「聴きとれなくていい」という姿勢 母国語リスニング004
日本人であれば、「テーボー」という音を聴いて、これは「table」だなと理解する。
次に、「table」は「机」だと考えるか、そのまま机のイメージを頭に浮かべる。
そこからさらに文法の解釈をして日本語にしていく。
それが母国語の場合は、「テーボー」という音を聴いて、終わりだ。
人によっては、スペルも思い浮かべない。
娘は多少読めるけども、もともと小さいころは読めなかったわけだから、思い浮かべることはできない。
読み書きができない人でも話すことはできる。
その「テーボー」という音から机のイメージが直結するので、「その音は机だな」という理解するプロセスもほとんどない。
日本人は「table」と机という二つのイメージが離れていて、それを結びつけるという感じだが、英語の母国語の場合は、音そのものとイメージが最初からくっついているので、結びつける必要がない。
このスピード感が、母国語と第二外国語に差をつける。
英語のネイティブの子息が集めるプレスクールでは、子どもたちは先生の言った音をそのまま真似して話す。