の苦手する母音です。
日本の母音は常にテンスで、喉を収縮させて出します。

リラックスというのは、舌も唇もリラックスさせますが、喉もリラックスしていて、開いています。
ではどこで音が鳴るのかというと、経験上、鼻腔に近いあたりです。

そして、リラックスさせることで、音はエに近い音になります。

a little bit のbit も、ベットと聞こえます。
filmはフェオムです。
fishはフェッシュ。
fitはフェット。

でも、結果的にイに聞こえるものもあるので厄介です。
chip の場合は、hのせいでイに聞こえます。
drinkも子音の関係でジュリンクと聞こえます。kingも同様なので、次にnが来るとイに傾くようです。
dripはエに聞こえます。

前回、二つの「イ」について話ましたが、jの発音記号も日本人としては「イ」に含まれるかもしれません。
単体で発音すると、「イャ」です。

単語では

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