日本語の教育をしないと。
「教育しない」ということに素晴らしさを感じているものの、「読み書き」はそもそも、放っておいてできるのか。たぶん、できないと思う。
私は子どもが母国語としての英語、つまり「話す」という基本的な部分ができれば、あとはそれほど親ができることはないと思っている。日本語の小学校で、しっかりと日本語で勉強してほしいと思っている。
「ひらがな」の読み書きは、時がくればできるというが、保育園からもそう言われていて、まだ時は来ていない。
もうすぐ5歳になるが、「小学校まで何もしなくていい」という人と、「3歳でできた」という人もいるので、若干気になる年頃だ。
英語も日本語も、絵本は暗記して読めるが、字を読んでいるわけではない。
興味としてはほとんどないらしく、ABCsもあいうえおも暗記はしているが、一つの字を差し出してもほとんど答えることができない。
今まで何度か妻が試みても、全然あいうえおを覚えてくれないので、疲れて諦めていた。
その妻が、今、仕事が非常に忙しい。
絵本の読み聞かせもできないので、英語担当の私がピンチヒッターで日本語をやることになった。
しかし、なかなか「日本語だけ」の会話が難しい。
4年間、英語で話し続けたせいで、すぐにお互いに英語が出てきてしまう。
これは相手によって言語を切り替える脳の仕組みで、バイリンガルの場合、人は人によって使う言語を瞬時に切り替える。
途中からは諦めて、英語で日本語を教えるという方法に切り替えた。
教えるといっても、「ひらがな」の読み方だ。
まず読めなければ、「教育しない」教育さえできない。
「あかさたな」はすでに覚えていたけれど、さらに耳に定着するために二人で何度も言う。
そして、あいうえお表で、それをもとに字を指さししながら読んでいくが、本人がやると適当に指さしをしてしまう。
それを上手に指さしできるようになるところからなので、前途多難。
春分の日は雪だったので一日家にいて、「勉強」「アニメ」のモザイク状のタイムスケジュールであっという間に時は過ぎていった。
夜は日本語の絵本の読み聞かせだが、最近読んでいる本はすでに字が小さかったり、多かったり、大人が読むための本ばかりになっている。
これでは、読めないと思う。
なので、小さいころに読んでいたノンタンをまた出して、ゆっくり読み聞かせをした。
もう暗記ではなく、字で読んで欲しい。
とにかく、4歳の今、字を覚えるのは大変だ。まだやらなくていいかもしれない。
この年よりも前に、保育園や幼稚園でひらがなを教えて、みんなが覚えるというのは、信じがたい。
子によって差があるとしか思えず、うちの子は落ちこぼれになってしまう。
今は家では私と過ごす時間が多いので、英語の時間が多いということになる。
園で日本語を覚えるから大丈夫と思っていたが、今後はもう少し日本語の時間を増やそうと思う。
ひらがな、かたかな、漢字がある日本語は、「読み」が他の言語よりも大変で、その分優れている。
その部分については勉強せずに覚えられないと、考えざるを得ない!