英英辞書で読みとく Rudimentary
Rudimentary 読み方は ルードメンタリィ です。ルディメンタリィではありません。 …
外国語として言語を学ぶとき、リスニング、リーディングはとても楽です。
用意されたものを読むからです。
この場合、単語を聴いてから理解してイメージが湧くので、話すときの順序と違います。
ライティングも「書く」という時間があるので、少しテクニカルになります。
残念ながら、この3つの勉強方法は、たくさんやると満足感があります。
この方法だけで20年も30年も「英語を勉強しています」を続けることができます。
身体拡張的な、サイキック的な、先に「意思」「感情」がある話し方というのは、軽視されがちです。
指導では、なるべく舌先を上あごの奥のほう、喉に近づけるように伝えます。日本語では舌先がほとんど前後に移動せず、前歯の裏あたりにあるので、これをまず歯の上の裏側、少し出た部分でT、D(L)の発音をします。
それでまあまあ良くなるのですが、慣れていないのでそのうちだんだん前に出てきます。
それを防ぐため、少し出た部分のさらに奥、喉側に舌が常にあるような状態にキープしてもらいます。
慣れていないと舌の筋肉が弱いので、疲れます。
でも、Rはそこからちょっと舌を下げると完成なので、実はとても楽です。
単語の後半にあるter、tterといったR母音で終わるものは、息を吐ききった最後に来るので、tの発音がDやLの音に変化しますが、そのときの舌の動きも特長的で、その動きが常に会話中の基本動作になっているといっても過言ではありません。
じゃあどういう動作かというと、文章ではなかなか伝えられません。
pやbの破裂音についてもう少しお話しします。
Then put the water in.
○プッダ ワーラー イン
×プット ダ・ワーラー イン
could have beenとwould have beenの違いは何?
というのをもう少し掘り下げて考えたいと思います。
I could have been killed!
は、「殺されたかもしれなかったんだぞ!」です。
前回述べたとおり、日本語としては「できたかもしれない」「○○せたかもしれない」「○○れたかもしれない」という感じで、あくまで能力ではなく、一時的に可能だったかどうかを述べています。
受け身ではない場合は、「食べれたかもね」「試せたかもね」となり、「れた」「せた」の部分にcanの要素が入ります。
「れた」「せた」を抜くと、「食べたかもね」「試したかもね」になります。
wouldはまさに、「れた」「せた」を抜いた状態です。
ハーレーダビッドソンが新型ナイトスターを紹介する英語を読み解くと、いろいろなコツが見えてきました。前半部分の会話から英語圏特有の話し方について見てみましょう。
動画では、開発陣3人がナイトスターを囲んで話し合っています。
With any Harley Davidson, the engine is the heart of the motorcycle,
どのハーレーも、そのエンジンはバイクの心臓だ。
Withからはじめるという話し方です。このあとも続きます。
and with Revolution Max, Pan America and with Nightster, we’ve taken that really literally.
そして、レボリューションマックス(新型エンジン)とパン・アメリカ(新型車)、ナイトスターについて、私たちは本当にそれを文字通りに捉えている。
We started with the engine, the frames bolt to the front, subframes bolt to the back,
and that’s what creates the motorcycle.
私たちはまずエンジン作りからはじめた。フレームは前に固定され、サブフレームは後ろに、そしてそれがバイクを想像するものです。
We’re delivering this powertrain with a brand new displacement.
我々はまったく新しい排気量をパワートレインに用意した。
この部分の言い方は、with aまでを一気に言って、brandからまたはじめます。
なのでwith aはウィッザーとなります。
So, 975cc, variable valve timing, a downdraft air intake system that really helps this engine deliver torque, deliver power,
and seeing it finally come together is pretty exciting.
それで、975ccの可変バルブ、トルクやパワーをもたらすダウンドラフト・エアインテイク・システム、そしてそれが最後に一緒になるのを見るのはとてもエキサイティングだ。
There’s nothing on this bike that doesn’t need to be there.
このバイクに必要がないもの(無駄)は何ひとつない。
The soul of this motorcycle is gritty and rebel and raw.
このバイクのソウルは、反抗、ロウ(生、カスタム前の状態)、気骨といったものです。
ーー
And so that’s where we get some of these cast looking finishes and really pull some of the surfaces forward and backwards.
そしてそれが私たちが得るこれらの鋳物のような仕上がりがあり、実際に表面の一部は前や後ろに向けて引っ張られています。
And that’s how we play with your eye and give it visual interest.
それで、視覚的な興味を与えて、目で楽しむことができるというわけです。
The Revolution Max has a really interesting combination of all that technology, all that performance, the power, the torque,
but at the same time, it’s got all the craftsmanship that comes along with being built at pilgrim Road, here in Milwaukee.
レボリューションマックスは、そのすべてのテクノロジーやパフォーマンス、パワー、トルクの興味深いコンビネーションがあります。同時に、ミルウォーキーのピルグリム・ロードで組み立てられることで得られるすべてのクラフトマンシップを持っています。
実際に自分が使うときに、
all that technology
という使い方をするでしょうか。思わず、
the all ~と言いたくなりませんか?
英語ではall that~で、「のすべて」という言い方をしたいときに使います。
これは、thatを関係代名詞として捉える場合で、「技術のすべて」という訳になります。
また、 that comes along with
は、「ついてくる」「進む」「はかどる」という意味です。
it’s got all the craftsmanship that comes along with being built at pilgrim Road, here in Milwaukee.
という言い方を実際の英会話で出来るでしょうか?
thatを使った関係代名詞、withのあとにbeingを使った受け身。文法解釈的には中級でも、実際に使うとなると高難度です。
The weight of the new Nightster is 485 pounds.
新ナイトスターの重量は485パウンドです。
ハーレーはアメリカなので、485をフォー・ハンドレッド・エイティー・ファイブと、ハンドレッドを訳さずに言っています。ブリティッシュでは必ず、ハンドレッド・エンド~となります。
You know, that’s nearly an 80-pound reduction over Sportsters of today.
それは新スポーツスターに対して80パウンドもの削減になっています。
Pull it up off the kickstand, you’ll feel how light this is.
キックスタンドを上げれば、それがどれだけ軽いか感じるでしょう。
And as you ride down the road, the handling that comes with it.
道に出ると、そのハンドリングの良さにも影響があることに気がつきます。
Those two come together and they really make for a rocketship of a motorcycle once you throw your leg over this.
その二つが一緒になり、またぐだけでそれがバイクのロケットシップとなるのです。
And one of the biggest challenges with Nightster was trying to cram this beast of an engine and fitting that into something that’s recognizably Sportster, that has that iconic silhouette and that millions of people around the world are familiar with and know and love.
また、ナイトスターの大きな挑戦の一つは、野獣のようなエンジンとアイコニックなシルエットで世界中の人がよく知り、愛するスポーツスターとして明らかな何かにフィットさせ、詰め込むというものです。
前に出てきた関係代名詞の文よりもさらに高難度です。
最初にまず、
something that’s recognizably Sportster
が出てきますが、Sportsterにもう一度thatをかけます。
しかも同格で2つ。
最初が
that has that iconic silhouette
二つ目が
that millions of people around the world are familiar with and know and love.
です。
自分が使うときのことを想像して、この文と付き合ってみてください。
That’s probably one of the biggest points of tension in the project is how do you solve that combination of fuel, air volume, running into that proportion and silhouette that people expect?
おそらく、プロジェクトの最大の緊張ポイントの一つは、どのようにして、フュエルとエア・ボリュームなどのコンビネーションを、人々が期待するプロポーションとシルエットに流し込むかということです。
And then in the end, the dual outboard shocks and the architecture of the motorcycle allowed a really radical solution to put the fuel underneath the seat.
それで結局、デュアル・アウトボード・ショック(リアサスペンション)とモーターサイクルの構造から、シートの下にフュエルタンクを置くというラディカルな解決方法を可能にしました。
アメリカ英語の特長として、put the はプッダーという発音になります。
And that frees up the area that would traditionally be the fuel tank up here to become only air box and it allowed us to get this into the size of the old Sportster fuel tank.
それは伝統的なタンクの場所をエアボックスのみにすることで、昔のスポーツスターのフュエルタンクのようなサイズにすることができました。
前半の部分。
that frees up the area that would traditionally be the fuel tank up here to become only air box
これも、文章ならともかく、口語でこういう言い方が出てくるかなあと思いませんか?
That frees up は~を自由にする。で、the areaをフリーにします。
エリアは、伝統的にタンクがあった場所のことです。
最後の
to become only air box
は、「エアボックスのみにすることで」となります。
There are other benefits that we get from that, too.
そこから得る恩恵はまだある。
When we move the fuel tank underneath the seat here, the center of gravity of the bike stays low, which actually helps to make this bike feel even lighter and more maneuverable.
シートの下に移動したことで、重心を低くステイさせることができて、より軽く、機動性を感じることができるようになったからだ。
ここのwhichの使い方は、 the center of gravity of the bike stays low, をひとまとめにしています。
「バイクの重心を低く保つ」ことが、実際に○○を助ける。という文になります。
何かを言ったあとに、whichを主語にして繋げることができるかどうかです。
以上ですが、自分が普段使っている英語と比べていかがだったでしょうか。普段なら分けて、もっとわかりやすくいいそうなところを、ネイティブは特有の表現で話していることがわかると思います。
「ネイティブの言っている言葉を抑揚も含めて真似をする」という方法について紹介してきましたが、それが日常生活や映画を観るときにどう変わっていくのかというと、発した単語を一つずつ、感情を込めて受け入れていくようになります。
自分が英語しかわからないネイティブスピーカーだと思って、一語一語(またはチャンク)を順番通りに聴いていく感じです。
すると、耳の感度が良くなるように感じるはずです。
自分をネイティブスピーカーだと勘違いさせるのは非常に大事で、これによって感情を受け取ったり、日本語を排除して言葉を受け入れることができるようになります。
「聴くときも話すときも、感情を込めて、ネイティブの真似をする」というのが母国語英語の基本。
要するにネイティブになり切ればいいのですが、それが難しいと感じる人もいるはずです。
その理由の一つは、日本人として自分で英文を読むときの感覚と、話すときの抑揚がまったく違うという点にあります。
たとえば、ネットフリックスで話題のドラマ『コブラ会』のプロデューサー兼出演者であるウィリアム・ザッカへのインタビュー。
Can we just take a moment to appreciate the fact that you are a legitimate Emmy contender for playing a grown-up version of Johnny Lawrence?
(まず、大人になったジョニー役でエミー賞の正式な候補になったことについて感謝する時間をください)
この英文を話すとき、第二外国語として学んだ人は、どの国でもだいたい同じ抑揚になります。
これをネイティブが話すと、
Can we just take a moment
までは確かに一気に話し、
ある日、お風呂場で「このお風呂は温かいな」的なことを言ったら、娘が英語で、「えっ? このお …
Kind ofとSort ofの意味って、最終的によくわからないですよね…。
はっきりさせたいところです。
実際の英会話でなかなか使えないがKind ofとSort of。
返答のときの使い方としては、
「英語うまいね」「まあね(まあまあ)」
というとき。
たとえば、
It’s kind of good.
日本では「なんかいいね」「まあいいね」という解釈が一般的。
8歳になる娘は、「ちょっと」だと言っていました。
その言葉で訳してみると、
It’s kind of good. は「それはちょっといいね」で、
I kind of like her. の場合は、
私は彼女がなんか好きです。
私は彼女がまあまあ好きです。
私は彼女がちょっと好きです。
という感じ。
「私は彼女がなんか好きです」は「なんだかわからないけど」という意味があって、「まあまあ」はso soと同じで、「100パーセントではないけれど」という意味。
「ちょっと」も「100パーセントではないけれど」という意味になります。
じゃあ何パーセントなのか? 娘に訊いてみました。
俳優・女優に発音のコーチをするなかで、ぐっと発音がネイティブに近づく瞬間があります。
それは、「大事じゃない場所、良く使われるものは不明瞭に言う」とコーチしたときです。
英語では実際の英会話において、よく使われる言い方や、大事じゃない場所は、流れるように、弱く発音されます。
大事なところははっきりと強く。
このメリハリをつけることで良くなります。
ただ、不明瞭といっても参考になるものがないとできないので、実際に不明瞭に話して例を示します。
映画では決まった台詞を、観客がわかるように発音するので、そういった不明瞭な英語はあまり出てきませんが、程度の違いなので、メリハリはあります。
また、地方色を出さない英語、たとえばマトリックスなどは、非常に明瞭な英語を全員で使っています。
そして、このメリハリのある発音を、自身の英会話に使うことで、ぐっとネイティブに近づくのですが、日本人としては「相手にはっきり伝えたい」という気持ちが強いので、なかなかチャレンジできません。
ですが、ネイティブの聴き取り能力は想像をはるかに超えるもので、しっかり聴き取ってくれるはずです。