間違いない、母国語としてのリスニング方法 003
「溜め」が「準備」で、そのおかげでリスニングができるようになるという前提で、Youtubeなどでネイティブの英語を聴いてみてください。
表情を見ていると、言葉を話そうとしていて、口元は準備をしているのに、まだ音を出さない「溜め」が、大げさなほどにあることに気づくでしょう。日本の標準語にはこれがありません。感情を込めるときだけです。
歌にはあります。
「炎(ほむら)」は「さ よーなら あ りーがと」という感じで、「さ」と「よ」の間に「溜め」があります。これは「よ」にアクセントがあるからです。でも実際の会話では、「よ」にアクセントはありません。この歌が勝手にアクセントを付けているのです。
でも、この歌のような日本語が、英語と同じ構造なのです。
英語を話すネイティブの英語が「早い」と感じるのは、この「溜め」のあとが早いからです。