ネイティブが日本語で説明できない、canとbe able to 003

ネイティブが日本語で説明できない、canとbe able to 003

Canがどうのというよりは、be able toを読み解くほうが早いかもしれません。

be able toは、客観的事実に基づいた、可能か可能でないかです。

それを前提に、一時的で状況的な可能(ここをクリアすればここは可能になる)と、特殊能力の可能(ドラムが叩ける、マジックができるなど)があります。

日本語ではまさに「可能かどうか」を、客観的事実に基づいて判断しなくてはなりません。

主語は人になります。

また、助動詞と組み合わせる必要があるときに使います。

一時的で状況的な可能というのは、「何時何分までに空港に着けるかどうか」とか、「喉の手術をしたので声は今出せない」といったものです。

特殊能力の可能は、誰でもできるわけじゃない技術を習得したものに対して、「できる」と言うもので、一時的ではありません。be able toは「一時的」という意味合いが強いのは確かで、その意味合いがないのがこの特殊能力です。

能力的なことを聞かれる場合はcanの備わるものと、be able to の特殊能力があるということになります。質問文の場合の返答は、どちらでも可能です。

be able toは依頼文には使えません。

努力と時間がかかったものが「できた!」場合はまさにwas able toです。

過去の返答はcouldn’tとwasn’t able toに違いはありません。

be able toをしっかり把握した上で、canです。

canの「備わったもの(能力)」は、一時的ではないものです。

比較的みんなができること。それが備わっているかどうかです。

水泳や読み書きをイメージします。

一度習得すると、いつでもできるものです。

be able toの特殊能力の可能(ドラムが叩ける、マジックができるなど)も、習得すればいつでもできるので、境界線は曖昧です。

canは依頼なのか、能力なのか、という違いがあります。

「英語を話せる?」と言う場合に、「この人は話せるけど、この場で今話してくれる?」という依頼なのか、「日本人だけど英語を習得して話すことができますか?」という能力なのかという2パターンがあります。

特長として、依頼であればcanオンリー、後者はbe able toもOKとなります。

ただ、質問であればcanが一般的と考えて、答えはどちらでもと考えて間違いありません。

能力の返答はcanでもbe able toでもよく、canが「できます」で、be able toが「可能です」という訳はぴったりだと思います。

「できた」と言いたいとき

テーブルのコップを取ることが、「できる?」という、誰でもできることに対する依頼に対して、「できた!」と答えることはあまりありません。

「開かない蓋を、1分以内に開けることは可能?」は状況的なのでbe able to系ですが、そういうものはアンサーもI was able to do it! になります。

結果として、過去の事柄として、実際に「できた」ことはとにかくbe able toです。

couldは、過去に「いつでもできた(やろうと思えば)」という意味をとるので、とにかく使えません。

be able toの「できた!」は一回きりのもの。努力や時間を使った結果の場合には必ずbe able toになります。

couldの「やろうと思えばできた」はまさに意思、主観的で、現在形も同じです。

You can lie down.

(横たわりたかったら)横たわれるよ。

となります。

状況的に、スペースがあるので…は、

You are able to lie down.

です。

couldは過去に「水泳ができた」でも使われるので、「いつでもできた(やろうと思えば)」と衝突します。「彼より早く泳げた」「当時は対岸まで泳げた」というニュアンスもcouldです。

いずれも「備わったもの」の過去ですね。

couldは未来に「できるだろう」でも多く使われるので、ここで紹介しただけでも3つの使い方があります。

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