couldとbe able to完全攻略。 001

couldとbe able to完全攻略。 001

以前に書いたbe able toとcanの使い分けについて人に説明していると、途中で頭が混乱してきました。

そこで、前に書いた文を読んでみても、たしかに分かりづらい。

今回はもう少しかみ砕いて説明したいと思います。

「「一時的で、特定の状況下」の過去形の場合は、be able toを使う」と以前に書きましたが、突然そう言われても意味がわかりません。

一時的というのは、「昨日のパーティ」とか、「さっきバスに乗れた」とか、「試験に合格できた」とか、そういうことです。さらに、これらの言葉には、「特定の状況下」であることがわかると思います。

逆に、特定の状況下にない場合というのは、日本語的におかしい感じがしますが、「水泳を泳げた」です。これは、「小さいころ、水泳を泳げた」という場合のみ使えて、状況は関係なく、一時的でもなく、能力の話になります。

能力の場合、couldを使います。

I could swim.

能力のcanの過去形です。

I could see.  (見れた)というのは、一時的で特定の状況下でも(能力でなくても)例外として使えます。知覚動詞の場合にこうなります。

現在系ではcanが一時的で「誰でもできるけど、とりあえずそれができるかどうか」で使いますよね。依頼のCan you? がまさにそれです。能力としては Are you able to ~? になるのに、過去形になると逆転現象が起きるのです。

Can you〜〜? 「誰でもできるけど、とりあえずそれができる?(できるなら、やってほしい)」

Are you able to ~? 「30分ランニング続けることができる?」(やれるかどうかの質問)

I could ~. 「30分ランニングを続けることが(あのころは)できた」

I was able to ~. 「誰でもできるけど、とりあえずできた」

ここまでならまだ簡単ですが、そう簡単でもないです。

主観的な能力、たとえば、「泳げると思う」はcanだからです。

ネイティブはたまにcanとam able toの違いは「能力かそうでないか」で、am able toは能力と単純に分けている人がいますが、調べてみると、そんな簡単ではないのです。

また、couldは仮定で「できるだろう」という意味にもなるので注意が必要です。

たとえばドラマ『ストレンジャー・シングス』の中で、モンスターが血を嗅ぎつけるかどうかを知るために、

We could test it.  試せるかもしれない(試せる)

というセリフが出てきます。

まさにこれは仮定を含めた「できるだろう」です。

決して、子どものころに「試すことができた」という意味にはとれません。

I could pick you up.

「もしパーティに行くなら、ピックアップできるよ」

も仮定の可能です。

これらは能力ではないので、本来ならbe able toですが、仮定は過去形を使うのでcouldばかり使われます。

また、この一時的な可能の過去形はこう作ります。

I could have been killed!

訳は「殺されたかもしれないんだぞ!」ですが、

これも能力ではなく、仮定の「かもしれない」となります。

We could test it. これを過去形にしたい場合ですが、

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