「感情」を使い、英語を母国語として身につける

母国語リスニングスタート 母国語リスニング001

0歳、1歳の子どもが英語を習得する過程を辿るために、母国語イングリッシュ習得法というカテゴリの他に、リスニングカテゴリを作ってみたい。

なぜかというと、勉強したり、学んだりすればするほど、この母国語的リスニングから遠ざかる可能性があるので、毎週のように自分に言い聞かせる必要があるからだ。何度言っても物足りない。それが母国語リスニング。

日本人として英語を学び、「使える英語」にするには、聴き取り能力だけで十分だとも言える。

話せるようになっても、聴き取れなければ会話は成立しない。

ネイティブの速い英語、ニュース、映画という英語のスピードと、学習時のゆったりとした英語はまったく違うもので、いくら学校でトレーニングしても、実際にニュースが聴き取れなかったり、ネイティブの速い英語についていけなかったりする。

それでは意味がない。

逆に、速い英語にも対応できるのであれば、こちらの話がつたなくても、聞き役になればいいだけだ。

ニュースも映画も聴き取れれば、それほど楽しいことはない。

ネイティブと同じリスニング能力を身につけるには、母国語を習得するプロセスを辿らなくてはならないし、第二言語として英語を学んだ日本人には、リスニング時に「訳してしまう」という非常に困難な問題がある。

本来は、音をそのまま聴き、単語の意味や文を理解しようとする動作はあまり必要ない。

6歳になる娘は、ネイティブを前にしてもリスニング能力にまったく問題がない。速い大人の英語による動画でも問題がない。

そこに私とまったく差があり、不思議すぎるために、「母国語としてのリスニングとは何なのか」を探究している。

先日、はじめて「どうやって英語を聴いているのか」とたずねてみた。

今まで一度も訊いたことがない。すると、

「ジョージがモアといって、お母さんが牛乳をくれたら、モアがそういう意味かとわかる」(以下、実際は英語で)

と、私が自分の本に書いてあるようなことを言っていた。

今まで一度もそういうディスカッションをしたり、誘導したことはない。

「意味がわからなくても、音は正確に聞き取っているの?」

との問いには、「ときどきはそうで、ときどきは違う」らしい。

また、

「気にすることはない。だって聞くのを楽しんでいるし、「未来」を知りたいから」

未来って何? と思ったが、未来らしい。その先を知りたいという意味かもしれない。

「相手の感情も含めて聞いているかどうか」という質問には「so so」。質問がちょっと難しすぎた。

いずれにせよ、まだ「読書が好き」というレベルではなく、本から文字を覚えることもない娘が、大人のスピーディな会話を理解し、実際にネイティブスピーカーとペラペラ話しているのは、リスニングからだ。リーディングではない。

英語の歌をすぐ覚えて歌えるようになるのも、日本人である私の脳回路とまったく違う。

ここらへんに、必ず世界の言語習得の秘密があると確信している。

そして、その秘密もほぼ解き終えている。

すべてはリスニングだ。リスニングの方法を変えれば、母国語的言語習得は達成される。ここを飛び越えて、スピーキングに行っても実践力はないのだ…。