ハーレーダビッドソンの動画で英語を勉強する。

ハーレーダビッドソンの動画で英語を勉強する。

ハーレーダビッドソンが新型ナイトスターを紹介する英語を読み解くと、いろいろなコツが見えてきました。前半部分の会話から英語圏特有の話し方について見てみましょう。

動画では、開発陣3人がナイトスターを囲んで話し合っています。

With any Harley Davidson, the engine is the heart of the motorcycle,

どのハーレーも、そのエンジンはバイクの心臓だ。

Withからはじめるという話し方です。このあとも続きます。

and with Revolution Max, Pan America and with Nightster, we’ve taken that really literally.

そして、レボリューションマックス(新型エンジン)とパン・アメリカ(新型車)、ナイトスターについて、私たちは本当にそれを文字通りに捉えている。

We started with the engine, the frames bolt to the front, subframes bolt to the back,

and that’s what creates the motorcycle.

私たちはまずエンジン作りからはじめた。フレームは前に固定され、サブフレームは後ろに、そしてそれがバイクを想像するものです。

We’re delivering this powertrain with a brand new displacement.

我々はまったく新しい排気量をパワートレインに用意した。

この部分の言い方は、with aまでを一気に言って、brandからまたはじめます。

なのでwith aはウィッザーとなります。

So, 975cc, variable valve timing, a downdraft air intake system that really helps this engine deliver torque, deliver power,

and seeing it finally come together is pretty exciting.

それで、975ccの可変バルブ、トルクやパワーをもたらすダウンドラフト・エアインテイク・システム、そしてそれが最後に一緒になるのを見るのはとてもエキサイティングだ。

There’s nothing on this bike that doesn’t need to be there.

このバイクに必要がないもの(無駄)は何ひとつない。

The soul of this motorcycle is gritty and rebel and raw.

このバイクのソウルは、反抗、ロウ(生、カスタム前の状態)、気骨といったものです。

ーー

And so that’s where we get some of these cast looking finishes and really pull some of the surfaces forward and backwards.

そしてそれが私たちが得るこれらの鋳物のような仕上がりがあり、実際に表面の一部は前や後ろに向けて引っ張られています。

And that’s how we play with your eye and give it visual interest.

それで、視覚的な興味を与えて、目で楽しむことができるというわけです。

The Revolution Max has a really interesting combination of all that technology, all that performance, the power, the torque,

but at the same time, it’s got all the craftsmanship that comes along with being built at pilgrim Road, here in Milwaukee.

レボリューションマックスは、そのすべてのテクノロジーやパフォーマンス、パワー、トルクの興味深いコンビネーションがあります。同時に、ミルウォーキーのピルグリム・ロードで組み立てられることで得られるすべてのクラフトマンシップを持っています。

実際に自分が使うときに、

all that technology

という使い方をするでしょうか。思わず、

the all ~と言いたくなりませんか?

英語ではall that~で、「のすべて」という言い方をしたいときに使います。

これは、thatを関係代名詞として捉える場合で、「技術のすべて」という訳になります。

また、 that comes along with

は、「ついてくる」「進む」「はかどる」という意味です。

it’s got all the craftsmanship that comes along with being built at pilgrim Road, here in Milwaukee.

という言い方を実際の英会話で出来るでしょうか?

thatを使った関係代名詞、withのあとにbeingを使った受け身。文法解釈的には中級でも、実際に使うとなると高難度です。

The weight of the new Nightster is 485 pounds.

新ナイトスターの重量は485パウンドです。

ハーレーはアメリカなので、485をフォー・ハンドレッド・エイティー・ファイブと、ハンドレッドを訳さずに言っています。ブリティッシュでは必ず、ハンドレッド・エンド~となります。

You know, that’s nearly an 80-pound reduction over Sportsters of today.

それは新スポーツスターに対して80パウンドもの削減になっています。

Pull it up off the kickstand, you’ll feel how light this is.

キックスタンドを上げれば、それがどれだけ軽いか感じるでしょう。

And as you ride down the road, the handling that comes with it.

道に出ると、そのハンドリングの良さにも影響があることに気がつきます。

Those two come together and they really make for a rocketship of a motorcycle once you throw your leg over this.

その二つが一緒になり、またぐだけでそれがバイクのロケットシップとなるのです。

And one of the biggest challenges with Nightster was trying to cram this beast of an engine and fitting that into something that’s recognizably Sportster, that has that iconic silhouette and that millions of people around the world are familiar with and know and love.

また、ナイトスターの大きな挑戦の一つは、野獣のようなエンジンとアイコニックなシルエットで世界中の人がよく知り、愛するスポーツスターとして明らかな何かにフィットさせ、詰め込むというものです。

前に出てきた関係代名詞の文よりもさらに高難度です。

最初にまず、

something that’s recognizably Sportster

が出てきますが、Sportsterにもう一度thatをかけます。

しかも同格で2つ。

最初が

that has that iconic silhouette

二つ目が

that millions of people around the world are familiar with and know and love.

です。

自分が使うときのことを想像して、この文と付き合ってみてください。

That’s probably one of the biggest points of tension in the project is how do you solve that combination of fuel, air volume, running into that proportion and silhouette that people expect?

おそらく、プロジェクトの最大の緊張ポイントの一つは、どのようにして、フュエルとエア・ボリュームなどのコンビネーションを、人々が期待するプロポーションとシルエットに流し込むかということです。

And then in the end, the dual outboard shocks and the architecture of the motorcycle allowed a really radical solution to put the fuel underneath the seat.

それで結局、デュアル・アウトボード・ショック(リアサスペンション)とモーターサイクルの構造から、シートの下にフュエルタンクを置くというラディカルな解決方法を可能にしました。

アメリカ英語の特長として、put the はプッダーという発音になります。

And that frees up the area that would traditionally be the fuel tank up here to become only air box and it allowed us to get this into the size of the old Sportster fuel tank.

それは伝統的なタンクの場所をエアボックスのみにすることで、昔のスポーツスターのフュエルタンクのようなサイズにすることができました。

前半の部分。

that frees up the area that would traditionally be the fuel tank up here to become only air box

これも、文章ならともかく、口語でこういう言い方が出てくるかなあと思いませんか?

That frees up  は~を自由にする。で、the areaをフリーにします。

エリアは、伝統的にタンクがあった場所のことです。

最後の

to become only air box

は、「エアボックスのみにすることで」となります。

There are other benefits that we get from that, too.

そこから得る恩恵はまだある。

When we move the fuel tank underneath the seat here, the center of gravity of the bike stays low, which actually helps to make this bike feel even lighter and more maneuverable.

シートの下に移動したことで、重心を低くステイさせることができて、より軽く、機動性を感じることができるようになったからだ。

ここのwhichの使い方は、 the center of gravity of the bike stays low, をひとまとめにしています。

「バイクの重心を低く保つ」ことが、実際に○○を助ける。という文になります。

何かを言ったあとに、whichを主語にして繋げることができるかどうかです。

以上ですが、自分が普段使っている英語と比べていかがだったでしょうか。普段なら分けて、もっとわかりやすくいいそうなところを、ネイティブは特有の表現で話していることがわかると思います。