「鍵かけたはずなんだけど」英語ではどう言う? ― 記憶からの推量という表現

「鍵かけたはずなんだけど」英語ではどう言う? ― 記憶からの推量という表現

以前にロバート・デニーロのセリフで、推量っぽいのに、「はず」って訳せるな。っていう記事があったと思います。今回はその深掘りです。

英語の助動詞を考えていると、「推量」という一言では片づけられない表現に出会うことがあります。
その代表例が I could have sworn という言い方です。

たとえばこんなセリフがあります。

I could have sworn I refilled it yesterday.

直訳すると
「昨日それを補充したと誓ったはずだ」
という形になります。

ただし実際の意味は、

「昨日補充したはずなんだけど」

という感じになります。

ここで面白いのは、この文が普通の推量とは少し違うことです。
英語の推量というと、よく次のような文が挙げられます。

He must be home.
「家にいるはずだ」

He might be home.
「家にいるかもしれない」

He could be home.
「家にいる可能性がある」

これらは、状況や証拠を見て「おそらくこうだろう」と考えるタイプの推量です。

しかし I could have sworn の場合は少し違います。
これは「自分の記憶」を根拠にして推測しているのです。

たとえば、昨日エサを入れた記憶があるのに、装置を見ると空っぽだったとします。
そのとき人はこう言います。

I could have sworn I refilled it yesterday.

つまり、

「昨日入れたはずなんだけど」

というニュアンスです。

同じタイプの表現は、日常会話でもよく出てきます。

I could have sworn I locked the door.
「ドア、鍵かけたはずなんだけど」

I could have sworn I sent that email.
「そのメール送ったはずなんだけど」

I could have sworn we met before.
「前に会ったことあるはずなんだけど」

ここでは、「誓う」という意味の swear が、
「強くそう思っていた」「確信していた」という意味で使われています。

つまりこの表現は、

記憶

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