20年間英語を勉強してきた大人二人と、生まれて5年目の娘の英語の何が違うのか。

連休中、友人Sと家族で相模原までドライブした。
道中、Sが娘と後部座席でずっと話していた。

彼女(S)は若い頃にイギリス留学経験があり、今も貿易関係の仕事で英語を使っている。

娘は英語で「ごっこ」をするのが好きなので、英語が話せる人を見つけると、ずっと話し続ける。

私も運転しながら、そのマシンガントークを聞いていて、いろいろ客観的に娘の英語を聴くことができた。

 

目的地のカフェに到着し、Sと二人で「ホントに凄いね」という話になった。

関心したのは娘の、「自由な使い方」だ。

たとえば、「暗くて、面白くて、気持ち悪くて、キラキラな洞窟に連れて行ってあげる!」というような英語を、ペラペラと話す。

妻がその凄さを理解できないので、Sが説明する。

「20年も英語勉強して、使っているのに、こういう表現はできない!」

私も含めて、英語を勉強してきた人はすぐに、「こういう使い方は間違っているのか、合っているのか」と考えるので、人前で「暗くて、面白くて、気持ち悪くて、キラキラな洞窟に連れて行ってあげる!」と英語で言えないのだ。

文章では書けても、人前で使うのに憚る。

その洞窟に想像の中で言ったあと、娘はSに

Was it kind of scary? (ちょっと怖かった?)

と聞いた。

 

毎度ながら、kind of は勉強して使えるものではなく、意味はわかっていても使いこなすのは難しい。

こういうのをさらりと使うにも二人で関心した。

 

では、20年間英語を勉強してきた大人二人と、生まれて5年目の娘の英語の何が違うのか。

そう考えると、「英語の感性」という言葉が浮かびあがった。

 

聞くのも考えるのも、センス、感性で話している。

 

大人は、技術で話そうとする。

 

この違いだ。

 

このサイトでもたびたび言っていた、文法抜きの英語だったり、「英語のイントネーションでただ話し続ける」が、その感性へと迫る秘訣なのだが、それはまた「習得方法」で紹介したいと思う。