英語は子音ではなく、母音中心。002 WalkもWorkもどちらも「ワーク」
日本ではウォーク(walk)とワーク(work)と教えるけど、実際はワークとワーク。 生徒 …
ある日、お風呂場で「このお風呂は温かいな」的なことを言ったら、娘が英語で、「えっ? このお …
Kind ofとSort ofの意味って、最終的によくわからないですよね…。
はっきりさせたいところです。
実際の英会話でなかなか使えないがKind ofとSort of。
返答のときの使い方としては、
「英語うまいね」「まあね(まあまあ)」
というとき。
たとえば、
It’s kind of good.
日本では「なんかいいね」「まあいいね」という解釈が一般的。
8歳になる娘は、「ちょっと」だと言っていました。
その言葉で訳してみると、
It’s kind of good. は「それはちょっといいね」で、
I kind of like her. の場合は、
私は彼女がなんか好きです。
私は彼女がまあまあ好きです。
私は彼女がちょっと好きです。
という感じ。
「私は彼女がなんか好きです」は「なんだかわからないけど」という意味があって、「まあまあ」はso soと同じで、「100パーセントではないけれど」という意味。
「ちょっと」も「100パーセントではないけれど」という意味になります。
じゃあ何パーセントなのか? 娘に訊いてみました。
俳優・女優に発音のコーチをするなかで、ぐっと発音がネイティブに近づく瞬間があります。
それは、「大事じゃない場所、良く使われるものは不明瞭に言う」とコーチしたときです。
英語では実際の英会話において、よく使われる言い方や、大事じゃない場所は、流れるように、弱く発音されます。
大事なところははっきりと強く。
このメリハリをつけることで良くなります。
ただ、不明瞭といっても参考になるものがないとできないので、実際に不明瞭に話して例を示します。
映画では決まった台詞を、観客がわかるように発音するので、そういった不明瞭な英語はあまり出てきませんが、程度の違いなので、メリハリはあります。
また、地方色を出さない英語、たとえばマトリックスなどは、非常に明瞭な英語を全員で使っています。
そして、このメリハリのある発音を、自身の英会話に使うことで、ぐっとネイティブに近づくのですが、日本人としては「相手にはっきり伝えたい」という気持ちが強いので、なかなかチャレンジできません。
ですが、ネイティブの聴き取り能力は想像をはるかに超えるもので、しっかり聴き取ってくれるはずです。
今回ははじめての人に向けて話すように書きます。
おはようございます。
英語は、勉強した人ほど、話せないという特殊なものです。
どうして話せないと思いますか?
理由はいくつかあります。
まず一つが、そもそも、恥ずかしいからです。
外国人が日本語を話すときに、多くの人が同じように話します。
ソーデスカー ワーカリーマセーン
というカタカナを読むと、だいたい同じ物まねができるはずです。
そして、日本人がそうやって外国人の日本語の物まねをすると、まわりの日本人が笑います。
理屈抜きに面白いからです。
言葉の抑揚やリズムがまったく違うと、言語は面白いのです。
ですが、
ソーデスカー ワーカリーマセーン
には、英語の偉大な要素が隠されています。
英語ネイティブの人がどうして同じ抑揚になるのかというのは、この抑揚とリズムで普段から話しているからです。
つまり、英語のリズムなのです。
大河ドラマで英語圏の人が、「シーブサーワサーン(渋沢さん)」と話していました。
日常生活で子どもによく使う現在完了は「もう歯磨いた?」 だと思う。 私は以前、 Have …
ネイティブの人がたまに言う、
Classic!
これを、娘(8才)がお風呂場で言ったので、どういう意味か聞いてみた。
状況は、入浴剤のボトルが空になって、振ると壁に水滴が降りかかり、
Classicと一言。
意味としては、「それが普通だよね」みたいな意味だという。
すんなり納得できないので、もう少しきいてみた。
たとえば、誰か変な人がいて、噂するときに、
Classic herとか言うらしい。
私は、「日本語では古典的という意味だと偏屈とか堅物っていう意味だから、そういうことじゃないのか?」ときいてみたけれど、ちょっと違うらしい。
必ずしも皮肉ではないというのだ。ワンちゃんがいて、何か習慣があって、それについて
Classic
もあるという。
「普通だよ」「いつも通りだよ」という意味だという。
つまり、ちょっと違うことをしたり、起こったりしたときに、「そりゃそうだ」「それが彼だよ」「そうだよね」というニュアンスで使うらしい。
でも決して、
Classic youと面と向かって言うのはあまりよくないとのこと。
Classic sheとかClassic heという言い方も本当なのかよくわからないので調べてみると、
That’s classic 名前
という使い方をするらしい。「○○らしいね」という意味だ。
That’s a classic. で、「典型的ですね」となる。
「典型的な○○」という言い方もあり、
classic ○○となる。a classic case of ○○など。
また、
That was classic!
で「面白かった!」という意味にもなるらしく、classicはなかなか手強い。
お風呂場で水滴が壁にかかってClassicと言ったのは、「あ、壁に水滴が…。ボトルを振れば水が壁にかかるよね。そりゃそうだ」という意味だったらしい。
紅葉のころ。小学校からの帰り道、小学校2年の娘が、公園沿いの紅葉を見て言った。 Now t …
実際に使われている英語で、もう少し現在完了を見てみよう。
文章を読んで、現在完了をどう訳すか。
アメリカの人気番組『エレンの部屋』が終了するが、その原因はコロナ渦での失言や、スタッフに対する劣悪な環境などが明るみになったからだった。
バッシングが続いていたときに、ケイティ・ペリーが擁護の声をあげる。
I know I can’t speak for anyone else’s experience besides my own but I want to acknowledge that I have only ever had positive takeaways from my time with Ellen & on the @theellenshow.
I think we all have witnessed the light & continual fight for equality that she has brought
私は自分以外の誰かの経験について話すことができないことは知っていますが、私はエレンと番組との時間から、ポジティブな収穫を得たことだけがあるという(しかなかった)ことを認めたいです。私は、みんなが彼女がもたらした平等に対する絶え間ない戦いと光を目撃したと思っています。
真面目に訳すとこういう感じだ。
最初のI have only ever hadはeverが入っているので経験。
次のwe all have witnessedは、witnessは「目撃する」という意味なので、アクティブなイメージがある。
すると、完了・結果・未完了時制の意味合いになる。いつかはわからないけど、目撃したという意味。
「私は、みんなが彼女がもたらした平等に対する絶え間ない戦いと光を目撃したと思っています」
という訳文を、「もう目撃した(している)」という未完了時制の意味にはとれないので、その場合は兄弟分である「結果」であることが多い。
「目撃した状態だ」「目撃している」というニュアンスで訳は「目撃した」のまま。
今を重要視するので、「みなさん、見たことを忘れないよね?」という意味が含まれることになる。
『アメリカ史』という本の独立戦争の下りで、戦闘が始まったあとに、
The American Revolution had begun.
日本語から現在完了の文を作るのは少々厄介だが、もう少しやってみよう。 現在完了の「完了」の …
※これはあくまで、英語の知識を楽しむ文法的な探究です。
「(キャッチするときに)ボールを見ていた?」と言いたいときのシチュエーションを考える。
具体的にいうとこんなとき。
キャッチボールをしていて、いつもボールを取れない子どもがいるとして、「ちゃんとボールを見て」と指導をしているとする。でも取れない。そこで落としたときに、「今ボール見てた?」と聞きたいとき。
「見てた」なら過去形、「見ていた」なら進行形。そして、どちらも現在完了の可能性もある。
過去形なら
Did you see(watch)the ball?
ダイレクトに訳すと「今見た?」。
現在完了では、
have you watched the ball?
これも「ボール見た?」というニュアンスになる。(厳密には、「もう見た?」)
「完了」の完了用法。
現在完了の完了用法は、終わった動作のことを言うので、過去形と同じような日本語訳になる。
完了用法でjustをつけないと、「たった今」という時間にならないので、justはつけるべき。
1つのシチュエーションで1つの言い方を学ぶときに、
Have you done?
という言い方があるとする。
「もう終わった?」
という意味で、それ以上もそれ以下もない。
シンプルでわかりやすい。推測もしやすい。
Have you done? とDid you do?
の間には、はっきりとしたニュアンスの違いがあって、交差しない。
だから、歯を磨いたかどうかを訊ねるときや、勉強が終わったかどうかを訊ねるときに使える。
Have you done?
とてもわかりやすい。
これが、文法の問題となると、途端に難しくなる。
つまり、日本語に訳したり、日本語から英語にするときにどうするかということを考えると、難しくなるのだ。
たとえば、このHave you done?。
日本では、解釈がイマイチ定まっていない。
多くの人が「完了用法」と考えるはずだが、実は「未完了時制」と考えるべきだ。
少しやっかいな話になるが、現在完了はさまざまな言い方が「現在完了」としてひとくくりにされているが、シチュエーションはすべて違う。
実際の生活では、別々に覚えられていくものなのだ。
なのに一つにまとめられるのは、have+過去分詞という形だから。形が一緒なだけで、1シチュエーションに1つで覚えるという母国語的なアプローチから見ると、別モノの集合体だ。
まず、現在完了は「完了」と「未完了」にわかれる。
さらに、「完了」は完了、経験、結果、未完了時制(「未完了」ではない)にわかれる。「未完了」は継続のみ。
Have you done?
は完了の中の未完了時制だが、日本の英語解釈ではこのような考え方はあまり出てこない。
このように、文法的に分類されるのは、シチュエーションが違うからだ。
なので、1シチュエーションにつき1センテンスという根拠の置き換えをする際に、この知識が無駄になるわけではない。
未完了時制のシチュエーションとは、「もう終わった」「まだ終わっていない」ということを言いたいときのもの。「今日は3回コーヒーを飲んだ」も未完了時制のシチュエーションになる。
実際の生活で頻繁に出てくるこの使い方をまず覚える。
NHKのニュース番組を第二言語で聴くのはオススメだ。なぜなら、日本のニュースはなんとなく何が起こっているか想像しやすいから。
音だけを聴いて、字幕を見ずに、映像でなんとなく情報を入れながら聴く。
だけども、ちょっと気になることがある。
聴いていて、「あ、日本人になった」というのがすぐにわかるのだ。
英語を話す人は交替制で、世界各国の人が話していて、ネイティブは少ないのだが、各国それぞれアクセントやストレスはある程度ある。
それが、日本人になると途端にプレーンになる。
それっぽくは話しているんだけど、明らかに違う。
その違う部分、大きな要素を占めるものは何かというと、シュワーサウンド関連で間違いない。
シュワーサウンドは日本語のアをため息つくくらいの感覚で言うもので、「非常に弱い母音」となっている。
adjust
advance
カタカナでは
アドジャスト
アドバンス
で、アの部分がシュワーとされている。
どこがシュワーでシュワーがどういうものでどういう発音をすべきかというのは問題ではない。
大切なのは、英語には短く、早く読む場所と、伸ばして読む場所があるということ。
これは単語内でもそうだし、文章の中でもそう。
シュワーがあるアドは、素早く短く読むのだ。
たとえばアドジャストはジにアクセントがあるので、その手前でストレスといって溜めがある。
それがアドとジの間にあり、ジ以降は息をしっかり吐くので、伸びる。
この早い部分と遅い部分のはっきりとした区分けがあるのが英語だ。
しかし、ニュース番組の日本人の英語は、その区分けが明確でない。
伸ばすところをしっかり伸ばさず、速く読もうとする心がけしか見えてこない。
アメリカのニュース番組を観ていると、どんなに速いと思っても、伸ばすところはたっぷり伸ばしている。
そして速く読むところや、単語内のシュワー部分は速く読んでいるのだ。
カナダ
は
キャーナダ
と伸ばして読むが、この英語の読み方をカタカナにしたとき、すべて表現できていないことにある日気づいた。
それが何なのか悩んでいたが、それはナダの部分にあった。
ナダは、シュワーで弱く素早く読まなくてはならない。
はっきりとしたナや、ゆっくしたナダでは駄目なのだ。
カタカナにするとその指示ができないが、もしナとダを繋ぐ記号で、速く弱く読むという印しをつけられたら、英語の発音はかなり本物に近くなるだろう。
身近なものでは、
マクドナルド
は
マクドーナルド
だが、
マクの部分がシュワーを含む弱く速い部分になる。
シュワーは「弱い母音」としてネイティブを中心に説明されるが、大事なのは速く読むことであって、それについてはほとんど語られない。
ネイティブにとっては、そういう意識がなく、すべてフラットに読む日本語のほうが珍しい。
日本にはアメリカ人の日本語の真似に一定の様式があるが、あれにはこの「シュワー+伸ばす」の英語のタイミングが良く表現されている。
日本語なのに、随所に短く言う場所が入ってくる。
先ほど述べたように、それは文章全体で見ても同じだ。
よく使われる部分は、とにかく速く言う。
Can you get a pen?
という文が実際に使われるときは、
キャニューゲラー
というのが一つのチャンク(塊)になっていて、まず言う。
ぶつ切りにすると
キャニュー ゲット ア ペン?
になるが、そうはなかなか言わない。
kind of
や
a little bit of
というよく使われる言葉もチャンク化していて、文の中のシュワー化(※こういう言い方は普通しない)が起きている。
なので、
カインド オブ はあくまでカインダ
ア リトル ビット オブ はアリルビドブ
I’m going to
は
アムガナ
It’s just
I want to
This is
はそれぞれ
ツジャス
アワナ
ディスズ
という感じにして、素早く弱く読む。
There are a lot of
は
デアラロロブ
この弱さが、もしかすると日本人にとってリスニングを難しくしている可能性はある。
ストレスの前にシュワーがあるとか、シュワーの部分は短く読むとか、これはあくまでこのmothertongue.jpの見解であって、学術的な根拠はないのであしからず。