マザータング式現在完了005 継続と完了は別モノ。
日本では現在完了について、継続・完了・結果・経験と覚えるが、それよりももっと大事なのが、終わっていないことと、動作が終わっていることに分けることだ。
002で登場した例を分けてみよう。
動作が終わっていないこと
「ずっと思っている」「ずっと考えている」
動作が終わっていること
「もう食べている」「そこに前に行っている」「今日は3回、そのお菓子を食べている」「鍵をなくしている」
ややこしいが、この二つの分け方を、用法としての継続用法、完了用法とは別に、
未完了(Unfinished)と完了(Finished)と言う。
未完了はまさに動作が終わっていない状態で、「前からずっと~している」という訳になる。そして、これは継続用法になる。
これを日本語で使うときの感覚は、進行形に似ている。
現在進行形は「今、~している」だから「今」動いているという意味で、継続の意味合いもある。
「思っている」という心理状況は現在形で示すが、これも継続のフィーリングがある。
どちらも、「状態」をあらわしている。
現在完了の「前からずっと~している」も「状態」で、それは数年前からでもいいし、毎日1回でもいい。
「今も継続している状態」という言葉でくくれば、現在形の「思っている」も現在進行形も現在完了の継続も同じ仲間だ。
他の用法(経験や完了)はおおまかに言うと、アクションが終わった状態なので、過去形のフィーリングで話す。
継続の例
I’ve known him since 2010.
I’ve liked cake since I was a kid.
I’ve been hungry for 2 hours.
上の二つは、日本語では状態動詞と呼ばれ、英語ではStative Verbsと呼ばれる。
そのままでも、「状態」になるのが状態動詞で、たとえばknow(知っている)は、現在形で「ている」という状態になっている。
loveは「愛している」、remember「覚えている」で、これが現在完了になると、継続の意味「ずっと~している」になる。
「ずっと」「いつも」という意味合いを入れたいと思ったら、I’ve known him since 2010. のような現在完了の継続用法を使うのだ。
注意点として、意識は過去の塊にある場合があり、今も継続しているけれども、言いたいことは過去なので、日本語訳として過去形がぴったり来るときもあるということ。
Stative VerbsはFinished(完了)の使い方はできない。状態動詞は以下の通り。