現在完了の「根拠」を変える。 005 さあ、判別しよう。2
実際に使われている英語で、もう少し現在完了を見てみよう。
文章を読んで、現在完了をどう訳すか。
アメリカの人気番組『エレンの部屋』が終了するが、その原因はコロナ渦での失言や、スタッフに対する劣悪な環境などが明るみになったからだった。
バッシングが続いていたときに、ケイティ・ペリーが擁護の声をあげる。
I know I can’t speak for anyone else’s experience besides my own but I want to acknowledge that I have only ever had positive takeaways from my time with Ellen & on the @theellenshow.
I think we all have witnessed the light & continual fight for equality that she has brought
私は自分以外の誰かの経験について話すことができないことは知っていますが、私はエレンと番組との時間から、ポジティブな収穫を得たことだけがあるという(しかなかった)ことを認めたいです。私は、みんなが彼女がもたらした平等に対する絶え間ない戦いと光を目撃したと思っています。
真面目に訳すとこういう感じだ。
最初のI have only ever hadはeverが入っているので経験。
次のwe all have witnessedは、witnessは「目撃する」という意味なので、アクティブなイメージがある。
すると、完了・結果・未完了時制の意味合いになる。いつかはわからないけど、目撃したという意味。
「私は、みんなが彼女がもたらした平等に対する絶え間ない戦いと光を目撃したと思っています」
という訳文を、「もう目撃した(している)」という未完了時制の意味にはとれないので、その場合は兄弟分である「結果」であることが多い。
「目撃した状態だ」「目撃している」というニュアンスで訳は「目撃した」のまま。
今を重要視するので、「みなさん、見たことを忘れないよね?」という意味が含まれることになる。
『アメリカ史』という本の独立戦争の下りで、戦闘が始まったあとに、
The American Revolution had begun.