couldとbe able to完全攻略。 003
could have beenとwould have beenの違いは何? というのをもう …
以前に書いたbe able toとcanの使い分けについて人に説明していると、途中で頭が混乱してきました。
そこで、前に書いた文を読んでみても、たしかに分かりづらい。
今回はもう少しかみ砕いて説明したいと思います。
「「一時的で、特定の状況下」の過去形の場合は、be able toを使う」と以前に書きましたが、突然そう言われても意味がわかりません。
一時的というのは、「昨日のパーティ」とか、「さっきバスに乗れた」とか、「試験に合格できた」とか、そういうことです。さらに、これらの言葉には、「特定の状況下」であることがわかると思います。
逆に、特定の状況下にない場合というのは、日本語的におかしい感じがしますが、「水泳を泳げた」です。これは、「小さいころ、水泳を泳げた」という場合のみ使えて、状況は関係なく、一時的でもなく、能力の話になります。
能力の場合、couldを使います。
I could swim.
能力のcanの過去形です。
I could see. (見れた)というのは、一時的で特定の状況下でも(能力でなくても)例外として使えます。知覚動詞の場合にこうなります。
現在系ではcanが一時的で「誰でもできるけど、とりあえずそれができるかどうか」で使いますよね。依頼のCan you? がまさにそれです。能力としては Are you able to ~? になるのに、過去形になると逆転現象が起きるのです。
Can you〜〜? 「誰でもできるけど、とりあえずそれができる?(できるなら、やってほしい)」
Are you able to ~? 「30分ランニング続けることができる?」(やれるかどうかの質問)
I could ~. 「30分ランニングを続けることが(あのころは)できた」
I was able to ~. 「誰でもできるけど、とりあえずできた」
ここまでならまだ簡単ですが、そう簡単でもないです。
主観的な能力、たとえば、「泳げると思う」はcanだからです。
ネイティブはたまにcanとam able toの違いは「能力かそうでないか」で、am able toは能力と単純に分けている人がいますが、調べてみると、そんな簡単ではないのです。
また、couldは仮定で「できるだろう」という意味にもなるので注意が必要です。
たとえばドラマ『ストレンジャー・シングス』の中で、モンスターが血を嗅ぎつけるかどうかを知るために、
We could test it. 試せるかもしれない(試せる)
というセリフが出てきます。
まさにこれは仮定を含めた「できるだろう」です。
決して、子どものころに「試すことができた」という意味にはとれません。
I could pick you up.
「もしパーティに行くなら、ピックアップできるよ」
も仮定の可能です。
これらは能力ではないので、本来ならbe able toですが、仮定は過去形を使うのでcouldばかり使われます。
また、この一時的な可能の過去形はこう作ります。
I could have been killed!
訳は「殺されたかもしれないんだぞ!」ですが、
これも能力ではなく、仮定の「かもしれない」となります。
We could test it. これを過去形にしたい場合ですが、
現在完了の使い方の一つで、よく出てくる話が、
「午前中のことは過去形」
「今午前中なら現在完了」
というのがあります。
これは、「朝ご飯もしくはブランチ的なものを午前中に食べたけど、今は午後なら過去形」ということ。
まだ正午を迎えていないなら、現在完了になります。
1日のうちのことは「今を含む」なので、「現在完了になる」という大枠から外れていて、少々難しいはず。
ただ、これは日本語でも同じです。普段意識していないけれど、一緒。
どういうことか、検証してみましょう。
検証のために、否定形を使います。
I didn’t have breakfast.
I haven’t had breakfast.
訳すとそれぞれ、
朝食を食べなかった。
朝食を食べていない。
となります。
肯定文なら、どちらも
「食べた」ですが、否定になると違いが出てきます。
日本人として、
Continue reading 現在完了(完了)の否定形は、実はわかりやすい。Instrumental
は歌声のない音楽。楽器を意味するInstrumentといつまでも迷ってしまいがちです。
Instrumental music is performed using musical instruments and not voices. An instrumental is a piece of instrumental music.
グーグル翻訳では
「器楽は声ではなく楽器を使って演奏されます。器楽は器楽です」
となりました。
直すと、
「インストルメンタル・ミュージックは、声ではなく楽器で演奏されます。「インストルメンタル」は、インストルメンタル・ミュージックの一部です」
となります。
Instrumental music is インストルメンタル音楽は
performed 演奏されます
using 使って
musical instruments 楽器を
and not voices. 声抜きで
An instrumental is インするメンタルは
a piece of instrumental music. インスト音楽の一部です。
ちなみにインストルメンタルという英語には、何かを成し遂げた、起こした人や物に対しても使われます。
ある人のおかげで試合に勝つと、「彼はインストルメンタルだ」という感じで使われます。
ある日、お風呂場で「このお風呂は温かいな」的なことを言ったら、娘が英語で、「えっ? このお湯の中に芋虫がいるの?」と冗談を言いました。
温かいのWarmとWormをかけていたのだけれども、私のWarmがWormに聞こえておかしかったとのこと。そこで、娘の発音を聴いてみたのですが、イマイチ違いが分からない。
そこで、iPhoneの辞書(アプリ グーグル翻訳)で娘の発音を聴き取ってもらうと、見事にWormとWarmが表示。
次に私がやってみると…、何度やってもWarmが表示される…なぜだろう???
頭の中では、Wormはワーから(あとで勘違いだとわかります)始まり、Warmはウォから始まり、次にRがあり、mで終わる。とわかっています。
発音記号的にもそのはずだけど、何度やっても私はすべてがWarmになります。
調べてみると、Wがつく単語とRの組み合わせは少し特殊らしく、Wormはorというスペルでも、Workと同じで、erという発音記号になります。Storeのように、orだと本来は、オーアと発音されます。これはアクセントがある場合ですが、一度上に行って下がるような、リラックスの母音独特の動きをします。
これが、Wの子音の場合に、erの音になるというわけです。
erは、カタカナにすると、アー(ウー)。
eはシュワのア。
強いアでもリラックスのアでもなく、絞ったような、こもったような、Rのアーです。
betterの最後のerはまさにコレ。
面白いのは、orの発音が適用されているのは、Warmの方だということ。これもwが先頭に付く場合の例外らしく、読み方はウォアムというイメージ。
母音のRは3つあり、
or er の他に、arというスペルのものもあります。Part、Starがそれで、アーアとなります。
他に、HeartやFar、Car、Art、Startなど。
orはStore、Warm、Portで、orもairも、それぞれ最初にリラックスの母音がつくので、二重母音になります。
子音のあとにすぐRが来ないので、比較的発音しやすいです。
問題はerです。
お出かけの準備中、娘がクローゼットの前にいたので、
「もう準備終わった?」
と聞くと、
Not entirely.
と返してきた。
娘はリュックに何かを詰めていたらしい。
Not entirelyという言葉は私は使わないので、あとで調べてみた。
すると、「まったく〜というわけではない」「完全に〜ではない」という意味合いだった。
つまり、
It’s not entirely beautiful.
だと、「完全に美しいというわけではない」という意味で、100%に近いけど、100%ではないということになる。
似ている表現がある。
Not necessarily.
だ。
こちらは「必ずしも~ではない」ということで、そのあとにbeautifulを入れると、美しいけれど、絶対的に100パーセントではない。という意味になる。
なので、娘は「もうすぐ終わるけど、まだだよ」という意味で使っていた。
これにstillをつけていたように聞こえたので、後日「つけたよね?」と聞いてみたけれど、「つけてない」と言われた。
ニュアンスとしては、「まったく〜というわけではない」という感じのほかに、「100%じゃないよ」でも同じ意味になる。
このサイトでは何度も紹介しているとおり、娘は正式な英語教育を受けているわけではなく、0歳から英語で生活を送っていることで、動画などから勝手に表現を覚えていき、現在8歳。
私の知らない、使わない表現もどんどん使って生きている。
俳優・女優さんたちに海外作品のオーディション対策として英語の発音コーチをしています。
この場合、「伝わればいい」という類いの発音ではなく、海外で通用する発音のレッスンをしています。
細かい方法の指示でどんどん上達するのですが、一番の難関があります。
それは英語のトーンです。
これは非常に説明が難しく、理解してもらえないという印象があります。
実際に、英語の本を書いたときには、その部分がボツになりました。
しかし、この英語のトーンは、実際にネイティブを目の前にすると、圧倒される部分です。
日本語の発声方法との圧倒的な違いを感じるからです。
でも、なぜか映画などの音声からは感じられにくいもので、その証拠に、動画からの音声が中心の娘は苦手な部分でもあります。
レッスンはオンラインで行われるので、相手ができているかどうかも、少し分かりづらかったりします。
それでは、何が英語のトーンなのか、なんとか説明してみましょう。
英語ネイティブの話し方の真似をするというのは、イントーネーションやリズムが合うということです。
まず、リスニングからそう心がけます。
聴き取りは相手のリズムと自分が合って、はじめて聞こえてくるものです。
リスニングが苦手な人は、英語圏のリズムと合っていないからです。
相手と同じリズムで聴く、真似しながら聴く。
外国人が日本語を話すときのあのリズムです。
そうすると、英語の音自体は耳にしっかり入ってくるようになります。
英語特有の抑揚とリズムはフィーリングで得るが一番ですが、解析するといくつか要素はあります。
短い部分と伸ばす部分にわかれていること、母音の強調が多いことです。
バナナという単語一つでも、その要素が盛り込まれています。
英語の音をそのままカタカナにすると、バナーナになります。
でも、最初のバはブでもあるのです。母音のアをほとんど発音せず、子音だけになるので、非常に短く言います。
日常生活で子どもによく使う現在完了は「もう歯磨いた?」
だと思う。
私は以前、
Have you already brushed your teeth?
だと思って使っていたが、厳密に言うと違うらしい。
中学ですでにこの問題について学んではいるが、実生活で正しく使えるかというとそうでもない。
私は単純に、
「もう」=already
「まだ」=yet
だと最初に考えた。
日本語は感覚的に使っていて、「もう」と「まだ」の違いは正確に説明するのは難しい。
ある外国人は、alreadyは「驚いたときに使う」と説明していた。当然、彼らは日本語の「もう」「まだ」を知らないから、それで説明はできない。
たしかに、日本語の「もう」には驚きの性格がある。
「もう歯磨いたの? すごいね」
という感じだ。
だけども、そう単純ではなさそうだ。
たとえば、
「彼はもう歯を磨いたよ」という言い方はalreadyを使うが、否定にしたときはどうだろう。
日本語の「彼はもう歯を磨いたよ」を否定形にする場合、
「彼はもう歯を磨いたの?」とするはずだ。磨き終わったのかどうかを確認している。
この場合、英語では最後にyetをつける。
「彼はもう歯を磨いたよ」He has already brushed his teeth.→「彼はもう歯を磨いたの?」Has he brushed his teeth yet?
日本語では同じ「もう」なのに、肯定と疑問でalreadyとyetに変わる。
不思議だ。
では、alreadyの肯定文を疑問文にするとどうなるのか?
Continue reading 感覚で覚えるAlreadyとYet 「もう?? ええ??」のイメージがalready。紅葉のころ。小学校からの帰り道、小学校2年の娘が、公園沿いの紅葉を見て言った。 Now t …
canとbe able toは主観と客観の違いだと勝手に解釈しているmothertongue.jp。
willとbe going toも同じだけども、もう一つ、mustとhave toにも同じ関係性がある。
You must do it.
と英語で言う場合、「それをやらなきゃ駄目だよ」という意味に、主観的な要素が入る。
つまり、話し手が「そう思っている」という感情が入る。
そう思っているのはとりあえず話し手で、別の人はそう思っていなかったりする。
一方、have toは客観的なので、状況的に「する必要がある」ということ。
「目的地に遅れそうだから、乗り換えたほうがいいですね」という客観的な判断だ。
状況から判断を下す場合。
mustは主観的なので、「もしやらないとやばいよ」という懲罰的感情もある。
「目的地に遅れそうだから、乗り換えたほうがいいですね」はもっと優しいし、優しさから情報を伝えているだけだ。必要性、義務などの意味を持つ。
上から目線のmustは今後、対等な世の中になるにつれ、廃れていく。わけではない。
「それ絶対したほうがいいよ!」というポジティブな意見でも使えるからだ。
ただし、主観と客観でいつも問題になるのが、否定形との関係。