英語は子音ではなく、母音中心。001
このコンテンツを閲覧するにはログインが必要です。お願い Log In. あなたは会員ですか …
お出かけの準備中、娘がクローゼットの前にいたので、
「もう準備終わった?」
と聞くと、
Not entirely.
と返してきた。
娘はリュックに何かを詰めていたらしい。
Not entirelyという言葉は私は使わないので、あとで調べてみた。
すると、「まったく〜というわけではない」「完全に〜ではない」という意味合いだった。
つまり、
It’s not entirely beautiful.
だと、「完全に美しいというわけではない」という意味で、100%に近いけど、100%ではないということになる。
似ている表現がある。
Not necessarily.
だ。
こちらは「必ずしも~ではない」ということで、そのあとにbeautifulを入れると、美しいけれど、絶対的に100パーセントではない。という意味になる。
なので、娘は「もうすぐ終わるけど、まだだよ」という意味で使っていた。
これにstillをつけていたように聞こえたので、後日「つけたよね?」と聞いてみたけれど、「つけてない」と言われた。
ニュアンスとしては、「まったく〜というわけではない」という感じのほかに、「100%じゃないよ」でも同じ意味になる。
このサイトでは何度も紹介しているとおり、娘は正式な英語教育を受けているわけではなく、0歳から英語で生活を送っていることで、動画などから勝手に表現を覚えていき、現在8歳。
私の知らない、使わない表現もどんどん使って生きている。
俳優・女優さんたちに海外作品のオーディション対策として英語の発音コーチをしています。
この場合、「伝わればいい」という類いの発音ではなく、海外で通用する発音のレッスンをしています。
細かい方法の指示でどんどん上達するのですが、一番の難関があります。
それは英語のトーンです。
これは非常に説明が難しく、理解してもらえないという印象があります。
実際に、英語の本を書いたときには、その部分がボツになりました。
しかし、この英語のトーンは、実際にネイティブを目の前にすると、圧倒される部分です。
日本語の発声方法との圧倒的な違いを感じるからです。
でも、なぜか映画などの音声からは感じられにくいもので、その証拠に、動画からの音声が中心の娘は苦手な部分でもあります。
レッスンはオンラインで行われるので、相手ができているかどうかも、少し分かりづらかったりします。
それでは、何が英語のトーンなのか、なんとか説明してみましょう。
英語ネイティブの話し方の真似をするというのは、イントーネーションやリズムが合うということです。
まず、リスニングからそう心がけます。
聴き取りは相手のリズムと自分が合って、はじめて聞こえてくるものです。
リスニングが苦手な人は、英語圏のリズムと合っていないからです。
相手と同じリズムで聴く、真似しながら聴く。
外国人が日本語を話すときのあのリズムです。
そうすると、英語の音自体は耳にしっかり入ってくるようになります。
英語特有の抑揚とリズムはフィーリングで得るが一番ですが、解析するといくつか要素はあります。
短い部分と伸ばす部分にわかれていること、母音の強調が多いことです。
バナナという単語一つでも、その要素が盛り込まれています。
英語の音をそのままカタカナにすると、バナーナになります。
でも、最初のバはブでもあるのです。母音のアをほとんど発音せず、子音だけになるので、非常に短く言います。
日常生活で子どもによく使う現在完了は「もう歯磨いた?」
だと思う。
私は以前、
Have you already brushed your teeth?
だと思って使っていたが、厳密に言うと違うらしい。
中学ですでにこの問題について学んではいるが、実生活で正しく使えるかというとそうでもない。
私は単純に、
「もう」=already
「まだ」=yet
だと最初に考えた。
日本語は感覚的に使っていて、「もう」と「まだ」の違いは正確に説明するのは難しい。
ある外国人は、alreadyは「驚いたときに使う」と説明していた。当然、彼らは日本語の「もう」「まだ」を知らないから、それで説明はできない。
たしかに、日本語の「もう」には驚きの性格がある。
「もう歯磨いたの? すごいね」
という感じだ。
だけども、そう単純ではなさそうだ。
たとえば、
「彼はもう歯を磨いたよ」という言い方はalreadyを使うが、否定にしたときはどうだろう。
日本語の「彼はもう歯を磨いたよ」を否定形にする場合、
「彼はもう歯を磨いたの?」とするはずだ。磨き終わったのかどうかを確認している。
この場合、英語では最後にyetをつける。
「彼はもう歯を磨いたよ」He has already brushed his teeth.→「彼はもう歯を磨いたの?」Has he brushed his teeth yet?
日本語では同じ「もう」なのに、肯定と疑問でalreadyとyetに変わる。
不思議だ。
では、alreadyの肯定文を疑問文にするとどうなるのか?
Continue reading 感覚で覚えるAlreadyとYet 「もう?? ええ??」のイメージがalready。紅葉のころ。小学校からの帰り道、小学校2年の娘が、公園沿いの紅葉を見て言った。 Now t …
canとbe able toは主観と客観の違いだと勝手に解釈しているmothertongue.jp。
willとbe going toも同じだけども、もう一つ、mustとhave toにも同じ関係性がある。
You must do it.
と英語で言う場合、「それをやらなきゃ駄目だよ」という意味に、主観的な要素が入る。
つまり、話し手が「そう思っている」という感情が入る。
そう思っているのはとりあえず話し手で、別の人はそう思っていなかったりする。
一方、have toは客観的なので、状況的に「する必要がある」ということ。
「目的地に遅れそうだから、乗り換えたほうがいいですね」という客観的な判断だ。
状況から判断を下す場合。
mustは主観的なので、「もしやらないとやばいよ」という懲罰的感情もある。
「目的地に遅れそうだから、乗り換えたほうがいいですね」はもっと優しいし、優しさから情報を伝えているだけだ。必要性、義務などの意味を持つ。
上から目線のmustは今後、対等な世の中になるにつれ、廃れていく。わけではない。
「それ絶対したほうがいいよ!」というポジティブな意見でも使えるからだ。
ただし、主観と客観でいつも問題になるのが、否定形との関係。
日本語から現在完了の文を作るのは少々厄介だが、もう少しやってみよう。
現在完了の「完了」の未完了時制を読み特く鍵は、今(今日、今年など)を含む時制かどうか。では、「最近」と言いたいときに現在完了のどれを使うか、迷ってしまうかもしれない。
「最近ゲームしてないね」
と言いたいときはどうだろう。
普通に現在完了で作ると、
We haven’t played games lately.
となる。
「最近ゲームしてないね」というシチュエーションを考えてみる。シチュエーションごとだから、シチュエーションこそが大事。そして、日本語には同じ言い方でも異なるシチュエーション、意味合いを持つ場合がある。
たとえば、「最近ずっとゲームしてないね」と言いたかった場合。もう一つは、「最近まだゲームしてないね」と言いたかった場合。どちらも、「最近ゲームしてないね」で済ませてしまったりする。
この「ずっと」「まだ」がヒントになって、使い方を分けられる。
「ずっと」なら継続、「まだ」なら未完了時制だ。
※latelyは完了の完了用法で問題ないですが、継続でも使えます。
継続の場合、playは「遊ぶ」という動作動詞でなので、継続にするには、あくまで基本的に、現在完了進行形にする。
We have been playing games.
「ずっとゲームをしている」
現在完了進行形にするならやはり期間が重要になるので、「1年間、ずっとゲームをしている」と、期間が入るとすっきりする。
というわけで、「ずっと」なら
We haven’t been playing games lately.
が正しい英文となる。
「最近ゲームしてないね」という日本語が、「今月は(まだ)ゲームしていないね」という意味だった場合はどうだろう。
シュワーについての説明で、文全体にも短く読む場所と伸ばして読む場所があると書いた。
短く速く読む場所と、伸ばす場所がある。
たいしたことがなさそうだけれども、そうでもないかもしれない。
問題は、速く読む箇所だ。
そこはチャンクといって塊になるのだけれども、定型文なので何も考えずに言葉が出てくる。
たとえば、
You know what I’m saying?
というNY的なチャンクは、ユから最後のインまで、ほぼ何も考えない。
もうクセとか習慣になっていて、ばーっと言い切る。
簡単な例で言うと、
I wanna
だが、これは単純にwant toが合わさったということだけではない。
アワナ
という一つの塊、チャンクになり、「とりあえず言う」のだ。
次に動詞が来るが、まずチャンクとしてアワナを言う。
ここまでが短く、動詞からが長くなる(伸ばす)。
このリズムで聞いたり、話したりするのがネイティブのやり方だ。
同様に、
I’m going to
はアムガナだが、アムガナとゆっくり言うのではない。
アンガナを短く速く言う。
急いでいるわけではなく、英語の特長なのだ。
これがI will=I’llになっても同じで、短く オ と言うだけ。
It is イリズ
That ダリズ
という簡単なものも同様に短く言う。
完璧なネイティブ発音になりたいと思った場合に、日本人が乗り越えるべき壁は何か。
それは、圧倒的に母音。
カタカナ英語では「どこを伸ばすのか」と表現してきたが、伸ばした先はすべて母音。
溜めやストレスも、結局は母音の発音へと繋がっていく。
この母音のマスターなしで、ある程度、「英語の発音がいいね」と言われるまでになる。
ここで言う母音とは、単語の途中もしくは最後で、伸ばすときに出てくる母音のことだ。
それはアイウエオと、RとLだとおおまかに理解していい。
英語では、子音のあとの母音を、ただの母音にしない。
たとえば日本語だと、「かけじく」の母音は子音のあとに存在するだけで、単体で発音されない。
子音の力が強く、子音をはっきり言うことが「滑舌が良い」とされる。
だが、英語では子音のあとの母音自体を単体ではっきり発音する。
アメリカという単語は日本語では子音のあとの母音で強調する場所はない。
それが、英語になるとアメーリカになる。
このメーの伸ばす部分で、エを言っているのだ。
Whereだとウェアーという発音になるが、この最後の伸ばす場所でRをずっと発音している。
この発音をマスターするためには、とにかく最初はゆっくりおおげさに母音を発音すること。
そのうちそれにスピードがついてくる。
これは歌に似ている。
歌は子音だけを歌っていても歌にならない。
北風小僧の寒太郎なら、「きいたかあぜえ〜〜こおぞおおおのかあんたあろおー」と母音を美しく発音することで上手な歌になる。
だから子どもには「いたああええ〜」と母音だけで歌わせる練習をするといい。
英語も同じで、母音は母音で発音をしっかりする部分があるということだ。
さらに英語では子音だけもあるし、シュワーサウンドといって母音なのにはっきり言わない発音もあるので、細かく分析すると難しいが、伸ばす箇所ではっきり母音を言うという感覚で望むといい。
Who What Whyという英語的な語順をベーシックに捉えることは、リスニングでもスピーキングでも大きな武器となる。
だけども、今までも多く人が語順として考えていたのは、Whatの中身の部分だ。
You give it to me.
You give me that.
が一つの例となる。
目的語が動詞とダイレクトに繋がる場合の順序は、me that になる。ダイレクトのitと、前置詞を使うインダイレクト(to me)のものが並ぶと、ダイレクトが最初でインダイレクトが次に来る。
この違いは感覚で覚えるだけだけども、分析するとこういう説明になる。
次に、
I have a pen.
だと、「私はペンを持っています」なので、英語の語順にすると「私は 持っています ペンを」となる。
英語を話すときに、I haveという動機が先に出てくるということになり、絶対的な課題になる。
「ペンを持っている」というイメージを、have a penの順序で置いていけるかどうか。
これは、シンプルに考えると、「英語で相手に伝えるためには、この順序だから」と割り切るだけのことだ。
I want to do it.
I want you to do it.
も日本語とは違う語順になる。
「私は したい それを」「私は ほしい あなたに して それを」
という感じでめちゃくちゃだ。