It was (a) fun driving with you! 動名詞の使い方

1月13日(金)It was (a) fun driving with you! 動名詞の使い方

 

 

子どもをクルマで迎えて、駐車場にたどりつく。

クルマを降りて、

Thank you!

と私はクルマに礼を言う。

いつもは一人で私が言うだけだが、この日は娘もいろいろ言い出した。

It was fun driving with you! 楽しいドライブだったよ!

またしてもこういう言い方が本当にあるのか知らないが、娘が勝手に作り出した言い方だ。

fun to drive(運転する歓び)という言い方は日本でもよくするのでわかるが、自分の中でfun drivingと応用する気分はない。

でも、娘にとってはまず

It was fun! 楽しかったよ!

というのが先にあるのだろう。

そのあとに文法的に言う動名詞をつければいいのだという感覚的なものがあるんだと思う。

中学から英語を勉強した私のような世代の人なら、この動名詞の苦手な感覚をわかってもらえると思う。

動名詞とは、まさにテストのためにあるような関門だったのだ。

 

たとえば、

remember to go

remember going

この違いは何かと問われる。

答えは前者が「行くことを覚えている」後者が「行ったことを覚えている」という感じ。

そして、「toしか使えない、動名詞しか使えない」というパターンを暗記する。

「want + 動名詞 というパターンは存在しない」

「enjoy + to というパターンは存在しない」

という感じだ。

 

だから当然、私も未だに苦手。

感覚的に使いこなすことができない。

娘が2歳のときに、母親が携帯を忘れたことについて

Forgot to bring

という言い方したり、

Stop doing

という言い方をしはじめて、単純にそういう言い方だけを覚えているのだ、つまり、最初から二つの比較をしていないのだと気づいた。

二つの言い方があるよ、と教えられるのは、中学生や高校生だけなのだ。

ネイティブの場合は、ひたすら一方の使い方を覚えて、そのうち、もう片方の言い方に違和感を感じるようになっているだけなのだ。

ところで、FunはForgotやStopとは種類が違う。

名詞でもあり、形容詞でもある。

結局感覚的なのだ。文法が通用しない部分がまさにFun。

 

たとえば、

It is fun to drive. なら、形容詞的な使い方になる。

「ドライブするのは楽しい」という感じだ。

ドライブすることはどうなのかを表現している。

It was fun driving.

に、a をつければ、

a fun driving(楽しいドライブ)という名詞になる。

娘がaをつけていたかどうかはわからないが、そういう感覚で使ったのだろう。

難しいのは、

It was a fun. とは絶対に言わないことだ。

それこそ感覚的にそうで、聞いたことがないし違和感がある。

どうしてかというのを考えるのは意味がないし、ただない。

文法が得意な人は「不可算名詞だから」と答えそうだが、どうして「不可算名詞なの?」という問いには答えられない。

It was a fun day. とかIt was a fun experience. ならあるということ。

大人の私としても、それはわかる。

ただ、それがDrivingのような動名詞で表現するような感覚をやはり私は持っていないような気がする。

動名詞に対する恐怖感だろうか。

It was a easy driving. 簡単なドライブだった。

It was a fun traveling. 楽しい旅だった。

It was a great playing. すごい遊びだった。

なるほど。これから使ってみよう。


  
 


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