ifの仮定法現在と仮定法過去は感情を見ないと使い分けができません。
仮定法(直説法)は相変わらず人々を混乱させている。
If it happens(もし起きると)とIf I were a bird(もし鳥だったら)ならわかりやすいけれども、
If it happens(もし起きると)とIf it happened(もし起きたら)はどう使い分けるのかというと、途端にわからなくなったりする。
この二つは、気分的に全然違うのだけれど、感情で見ていかないと、分からない。
感情的には、If it happened(もし起きたら)は今から起きるかどうかわからないけれど、「もし起きるとこうなる」という気分のときに使う。
「もしそれをすると落とすよ」「もし火を使うと火事になるよ」「もし喧嘩をすると、捕まるよ」
これから起こることに対して、「起こらないと思うけど」と否定するような気持ちはない。
この気持ちがないことが使うときの判断基準になる。
「もし食べたいなら、残しておくよ」と「もし喧嘩をすると、捕まるよ」は文法的には条件と法則といって分かれているが、使うときには考えない。
今のが現在型のifだが、仮定法過去つまりIf it happened(もし起きたら)は、まず否定から入る。
「起きてないけど」という気持ちがあることが重要だ。
それは今のことでもこれからのことでもいい。いつだって、「起きてないけど、もし起きたら」という意味。
この「起きてないけど」という感情を抜きにして仮定法過去は作れない。
「(今食べてないけど)食べたら美味しいだろうね」
「(今急いでないけど)急げば間に合うだろうね」
「(今地震起きてないけど)地震が来たらこわいだろうね」
基本的に今のことを言うが、(今食べてないけど)(今急いでないけど)(今地震起きてないけど)この部分を(明日も食べてないだろうけど)(明日も急いでないだろうけど)(明日も地震起きてないだろうけど)とイメージを広げてもいい。
そこで、これからのこと(明日)を仮定法の現在と過去で比較してみる
現在
「明日地震が起きれば(そのときが来たら 起きるかどうかは誰にもわからない けど起こる可能性がある)、水道は遮断される。どうしよう」
過去
「(明日も地震起きてないだろうけど)明日地震が来たらこわいだろうね」
現在はこれから起きるかどうかわからないけれど、起きる可能性があるから、起きた場合について現実的に考えている。
「起きたらどうしようか。まず○○に避難しようか」
過去はこれからも起きていないだろうというのが前提なので、起きていないと思うけど起きたら大変だねという感じで深刻には捉えていない。現実的な行動については考えていない。
基本的な考え
さっき地震があって、余震の可能性があるとき。「地震が来たら(現在形)、また津波が来るぞ」(これから起きるかもしれない、明日、あさって来るかもしれない)
それが1ヶ月前のとき。「もしまた地震が来たら(過去形)、やばいことになるだろうね」(今起きていない)
お父さんがスーパーに行こうとしているとき。「もしお父さんが行けば、違うものを買ってくるよ」
お父さんは家でゴロゴロしているとき。「もしお父さんが行ったら、お母さん喜ぶのに(行かないだろう)」
「私が行くならお父さんも行く?」(現在形 自分は行くつもり)
「もし私が行ったら、後悔するかもよ」(過去形 行かないけど)
他に、