英語の発音は腹式呼吸で一語一語に息を使う

ふっと強く息を吐くとお腹が動いて、ひっこむ。これが複式呼吸だ。たとえばボクシングのスパーリングで、パンチのたびに息を吐くのも、腹式呼吸。ふっ、ぱっ、ほっと、なんでもいいので、強く息を吐く。

全身で吐くことを意識すると腹式になる。

アメリカン英語はこの腹式呼吸を使って発音する。そのため、手を口の前にかざすと息がたくさんふきかかる。

発音の前に息を吸うという行為が必要なはずだが、それはどちらかというと肺を使う場合(胸式呼吸)。日本語の場合は文章の前に息を吸って、文章の最後までで使い切る。

「そうだね」と文の最初に言うときに、「言いながら吸う」ということもできるのだ。

一方、腹式は準備なしに突然音を出せる。小さい音になればお腹が動かなくても腹式になり、慣れると一語ずつに使える。ただ基本的に胸式よりも音が大きくなる傾向にあり、街中で英語の声が聞こえてくるのはそのせいかもしれない。

英語の場合、吸うタイミングは自由だ。あまり意識しなくていい。

リエゾンがなければ基本的に一語ずつ腹式を使い、息も使い切る。この使い切る感覚が日本語とはまったく違うので、最初は意識がいかないかもしれない。息を使い切り、発音をしっかりと終わらせて、次の単語に行く。

これを達成するためには、一語一語、間をおいて話すトレーニングが効果的だ。

例文を覚えて言い切る暗記英語では、基本的に胸式になる。焦って最後まで言い切ろうという意識以外に、一息で文章を言い切ろうとするためにあの独特な発音になる。

「ワンブレスで一文を言い切ろう」と提言している人がいるが、それはまったくの間違い。「一文で息を吸わずに言い切る」は間違いではないので、そこと勘違いをしているのかもしれない。

実際はアクセント、ストレス目がけて一息を一語に使い、高速スピーキングでもそれが連なっているだけだ。

コツとしては、無理に大きな息を吐こうとせず、母音では喉にかかるように意識すること。FやTなどの子音では喉は使わないが、母音では喉を使う。

母音を使う時間は多いので、アー、オーと発音しているときに息が吐き出されているのを毎回感じてほしい。