ネイティブも説明できないbe動詞を解き明かす 「愛がある」→「愛だ」
過去に副島隆彦という人が著書で「Love is.」は「愛がある」と訳す。と書いて、英語学習者はbe動詞に関する謎を深めてしまったかもしれないが、これはあくまで日本人の翻訳における課題だ。
日本人には課題だけども、ネイティブにはシンプルでしかない。訳す必要がないので、課題にもならない。
でも結局我々は日本人だから、謎は解いてしまおう。
まず、
Love is. をどうして「愛がある」と訳すのかというと、
There is love. 愛はある
Love is here. 愛はここにある
という言い方があるからで、副島さんいわく、
デカルトの「我れ思う。故に、我在り」は、
I think, therefore, I am.
で、まさにI am. は「我在り」「私は在る」となる。
でも、日本語の「在る」とか「在り」って、口語ではなかなか使わないし、違和感がある。
それに、be動詞には文法的にはイコールや叙述という使い方があるのだけれども、それとも合わない。
イコールや叙述の場合は日本語の「は」と同じイメージが理解しやすいし、ネイティブも「そうだ」と言う。
たとえば叙述の
Love is over.
は「愛は終わった」で、is は日本語の「は」と同じ感覚(係助詞)で、Loveを次に繋げる役目がある。イコールには日本語の「です」の役割もあるが、叙述にはない。
イコールの場合は、Love is emotion.「愛は感情です」という感じで、日本語にする場合は「です」がつく。
「です」は「だ」にも置き換えられる。
そこで、私のアイディアとして、「私は在る」「愛がある」を、「だ」に置き換えるのはどうだろう。
「私だ」「愛だ」
英語ではIt’s loveやIt’s me. でいいのだが、「私は存在する」という哲学的な意味合いを持たせる場合は、「私は私だ」という感じでいいような気がする。
「私は私です」でもいい。「私なのだ」でもいい。
I think, therefore, I am.
は、