「文字なき記憶」
「子どもは大人よりも言語の習得が得意」という現象に対して、ますます興味深い事象が私の実生活で起こっています。
今、ベッドタイムストーリーとして『ねむりひめ』と『花さき山』を中心にしているのですが、『花さき山』は英語版で、音声CDも付いています。それをiPhoneに落として聴かせたら娘が気に入ったようで、私が「読ませて」と言っても、「嫌だ」と断固拒否。
一週間ほどそれが続いて、どうしても読みたいので再び懇願すると、「いいよ」と言ってくれました…。
やっぱり絵本は自分で読みたいじゃないか…それが親心。
さて、と意気揚々、私は読み始めました。
すると、途中で「違うよー」と笑いだす。
It’s not “evil”. It’s like “eval”.(イービルじゃないよイヴァルだよ)
evilという単語の発音について、私に指摘するのです。
もう最近はこんなことがよくあるので、素直に娘の発音指導を受けます。娘が言うとおりに発音すると、
That’s right!
と「認可」を頂くのです。
そういった指摘や、文章の細かい部分で何か指摘するので、「もしかしたら文章を覚えているでは?」と思い、「読んでみて」と提案してみました。
前に別の絵本で冒頭の英語を覚えていたから、少しは覚えているのかもと思ったからです。
すると、娘はすらすらと冒頭の3行文くらいを暗唱しだしました。