スペルからの脱却。 母国語リスニング007
英語を学習すればするほど、スペルによってどう発音するのかという知識も増える。
相手の英語が聴き取れると、頭の中ですぐにスペルに置き換えてしまう。
すると、「そのスペルによってこう発音する」という知識を使った発音に微妙に置き換えてしまうのだ。
たとえば英語の教室で、なぜか発音があまり良くない子がいたりする。
その場合、日本人の親がスペルを教えている可能性が高い。余計な知識が入り、スペルから自分の解釈によって発音し、目の前にいるネイティブの音を素直に聞き取れないのだ。
だから私は、6歳までの子にスペルや読み書きをやるのはあまりオススメしていない。が、経験上、ほとんどの日本人の親は、スマホのアプリや教材でABCからやり、Appleのスペルを教えてしまう。
相手の音をそのまま真似し、意味がわからなくてもリフレイン、もしくは発音するという行動をしてみると、子どもになったような気分になる。それが楽しくもあるし、不思議でもある。「英語(外国語)って、こんなにシンプルなのか」と思う瞬間だ。