現在完了はイメージで捉えれば簡単です! 後編
「知っていました」と言いたいときに、日本語としては過去形なので、
I knew it.
とできます。knowは状態動詞で、現在形でも「知っている」なので、過去形は「知っていた」です。
knowを使った現在完了は継続になるので、その場合は「ずっと知っています」「ずっと知っている」となり、「いつかは明確じゃないけど、ずっと長いこと、今に至るまで、知っています」という場合に使います。
ただ、これを日本語に訳すときに、「ずっと知っていました」のほうがぴったり来るときがあります。
どうして過去形のほうがしっくり来るのか、不思議です。
アメリカ英語では、現在完了を過去形でまとめてしまう場合もあるので厄介です。
特に、完了という使い方で過去形になることが多いです。
「もうやった」「今日は3回コーヒーを飲んだ」という言い方の場合に完了の現在完了になり、日本語訳では過去形と同じになります。
これが、「もうやっています」「飲んでいます」でもいいので、混乱します。
継続も、「ずっと知っています」でも「ずっと知っていました」でもいいので、難しいところです。
たとえば日本語だと、質問で「ずっと知ってたの?」と聞かれて、「ずっと知ってたよ」という会話があるとします。
なんとなく、「そのときまで」というニュアンスが入るはずで、それならhadのほうが合っていると思いますが、日本語でも、「え? 知ったってことは、今は知らないの?」といじわるなことを言う人はいません。
こういうパターンもあります。「いつから女優になりたいと思っていましたか?」という質問で、もう女優である 場合は、過去形のhadになります。
まだなっていない場合は、haveです。
でも言い方は、どちらも「思っていました」と言う場合が多いと思います。
この、日本語で「思っていました」になる理由は、こうゆうことだと思います。