言語は感情。 002 文法と考えない。物まねと考える。
テレビで物まねをよくやっていますが、彼らは対象の声色をそのまま真似します。感情も含めてです。
どうして人間はそれが得意なのかというと、感情を共有するミラーニューロンというものが存在するからのようです。
これは、ドラマで相手が怪我をしたシーンを観ると自分も「ああっ」となってしまうやつです。また、ドラマで主人公が泣いていると、もらい泣きしてしまう、あれです。
ミラーニューロンのおかげで映画もドラマもお芝居も面白いのです。歌も感情が揺さぶられますよね。
そして、ミラーニューロンのおかげで言語は親から子へと引き継がれていくようです。
親が嬉しそうな顔をすると自分も嬉しいという感情になり、声を出すと心の中で真似をします。
別名物まねニューロンとも呼ばれています。
これを1年から2年続けて、ついに子どもは自分で話し出します。
最初は感情をともなった声の物まねから始まるのです。
だから、親は0歳から1歳、2歳にかけて、感情たっぷりにわかりやすく話しかけることが大切だと思います。
無感情だとミラーニューロンが働きにくいからです。
では、英語の学校や授業ではどうなのか。
感情たっぷりの授業が行われているとは言えません。
「第二外国語の習得は、物まねグランプリですよ」と教えてくれれば済むのですが…。