マザータング式現在完了002 どうして現在完了は過去形で使われたり、訳される時があるのか?
この日本語について考えてみよう。
「ずっと思っている」「ずっと考えている」「今考えている」「もう食べている」「そこに前に行っている」「今日は3回、そのお菓子を食べている」「鍵をなくしている」
これは英語での現在完了の使い方と、進行形の使い方だ。
すべて「ている」が入っている。
この中で進行形は「今考えている」で、他はすべて現在完了。
進行形も含めて、現在完了は「ている」でフィーリングが掴めるものが多い。
英語での分類である継続・完了・結果・経験というのをなかなか理解できなくても、この日本語だったら使い方はわかる。
英語ネイティブも、単純に「ている」の部分であるhaveを意識することで使っている。過去の動作をhaveで包んでいるのだ。
この「ている」の文例を、継続・未完了時制含む・結果・経験で分けるとこうなる。
継続「ずっと思っている」
継続・現在完了進行形「ずっと考えている」
未完了時制「もう食べている」「今日は3回食べている」
経験用法「そこに前に行っている、行ったことがある」
結果用法「鍵をなくしている」
※完了の完了用法だけ違う 完了用法「食べた」「ちょうど食べたところ」
日本語だと意味やフィーリングがわかるのに、英語だとわからないのはなぜか。
それは、現在完了はすべて、「過去のアクションが今に繋がっている」と説明されるからだ。
これが難解なのだが、たとえば、「現在完了の完了の未完了時制」は、純粋に動作が今に繋がっているとはいえない。