couldとbe able to完全攻略。 001

以前に書いたbe able toとcanの使い分けについて人に説明していると、途中で頭が混乱してきました。
そこで、前に書いた文を読んでみても、たしかに分かりづらい。
今回はもう少しかみ砕いて説明したいと思います。
「「一時的で、特定の状況下」の過去形の場合は、be able toを使う」と以前に書きましたが、突然そう言われても意味がわかりません。
一時的というのは、「昨日のパーティ」とか、「さっきバスに乗れた」とか、「試験に合格できた」とか、そういうことです。さらに、これらの言葉には、「特定の状況下」であることがわかると思います。
逆に、特定の状況下にない場合というのは、日本語的におかしい感じがしますが、「水泳を泳げた」です。これは、「小さいころ、水泳を泳げた」という場合のみ使えて、状況は関係なく、一時的でもなく、能力の話になります。
能力の場合、couldを使います。
I could swim.
能力のcanの過去形です。
I could see. (見れた)というのは、一時的で特定の状況下でも(能力でなくても)例外として使えます。知覚動詞の場合にこうなります。
couldは仮定で「できるだろう」という意味にもなるので注意が必要です。
たとえばドラマ『ストレンジャー・シングス』の中で、モンスターが血を嗅ぎつけるかどうかを知るために、
We could test it. 試せるかもしれない(試せる)
というセリフが出てきます。
まさにこれは仮定を含めた「できるだろう」です。
決して、子どものころに「試すことができた」という意味にはとれません。
I could pick you up.
「もしパーティに行くなら、ピックアップできるよ」
も仮定の可能です。
これらは能力ではないので、本来ならbe able toですが、仮定は過去形を使うのでcouldばかり使われます。
また、この一時的な可能の過去形はこう作ります。
I could have been killed!
訳は「殺されたかもしれないんだぞ!」ですが、
これも能力ではなく、仮定の「かもしれない」となります。
We could test it. これを過去形にしたい場合ですが、