娘は日本のカタカナが気持ち悪いらしい
あまり娘と英語の母音の話をすることはないのだけど、「oをアって読むのは、小さい頃にプーさんの単語ブック見ながらやったんだよ」
と言うと、「覚えてる!」と喜んでいた。
「Hot(熱い)はアメリカだとハットだけど、日本のカタカナはイギリスから来てるからホットだよね」
と言うと、体を揺り動かして「こそばゆい! 気持ち悪い!」と騒ぎだした。
どうも、その英語とカタカナ英語の差がぞわぞわとするらしい。
「最近、学校でローマ字打ちするときに、ダの音をdaって打つのが凄く気持ち悪い」と言う。
なるほど。彼女にとって、ダの音はdoなのだ。
「だから」とローマ字で日本語にしたいときは、娘の場合、dokaraと打ちたい。
イギリス英語とローマ字打ちの親和性はあるのだけど、残念ながらアメリカ英語にはない。そもそもフランス語も入っているので、それほどローマ字に対応しているわけでもない。
私のような日本語で育った日本人にとっては、ダはdaであって、doではない。でも娘にとってdaはデェアみたいな音になってしまう。
この、oをアと読むアメリカ英語は、カタカナ英語に慣れた日本人にとってかなり大きな弊害となっている。
cottonはカッンーだが、日本語ではコットン。
boxはバックスだが、日本語ではボックス。
chopはチャップだが、チョップ。
clockはクラックだけど、クラック。
娘は特に、ボックスとドールが気持ち悪いらしい。
ドールは英語発音だとダーオ。
「ドールって何なの!」と叫んでいた。