英語マウントのための知識を得たいのか。
生まれた娘と0歳から英語で話しかけていると、娘が日本語より先に英語を話し出した。
それが6、7年前。
ずっと英語を勉強していた日本人の父親として、どんどん話せるようになる姿が不思議で、そのころの動画を観るといつでも感動できる。
クセのない、素直でシンプルな英語を使いこなし、感情的に直感的に言語を使う。
Youtubeのアニメからもどんどん単語を覚えて、教えてないのに勝手に覚えていく。
「両親が日本人では難しい」という意見は今よりもずっと強く、困難な時代ではあったとは思うけれども、その後も英語のプリスクールでしっかり英語体験もして、逞しく育っている。
結局、「英語を教える」という勉強的なことは読み書きだけで、話すことに関しては「英語についての話をする」くらいで、真面目に文法などを「教える」ということは未だにしていない。
娘の英語習得の方法に驚きがあったので本にまとめ、それ以来、母国語として言語を覚える方法を模索しているが、それは文法や発音の勉強を何十年も真面目にしてきた上での反省からだ。
知らないことを覚えるのは楽しい。
だから英語の勉強は楽しい。
今も文法の勉強は楽しい。知識は増えていく。
もしかしたら、そういった知識で英語マウントを取る人もいるかもしれない。
だけども、母国語として話せるようになることと、英語の知識を増やしていくこととは、やはり違う。
今Youtubeには多くの英語講師が英語について解説していたり、発音について指導しているが、どれも「第二外国語としての知識」の範疇を超えていない。
例えば発音ではシュワサウンドや異なる母音などが出てきたりするが、子どもはそんなこと勉強しない。聞いた音をそのまま真似するだけで、どこが伸びてどこに力を入れるかというだけだ。
私が中学のころ、最初にローマ字をやらされた。
アルファベットでどうやって日本語を表現するかというもの。
どうしてこれを最初にやるのか、未だにわからない。
これによって結局、英単語を読むときにあいうえお、かきくけこになってしまうはずだ。
娘には小さいころに一度伝えたことがあるが、やはり意味がないと思ってやめた。
英単語のスペルには完璧な規則性がなく、漢字を読む感覚に実は近い。
ローマ字読みをしないおかげで、娘は単語を知っている音優先で読んでくれる。
スペルはそのヒントでしかない。
シュワがここにあります、この単語はこの母音を使います…という知識の入れ方はまったくその逆で、覚えるには相当の努力が必要となる。「第二外国語」としての知識なのだ。
そういったマウント用の知識を得たいのか、それとも母国語のように英語を身につけたいのか、それは本人の意思次第。
このサイトにいろいろ書いてあっても、それを手がかりに自分で考え、構築していかなくてはならない。