英語には、教材の音では得られないものがある。   002

英語には、教材の音では得られないものがある。   002

Youtubeのカジュアルな英語はよくて、映画にはそれがないと話したが、ひとつお勧めの映画がある。『2番目のキス(フィーバーピッチ)』だ。

この映画に出てくるジミー・ファロン(今は超有名司会者)の英語は、かなりくだけている。

英語はカジュアルになると言葉同士が結びついて塊になる。

たとえば「ッツァップ」という音があるとする。

これを発音すると、英語圏の人には

What’s up? に聞こえる。ワを言うときも言わないときもあり、カジュアルになるとどんどん消えていく。

「ッツインナバアッグ」だと、

What’s in the bag?

ワッツ・イン・ナ・バッグと仕切って考えるより、「ッツインナバアッグ」という塊の音として聞いたり使ったりする。

子どものころは親も子もはっきり区切って話したりするのに、だんだん慣れてきて塊になっていく。

It’s pretty awesome. も同じ。ッツプリティオウサムと聞こえる。

他にも、ジミー・ファロンやドリュー・バリモアがこの映画で話す英語には塊が多くでてくる。

「ワリッダッフォー」は、What is that for?

もはや、中身の音なんてあまり気にしない。「ワリッダッフォー」と「ありがとうございます」は同じような塊だ。

映画に出てくる塊をいくつか紹介しよう。

ワリジュミン? どういう意味? What did you mean?

ワラディオッズ なんて偶然だ  What are the odds.

アーウンメンバイッ 思い出せるよ I can remember it.

アイハヴァンナディクション 依存症だ I have an addiction. 

ワリフドゥーチャリリィワーク もしチャリティの仕事をしてたら? What if I doing charity work?

ワリフアーイハーダセカンジョブ? もし二つ目の仕事を持ってたら? What if I had a second job?