Now that I think of it と娘が言った。「考えてみると」の他にしっくり来る使い方はこれ。
紅葉のころ。小学校からの帰り道、小学校2年の娘が、公園沿いの紅葉を見て言った。
Now that I think of it, ~
日本語に訳すと、「気づけば、紅葉になったね」みたいなことを言っていた。
私は、「Now that I think of it, は日本語ではどういう感じになる?」と訊ねてみた。
娘は「う〜んと悩んで、『気づいたら』とか、そんなイメージかな」と言っていた。
まっとうに訳すと、「考えてみれば」だけども、ニュアンスとして、「気づいたら綺麗になっていた」という感じだという。
Now that I think of it,は、前の意見に対して、考え直したことを言うときに使う。
「食べたくない。でも考えてみれば、この組み合わせは美味しいかもしれないな」という時。
娘が使ったのは、「今までこの通りは紅葉じゃなかったけど、今気づいたら、すっかり紅葉になっていた」というとき。
なんとなく違うパターンのような気がするけど、あくまで娘はニュアンスで使っている。
Not thatは「〜みると」がしっくりくる。「今、〜してみると、〜だ」で、いろいろ応用ができるのだけど、
Now that I think of it
の「考えてみれば」だと、やはり紅葉のときの会話に合わない。
でも、よく調べてみると、日本語で「そういえば」とも訳せるらしい。
日本語の「そういえば」ってどういう意味だろうと改めて考えると、よくわからない。
「そう言ったとしたら」という日本語はなかなかしっくり来ないし、「今気づいたんだけど」「今思ったんだけど」がまさに「そういえば」だ。
娘が言っていたのは、この「そういえば」のニュアンスかもしれない。
「そういえば」を英語でどう言うかと考えると、
by the way
が一番に出てくるかもしれないけど、「ところで」のほうが使いやすい。
なので、「そういえば」
の意味合いで
Now that I think of it
もぜひ使ってみては?