「母音をはっきり言う」が言葉の法則(だった)
スピーキングにおいては、「東京の標準語に慣れた人は、英語の発音が苦手」というのが結論だ。
納得いかない人もいるかもしれないが、理由はある。
たとえば東京育ちの友人に、「大阪弁をまねてみて」と言っても、恥ずかしいと言う。
恥ずかしくない人もいる。でも、年を重ねるにつれてそういう心、方言を真似するのが恥ずかしいという思いが出てくる。
それは、「母音を伸ばすことが恥ずかしい」と同じ意味だ。
標準語は、子音+母音で発せられた言葉のあと、伸ばしたり変化させることがない。
「て」と言えば「て」で、「てえ」ではない。
当たり前だと思うかもしれないが、世界中にあふれる言葉は、ほとんどが「てえ」と言う。
つまり、母音を使うのだ。
子音と母音で発せられた言葉のあとに、伸ばすか、イントネーションを上げる、下げるということをする。
言葉だけで終わらないのだ。