カタカナ英語 001
伸びる場所、伸びない場所というリズムが大事だとするならば、実はカタカナ英語の実力は凄い。
ただし、伸びる棒線をしっかり重要視しているかどうかが鍵となる。
英語のスペルにも漢字にもひらがなにも、どこを伸ばすかという点は表記されない。
それが英語を難しくさせているのだが、カタカナには棒線表記がある。どこを伸ばすのか、はっきりと明記しているのだ。
そもそも、日本語ではひらがな表記があるが、実は実際の発音とだいぶずれている。
だが、日本人がそれに気づくことはあまりない。
たとえば、
「おはようございます」
というひらがなを読むとき、日本人は
オハヨーゴザイマス
と読む。
だが、外国人に読み方を伝えるとき、ゆっくりと読むと、
「オハヨウゴザイマス」
と、はっきり「ウ」を言って伝える。
すると、外国人は常に「オハヨウゴザイマス」と言うようになり、
オハヨーゴザイマス
とは言わないのだ。
コンピュータがひらがなを読み上げるときも同様で、それが違和感になる。
東京には小金井公園という名前の公園があるが、ひらがなでは「こがねいこうえん」となる。
だが、地元の人は誰もそう呼ばない。
コガネーコーエン
と読むのだ。
だが、これを地元の人に指摘しても、「いや、こがねいって言ってるよ」と言う人もいる。