なぜか心地がいいシャドーイング 「真似」は人の感覚を高める武器となる
クルマの中でエド・シーランの歌を子どもと一緒に歌う。
流れてくる音楽に合わせて、知らない部分もなんとなく歌う。
あまり大きな声で歌うとシーランの歌が聞こえないので、調整しながら聴いていく。
この感じ、シャドーイングと同じ。
そして、なぜか気持ちのいい、この感覚。
私が2歳の娘の英語を聴く姿勢を見て、「シャドーイングに近い形を常にしている」と感じ、本には少しシャドーイングを変えた方法を書いた。
それは、「しゃべらない」というシャドーイングだった。
しゃべると聴き取れなくなるので、心の中で「話す」というもので、これが子どもの「黙っている期間」の謎だと解明したのだ。
子どもはひたすら黙って親の言葉やアニメの言葉を聴く。
なかなか真似して口に出さない。
なのに、数日後にペラペラと同じことを話し出す。この秘密が、この「しゃべらない」シャドーイングなのだ。
そして、実際は大人の私たちも日本語で同じことを常にやっている。やっていないときは、「聞いていない」ときだ。
相手の言っていることを理解しようとスイッチを入れたとき、それはシャドーイングになっている。