英語を「そのままの音」で聞けない理由 003 実践編
英語の音を「知っているつもり」で聞いてしまう現象を乗り越えるには、知識に頼らずに音をそのま …
私が大好きな脚本家ノーラ・エフロンによるNYを舞台にした映画『ユーガットメール』。
当時はネットでやりとりして恋をするという最先端の話題を使った映画という感じでしたが、ノーラ・エフロンらしく、NYという街を主人公にした映画でした。もう、この当時のNYは存在していないに等しいですが、私はこの映画とまったく同じNYを旅した世代です。
今回は、この映画の中から有名な、PCを介した二人のやりとりをピックアップしてみました。
My father is getting married again.
「うちの父、また結婚するんだ」
👉 is getting married は「結婚する予定」や「結婚が決まっている」という未来的なニュアンス。
→ “will marry” より自然で会話っぽい表現です。
お金持ちだけにちょっと複雑なジョーの家。お父さんが再婚を繰り返すので、もうジョーは興味ありません。
…to buy a hat that will turn out to be a mistake. As almost all hats are.
「(蝶は)帽子を買いに行ったのね。でも結局それは失敗になるの。だって帽子はほとんど全部失敗だから」
👉 turn out to be ~ は「結局〜になる」という便利表現。
→ 「予想外の結末」に使いやすい。
例: The trip turned out to be amazing.(旅行は結局すごく良かった)
この前で語っているのは、地下鉄で蝶を発見して、ある駅で降りていったという話。きっとブルーミングデールに帽子を買いに行ったんだわ。とメルヘンな話をしています。
全文はこちら
Once I read a story about a
in the subway, and today…..l saw one.
It got on at 42nd and off at 59th…
… where, I assume went to Bloomingdale ‘s…
… to buy a hat that will turn out to be a mistake.
As almost all hats are.
最後のasは「〜であるように」という意味で、As almost all books are. 「すべての本がそうであるように」と使えます。
The air is filled with white dust that never seems to land.
「空気は小麦粉の白い粉でいっぱい。でも全然地面に落ちないんだ」
👉 is filled with ~ は「〜でいっぱい」。簡単なのに描写力が高い表現。
👉 never seems to ~ は「どうも〜しないみたい」というニュアンス。
H&H BAGLESの話です。私はこのすぐ近くのホテルに宿泊したことがあり、とても思い出深いです。
こうゆう文は日本語では「絶対に地面に落ちない白い粉で満ちていた」ですが、ネイティブの感覚としては、
The air is filled
まず「空気はいっぱい」という状況をイメージ。
with white dust
「何でいっぱいか?」→「白い粉だな」。
that never seems to land
その粉に追加情報 → 「あれ、でも全然落ちないんだよね」。
となるそうです。
文法をやってると、「, which」じゃないんだから、後ろから修飾だろ。と思ってしまいますが、ネイティブの感覚としてはあくまで前からだそうです。
このサイトで言ってきた、母国語としてのリスニング。それは、「話すように(モノマネしながら) …
英語を「母国語のように」話すコツは、最初のひと言(Seed)から、次の言葉を“選び続ける”経験値を貯めること。
完成済みの例文を暗唱するのではなく、瞬間的な“選択の連鎖”で文を育てる——その実践法をまとめます。
目的の一つは、文章を決める前から話し始めるということです。
瞬発的に英語を出し、その後の文章は決まっていないという風景を見ること。
ネイティブにとっては当たり前すぎて意識しないことですが、話し始める、もしくは考えはじめて英語を使い、そのあとの文章は決まっていないということが、外国語として英語を勉強をしている人にとっては恐怖体験なのです。
そこで、次の言葉が決まってなくても、出した言葉、たとえば主語だと、その主語を繰り返しながら次の言葉を選択します。
前回やったように、助動詞やit’sなどはすでに次が決まっているので例外ですが、そうやって繋げていくことで最終的に文章になるだけです。
基本アイデア:選択の連鎖(Choice Chain)
例文暗記が中心だと「再現」はできても「選択の瞬間」は鍛えられません。
ここでは選択の瞬間を毎回つくるのが目的です。
映画フレーズで“チャンク耳”を作る
短い台詞をチャンク単位で分け、選択→連続発話で叩き込む。
(下は練習用ミニ台本。意味はざっくりでOK、まずは音と並び。)
1) It just went dead.
日本人向けの英語発音のコツは世の中にたくさんあります。
「Rの巻き方」「LとRの違い」「THの出し方」などが有名ですが――実はあまり注目されていないけれど驚くほど効果のあるコツがあります。
それは、舌の基本位置(=ベースポジション)。
英語では、この舌の置き方が発音全体に大きな影響を与えるのに、日本語ではそのような意識がほとんどありません。
しかもネイティブにとっては「当たり前すぎて説明しない」ことなので、教科書にもなかなか載っていないのです。
舌の正しいポジションは「○○○○!」
英語を話すとき、舌はどうあるべきか?
ずばり――
「could」はとても複雑な助動詞であり、このサイトでも何度も取り上げてきました。しかし、日本人がネイティブに使い方を聞いてもあまり意味がありません。なぜなら、ネイティブ自身も厳密には説明できないことが多いからです。
また、「could」の意味や用法は日本語に置き換えて考えることが難しく、むしろ私たち日本人のほうが日本語の感覚として理解しやすい部分もあります。
例えば、「Can you」と「Could you」の違いについて、よく「丁寧さの違い」で説明されます。ある動画でも「Could youは仮定法の用法だから丁寧になる」という意見がありましたが、そこまで説明しても「日本語でどう表現できるか」というところまでは踏み込んでいませんでした。
「Can you」は「できる?」と訳し、「Could you」は「できますか?」と訳されますが、まずはこの「できますか?」を仮定法として考えてみます。
仮定法の例
If you could fly,
(もし飛べるなら)
これは「もし飛べるなら」という意味で、文法的には過去形の「could」を使っていますが、意味としては現在の非現実の状態を表しています。つまり、「今は飛べないけど、もし飛べたら」という仮定の話です。
そして、訳は現在形で問題ないです。
後半の文、
If you could fly, I could go there.
の「could」は「行けるのに」という可能性の意味で使われていて、これも「can」と同様の能力や可能性を表すものです。
つまり、仮定法では過去形を使っても、意味としては現在のことを仮定していて、現在形の意味合いを持っています。別の世界を想像し、そこでは「今まさに起きている」かのようなイメージです。
Could you は仮定法か?
しかし、「Could you ~?」の依頼表現は、おそらく仮定法ではありません。もし仮定法なら「~できる?」という意味になってしまい、丁寧な依頼のニュアンスが説明できません。
したがって、単純に「Could you ~?」を「仮定法」と決めつけるのは正しくなく、ネイティブもそれを強く意識しているわけではないため、説明に困るのです。
実際、「Could you ~?」は単に過去形にして丁寧さを表現しているだけ、と考えていいのです。依頼の丁寧な言い回しの一種です。
推量のcouldとwouldの難しさ
さらに、このサイトで最も重要なポイントのひとつが、「推量のcould」と「would」の使い分けです。ここもネイティブは言語化できません。日本人が日本語を完璧に説明できないのと同じです。ネイティブも「いや、だって、おかしいもん」と感じているのです。
「canは可能性、willは意思」という単純な考え方に固執すると、推量のcouldとwouldの理解は難しくなります。なぜなら、推量の用法にはそのような要素が必ずしも含まれていないからです。
また、「It will be」を「意思」と捉えるのも不正確です。これは未来に対する強い確信を伴う予測的な意味合いです。
She would be upset.
(彼女は怒っているだろう)
この文は話し手の推測や感情が入っていて、「だろう」と訳せます。話し手の「意思」に近いニュアンスがあるかもしれませんが、彼女本人の意思ではありません。
一方、
That could be true.
(それは真実かもしれない)
はwouldにはできず、明確な境界線はありません。
このサイトでは「can be」を「ありえる」と考え、「could be」は「ありえるかも」という曖昧さを含む表現だと紹介しました。
「would be」は「ありえる」という意味はなく、使うときは「真実だろうね」とかなり確信があるニュアンスになります。だから、
I think that is true.
(私はそれが真実だと思う)
と同じ意味合いなので、わざわざwouldを使う必要がありません。
「真実かもねー」という確信がない状況で言いたいという前提があって、それがcould beになるのです。
could beは「かも」なのか「はず」なのかというのもこのサイトでいろいろ考えましたが、She could’ve done it. といった現在完了と一緒に使う推量のcouldは、やはり「はず」がしっくりくるなぁと思う今日このごろです。
英会話をしようとして、もしくは独り言をして、次々と言葉が出てこないことはありませんか。
それには、確実な、理由があります。
英語になる前の、言いたいこと。
それをしっかり用意することを確実にやればいいのです。
「こういう言い方でいってみよう」とか、
日本語で考えて英訳して、ということをやっていると、連続で言葉が出てくることはないと思います。一回やって、終わり。という感じです。
まず「言いたいこと」を用意して、その都度、感情ごと言葉に変換して言うのです。
用意された「言いたいこと」は、言葉になる前の欲求や感情のようなもの。
それを毎回変換するときは、もう「どう言うか」を考えません。
ボールを取るときに、「取ろう」と思うだけで筋肉が勝手に動くように、「言いたい」「説明したい」という気持ちで勝手に言葉が出てくるようにするわけです。
こういうことはネイティブの講師も絶対に言わないので、この話はなんのことやらと思うかもしれませんが、何度もやるとできるようになる体育と同じようなものなのです。
怪我したあとのリハビリもまったく同じ。少しずつ腕を動かすことで、脳が筋肉の動き方を覚え、次から動かせるようになるやつです。
それはすべて、脳の錯覚の機能を使っていて、だから私たちは狙ったところにボールを投げられるわけです。
筋肉の動きを一つひとつ指令していないにもかかわらず。
言語も同じで、使うときは文法のことを考えません。
この、「考えない」が、学習者には難しい。
このリハビリのような言語の覚え方は、親のような存在が必要です。
聞き、試す。
それを繰り返して使っていく。
ゲームであれば、押して、動かして、「Aボタンを押すとジャンプか」とわかっていく感じです。
学習者はその機会が少ないわけです。
英会話といえば「間違ってはいけない」から始まるわけで、試しながら話す機会がありません。
「耳で聞いて、そのまま使って試す」というプロセスがないので、どうしても「説明書」を読み込んでしまうのです。
ただ、機会がない以上、説明書を読むほうが近道だというのも確かです。
いわゆる「文法」ですが、使い方によってはいいわけです。
もしそのゲームの大技を出すのが複雑なコマンドだとして、頭で覚えようとしても大変だと思います。
まずはプレイしてみないと、なかなか習得できません。
なので、文法はほどほどに、試して使っていきたいということです。
「通じるかどうか試す」
ことで、成功したときに脳が「言いたいこと」と「文法」を錯覚で結びつけます。
英会話の機会がない場合はどうするのか。
実は、英語を聴いているときは、「自分が話すように聴く」のが正解です。
これがうまくできていると、独り言でも試せるわけです。
それが英語の音でも、自分の感情のようなものが乗って、言葉が出てくれば、もう錯覚は始まっています。
他にジェスチャーを使った方法などもあるので、また改めて紹介します。
「思う」と「考える」は違うのに、英語ではthinkでまとめられています。 ですが、thin …
could not have been
をうまくつかいこなすために、順を追って説明してみます。
can be を「あり得る」と考える提案をしてきましたが、
can’t be なら、当然「あり得ない」となります。
can が「得る」で、beが「あり」というのも納得です。
beは「ある」「いる」「だ」「です」(サイトの見解)なので、「あり」はOK。
「得る」は「可能性がある」なので推量と繋がります。
can’t be good.
なら「よくはない」です。
これが比較級になると、
can’t be better これ以上はありえない
ということで、ベタ褒めになります。
また、「あり得る」のcanがcouldになると、気持ちが弱まって
「はずだ could」「あるはず could be」「かもしれない」になるという推理もしてきました。
「はずだ」「あるはず」「かもしれない」はまさに推量で、完全な自信はないけど、予測している状態です。
なので、
could not be
は
「あるはずがない」
で、
could not 動詞
は
「~するはずがない」
と想像できます。
さらに、現在完了になると過去の意味になり、
could not have been
で
映画『2番目のキス』から、「でもこれはわからないぞ」というのをピックアップしてみました。
先生が生徒をつれて、職業見学に訪れると、担当の人がきれいな女性だったので、あとで生徒が「先生には高嶺の花」といったことを言います。
先生は野球が好きなので、
Are you saying that
she’s out of my league?
彼女は俺のリーグ外だっていいたいのか?
と言います。
すると生徒は、
I don’t know
if you got the bat speed.
と言い返すのです。
I don’t know
if you
と来ると、フィーリングでは「~かどうかはわからない」となるのが普通。
ですが、getがgotになっているので、
「あれ? 仮定法?」
と迷う人も一瞬だったらいるはず。
その場合「もし十分なバットスピードがあれば」
となります。
ですが、gotは
have got の省略形の場合もあります。
すると、「十分なバットスピードがあるかどうかはわからない」でいいのです。
ややこしいですね。ほんとに。
その返答に対して、先生は
Oh, I got the bat speed. バットスピードあるよ。
I got plenty of bat speed. すげえあるよ。
と言って、最後に
I could hit her best cheese.
と言います。
このcould、どっちのcouldでしょう?
11歳になる娘が部屋で『そして誰もいなくなった』の英語本を真面目に読んでいたので、
「どれくらい理解できる?」(日本語で書いてますが実際は英会話)
と聞いたら、
「まぁまぁ」
という感じ。
右側に日本語の訳があるので、わからないときはそっちを参照してるとのこと。
父「でもスペルがわかれば理解はできるから、そのあとは楽しいはずだよ。英語を勉強で学んだ人にとっては、そのあとに訳したりして大変だからね」
と言うと、不思議そうに聞いてました。
どうやって日本人は英語を読むのか聞いてきたので、
父「こうやって後ろから訳して〜」
娘「え? パパもそうやってるの?」
父「パパはもう上から順番に読むよ。大事なのはSV(主語と述語)だから、それをしっかり理解して、上からただ読んでいく」
娘「SV?」
父「そう。サブジェクト(主語)とVerb(述語)。いや、VerbじゃなくてWhatって言ったほうがいいかな・・・」
とややこしくなってきて、本を参照しながら、これが主語で、これがVerbでとやっていたら、娘が
「あー、ややこしい!」
と叫びました。
父「え、じゃあ、君はどうやって理解してるの?」
と聞くと、
娘「問題」
と言います。
父「????」
いつのまにかストレンジャーシングスのシーズン5が決まっているとのことで、シーズン4の1から …
ノーラ・エフロンのエッセイから興味深い文章をまた発見です。
the skin on my back is so dry that when I take off a black sweater it looks as if it’s been in a snowstorm.
so that構文は複雑で理解が難しいですが、こんなパターンも覚えたいです。他の言い方は忘れて、このパターンだけに集中するのがコツです。
上から訳してみます。
the skin on my back is
私の背中の肌は
so dry
乾燥しすぎて