英会話の区切りどころ 001
「ネイティブの言っている言葉を抑揚も含めて真似をする」という方法について紹介してきましたが、それが日常生活や映画を観るときにどう変わっていくのかというと、発した単語を一つずつ、感情を込めて受け入れていくようになります。
自分が英語しかわからないネイティブスピーカーだと思って、一語一語(またはチャンク)を順番通りに聴いていく感じです。
すると、耳の感度が良くなるように感じるはずです。
自分をネイティブスピーカーだと勘違いさせるのは非常に大事で、これによって感情を受け取ったり、日本語を排除して言葉を受け入れることができるようになります。
「聴くときも話すときも、感情を込めて、ネイティブの真似をする」というのが母国語英語の基本。
要するにネイティブになり切ればいいのですが、それが難しいと感じる人もいるはずです。
その理由の一つは、日本人として自分で英文を読むときの感覚と、話すときの抑揚がまったく違うという点にあります。
たとえば、ネットフリックスで話題のドラマ『コブラ会』のプロデューサー兼出演者であるウィリアム・ザッカへのインタビュー。
Can we just take a moment to appreciate the fact that you are a legitimate Emmy contender for playing a grown-up version of Johnny Lawrence?
(まず、大人になったジョニー役でエミー賞の正式な候補になったことについて感謝する時間をください)
この英文を話すとき、第二外国語として学んだ人は、どの国でもだいたい同じ抑揚になります。
これをネイティブが話すと、
Can we just take a moment
までは確かに一気に話し、