世界の言語は音と語順で成り立っている 002
it’sの語順は前回説明したが、ネイティブの会話を良く聴くことで得られるシンプルな語順とはこれだ。
Who What.
終わり。
日本語でいうと、「誰が、何をした」。
これが基本構造で、SVOというような文型の前に、この語順が来る。
ネイティブは誰もが、
I did.
You gave me that.
という感じで、主語、述語という語順の関係性を保っている。
ありがたいことに、日本語と同じだ。
最初に主語が来るのだと考えることで、だいぶ聴きやすく、話しやすい。
次に、Whatの中身は置いておいて、How, Where, When, Whyという語順になる。
Howは副詞で表現するもので、「どうやって」を表現するもの。Slowlyを使うなら、この順番で使う。
次に「どこで」なので、at homeとか、in London. で、小さいものから大きいものへと並べていく。
次がWhenなので「いつ」だ。in 1989とか、at nightなど。これも小さいものから大きいものへと並べる。
次が重要で、Why「なぜ(目的) reason」の部分だ。
英語の基本的な考え方として、「私は○○した。なぜなら○○だったからだ」という論理的な考え方がある。
だから、これが基本の形になる。
Who What Why で成り立つのだ。
Whyが後半に来るのが基本だと思って、英語を聴くときもここまでしっかり聴いてほしい。
becauseだけでなく、toを使った目的もWhyに入る。
I did it to reach there. というパターンだ。
英語の学習では、このWhyの部分が先頭に来てもいいと教えられるが、それは強調のときだ。
なので、文ではカンマで仕切り、口頭ではストレスを強めにしなくてはならない。
When, Whereも同様に、強調するときは先頭に持ってこれる。
日本で「私は○○した。なぜなら○○だったからだ」という話し方をするのは、オフィシャルな場でプレゼンテーションやスピーチをするときにはあるが、仲の良い友人同士で使うと違和感がある。
英語式(論理的)「電子レンジ買ったんだ。なぜかというと、前のが壊れたから」
日本式「前の電子レンジが壊れてさ。だから(that’s why)新しい電子レンジ買ったよ」
文学の場合はこのパターンもある。