前の意味をホールドしながら読み進める 004(フリー)
Back in the day when there were merely parent …
I’m in awe of the women I know who have magical haircuts that require next to no maintenance.
この文章はどうでしょう。上から読んですんなり理解できるでしょうか。
I’m in awe of the women I know
は、「私は知り合いのある女性たちに畏敬の念を抱いている」です。(aweの読み方は あ~)
この意味を抱きつつ、
who
に突入します。
who have magical haircuts
日本語に訳して理解する方法ではまだしも、ネイティブと同じように上から理解していく方法でnot unlessを理解したり、使うのはなかなか難しいです。
漫画『シャーロック』にも、not unlessを使ったセリフがありました。
I don’t think Eddie Van Coon was the type of chap to buy himself hand soap, not unless he had a lady coming over.
冒頭部分は「彼が自分でハンドソープを買うようなやつだとは思わない(マザータング訳)」です。
not unless以外の部分は
「彼に来るような女性がいれば」で、最終的に
「彼に女性がいれば別だが、彼はハンドソープを買うような男じゃない」
という意味になります。
もう、結構わけがわからなくなっています。
そこで、unlessについて考えてみましょう。
unlessは、「~でない限り」です。
unless you run
で、「走らない限り」です。
ここで使うと、「女がいない限り」となります。
not unlessは否定の否定かもしれないので、そうであれば、
「女がいる場合に限り」
となるはずです。
でも違うのです。
Cover would have been perfect.
001でcouldの推量の使い方について話しましたが、こちらはwould。
ワトソンが「密輸してたのか。損を埋めるにはうってつけだ」というセリフを言います。
こちらも仮定法の訳ではないようです。
「カバーは完璧になったろうな」が仮定法の訳で、実際には起こってないことを言います。
一方、推量では、起こっただろうことを言います。
「カバーは完璧だったに違いない」
日本としては、仮定法と同じ、
「カバーは完璧になったろうな」
でも間違いありません。
これだけ推量で使われると、仮定法の立場もありませんが、mayのかわりにこれだけcouldやwouldが使われるというのはしっかり覚えていたほうがよさそうですね。
最後に、シャーロックから例文をもっとひろってみましょう。
No-one’s been in that flat for at least three days.
Could have gone on holiday.
「少なくとも三日は家に誰もいないな」
ネットフリックスに登場した新ムービー「アグリーズ」。
16歳になると皆、美男美女に整形するという未来の話です。
そこで出てきたのが
It’s a time suck.
というセリフ。
suckは比較的カジュアルで、なにか失敗したときに独り言で
Sucks!
と呟くのが定番ですが、suckの意味自体は「吸い取る」「奪う」といったイメージがあるので、time-suckは時間の無駄という意味になります。
ついでに、こんなセリフも見てみましょう。
Just because you’re Ugly doesn’t mean you gotta be slow
この、Just becauseですが、使い方は
「〜だからといって、〜とは限らない」
です。
なので、
「醜いからといって、ゆっくりしなきゃならないとは限らない」という訳になります。
この場合は、
doesn’t mean
がセットになります。
「〜というだけで」という訳にもはまるので、
Just because you’re ugly, you don’t need to go there.
「醜いというだけで、そこにいく必要はない」
という使い方もできます。
他にも「アグリーズ」には魅力的なセリフがたくさん出てくるので、楽しみましょう!
娘は現在小学校5年生。
特に英会話学校には通ってはなく、オンラインの英会話を月2回やっています。
相変わらず書きが苦手で、私としても特にアプローチはしていませんが、読みは昔から得意なので、活字の英語本もたまに読んだりしています。
英語版の漫画『働く細胞』が好きなので、最近漫画シャーロックを買い与えましたが、まったく興味を持ってくれません。謎。
昔から、幼稚園のころから彼女のリスニング能力には驚かされてきましたが、こないだも国際ニュースを私が観ていると、同じ部屋で宿題をしていたので、
「勉強しているときも英語の意味は入ってくるの?」
と聴いたら、「多少入ってくる」というので、同時通訳的なことをやってもらうと、見事にこなしていました。
専門用語はわからなくても、大まかな意味をどんどん日本語にしていきます。
まともな英語学習をしたことがないのに、同時通訳ってなんやねん・・・と脱帽してしまいました。
それから、遊びとしてたまに同時通訳しているのですが、こないだ、日本のバラエティー番組でやってみました。
すると、案外苦手。
一方、私はなぜかスラスラと同時通訳ができる・・・。
これも謎です。
日本語から英語への変換は、私のほうが得意だったのです。
本当の原因はわかりませんが、私の場合、やはり昔から第二外国語として勉強してきたせいかもしれません。
娘は二つの言語を同時に習得しているので、訳したりする習慣はないはず。
でも英語から日本語は得意。日本語から英語はちょっと苦手。
要は、スピーキングがリスニングよりも少し劣っているのかもしれません。
まあでも、これから同時通訳遊びをしていれば、そのうちできるようになるでしょう!
自動詞と他動詞を難しく考えない
英語の自動詞と他動詞という考え方は早いうちに教わりますが、テスト対策としての自動詞・他動詞はなかなか難しくて苦労されたのではないでしょうか?
ここでは、実際に使うネイティブ感覚としての自動詞・他動詞に着目します!
イギリスのオーディション番組でとにかく明るい安村さんが「I’m wearing!」と叫んでました。
日本語で「大丈夫です。パンツはいています」を直訳したのですが、この芸を繰り返すうちに、会場が「Pants!」と返すようになって、定番になりました。
予選のときに審査員が言って、それが事前に放送されていたようです。
安村さんは単に「I’m wearing!」という英語が合っているだろうと最後まで考えていたかもしれません。
ですが、これがまさに自動詞・他動詞問題。
wearは、他動詞なんです。
他動詞というのは、次に目的語が必ず来ます。
なので、wearと発音したら、もう気持ちは次の目的語に向かっているのです。
一つの単語から、次の単語へと感情を繋げていくというのがこのサイトでの英語の考え方ですが、まさに他動詞がそれです。
そのため、wearで終わると、ネイティブにとっては非常に気持ち悪いのです。
だから審査員は、
前回の「, when」の使い方がわかったら、「, but」の疑問も解けます。
その疑問とはこんな感じです。
I went to Tokyo, but I didn’t go to Asakura.
「東京に行きましたが、浅草には行きませんでした」
but I didn’t go to Asakura.
だけをみると、
「でも、浅草には行きませんでした」
となります。
When I had seen it
のように、
「それを見たとき」
という使い方があるなら、
「浅草には行きませんでしたが」
と訳したくなります。
ですが、これは
「東京に行きました」「でも、浅草には行きませんでした」
をまとめて、
「東京に行きましたが、浅草には行きませんでした」
となるのです。
butは接続詞で、二つの文章が短いとカンマがいらないとか、主語が同じだとカンマがいらないというパターンもあります。
また、こちらも日本語と同じ順序になります。butは接続詞でwhenは関係副詞でしたが、使い方が似ています。
Asの使い方もわかってしまえ!
Whenと同様に、Asも難しいです。
英語の本や小説を読んでいて、いつもいまいちしっくり入ってこないと思っている方は、この章を理 …
単純にifのあとは過去形か現在形かという疑問が湧き上がったら、このテキストを参考にすべしです。
映画『恋人はゴースト』よりセリフを抽出してみました。
ifとcouldの組み合わせで考えてみます。
Maybe if we could communicate a little more.
「たぶんもっとコミュニケーションがとれたらなぁ」
これは一度試してダメだったので、今後のことを考えて「とれたらいいのにな」という感情が入っています。
現時点の現実とは違うことを言っているので、「仮定法だ」と判断されます。
しかし、「仮定法だ」となると、「現実離れしていて、これからも実現不可能」といった教え方がされていて、そのせいで上の文章は将来実現不可能なのか? と考えてしまう人もいるかもしれません。
また、「実現は可能なんだから、canにすべきだ」という人もいます。
そうやって迷って、ifが嫌いになるのです。
実際の会話から考えると、couldは実現可能でも使えます。
「鳥だったら飛べるのに」という非現実的なことだけに仮定法は使われるわけではないということです。
ネイティブはif ~ couldの使い方をするときにいちいち仮定法と考えるわけではないので、実現可能な日常生活では、「今はダメだけどできたらなぁ」くらいの意味で使っています。
If I could just remember something
about who I am, or was.
「もしただ、自分が何者か、何者だったかについて何か思い出せたらなぁ」
この文の構造は仮定法ですが、思い出す気もあるし、可能性もあります。
ただ、「思い出す自分」がいる世界は、頭の中で描く別の世界線になります。
このように、過去形を使いながら、実現可能なことを言うことは非常に多いです。
現実でも妄想でも、別の世界線を想像していう場合に使われるのですが、それが推測とか、希望でも使われるのです。
次に、原形を使うパターンを考えてみると面白いです。
「英会話をしよう」「ネイティブとレッスンをしよう」「AIで話そう」という言葉に迷わず「やらなきゃ!」と思うことでしょう。
「習ったばかりのあのフレーズを使って話してみよう」とか、「なんて言おうかな」とか、英会話ではいろんなことを考えます。
でも、大事なのは、「何話そう?」ではありません。
日本で英語を勉強した人の100パーセントが、英会話のチャレンジにおいて、「何話そう?」と考えます。
日本語で。
これは間違いないです。
「英会話に通う」という真面目な性格で勤勉なあなたが、「何話そう?」と準備をせずに、適当に英語を口に出すことなんてするわけがないからです。
ですが。
残念ながら、「何話そう?」の準備は、英会話の敵です。
どうして「何話そう?」が敵なのか。
それは、文章を頭で用意して話す英語は、テストみたいなものだからです。
ではどうすればいいのかというと、