小学校の日本語教育と英語の関係 ロジカルな会話
0歳から日本人の父親と英語で育った娘は、日本語より英語を先に話し出したので、小学校入学まで …
日本語も日本語の歴史も小学校で学ぶので、アメリカの歴史について英語で書かれた本を娘に読み聞かせしている。
タイトルは『シンプルな英語で話すアメリカ史』。
なかなか興味の湧かないアメリカの歴史を、自分も学ぶことができて楽しい。
まだ最初の章を行ったり来たりで、今朝は『大陸会議と革命の始まり』という内容の文を読んだ。
植民地のコロニストがボストンに紅茶の積み荷を投げ捨てたことに怒ったイギリスの軍隊が、武器倉庫に向かって進軍するという内容だ。
娘にも地名以外の部分を読んでもらったり、自分が読んだり、内容をかみ砕いたり、時間をかけて読み進める。
気になったのは、retreatという言葉を娘が知っていたこと。他にもdemand、storeといった単語も知っていた。
retreatについて娘は「引き下がる、バックする」という説明をしていたが、日本語では「撤退する」という意味にもなる。
as they retreated to Boston.
で、「ボストンに撤退する間」となる。
demand(要求)は「前から使ってる」と言うし、store(保管する)は先に説明してしまったので本当に知っていたかは謎だ。
さらに、wounded(負傷した)を私がウオンデドと読むと、
「ウーンデドでしょ。伸ばすの」と英語で言われた。
最近は私の言い間違いの指摘が多く、
I don’t wanna see my die. (see my deadと言いたかった)と言ってしまうと、me でしょ?
となり、「そこの2枚の皿とって」と言うときにtwo platesと言うと、
Thoseでしょ。
と言われた。「twoだと変なの?」と聞くと「変」と言われた。
本当に変なのだろうか。私にはわからない。
『アメリカ史』のほかに『西洋の天才たち』もあって気になる。
Chat
When people chat, or when they have a chat, they talk in an informal and friendly way.
日本語ではこうなります。
「人がチャットするとき、もしくは彼らがチャットするとき、彼らはインフォーマルでフレンドリィに話します」
順番が入れ替わったのは、talkだけ。
見事に上から順番に読めます。
英語読みをする訓練にちょうどいいです。
一方で、on the other hand,
Chaseは、前回のso thatと同じような in order to が入ってますが、それ以外はシンプルです。
Chase
If you chase someone, you run after them or follow them in order to catch them or force them to leave a place. A chase is an act of chasing someone.
日本語では
「もし誰かをチェイスするなら、彼らをつかまえ、もしくは彼らに場所から去らせるために、あなたは彼らを追いかけているか、つけている。『チェイス』は誰かをチェイスしているという行動だ」
となります。
たとえ日本語では順番がかわるin order toがあっても、英語では順序通りに読みながら、意味を捉えることができるようになることが肝心です。
何度でも読んで、そのまま意味を捉えられるようになりましょう。
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同世代のネイティブの子どもたちは言葉に感情たっぷりで、ストレスをためたり、伸ばしたり、悲しい音にしたり、自由自在。
子どもなんだから子どもらしく、抑揚のある発音をします。
一方、娘は大人の英語のように、もしくは日本語のようにフラット気味。
それについて娘とよくディスカスしてきたが、それほど変化がありませんでした。
しかし、ある日クルマの後部座席で、娘がずっと感情たっぷりで話すということがありました。
「だってそれは○○って言ったから」という不満をぶつけるような会話内容で、少々怒り気味ながら、感情たっぷりなので、「素晴らしい!」と褒めました。
そして、「できれば怒ってない感情もたっぷり使ってほしい」と伝えました。
これに関しては、日本人としての性格的なものもあるとは思います。
それから、なんとなく娘の英語に感情がこもってきたような気がします。
もともと、英語のテレビを観ていて独り言などを言うときは感情たっぷり。
ですが、私と対話するときにはどこかフラット、日本語的になるような気がします。
もしかすると、それは私のせいかもしれません。
私の英語に感情の抑揚が足りないのかも。
もっともっと、アメリカ人の物まねをしなくては…。
Teenage children are aged between thirteen and nineteen years old.
ということで、
ティーンネイジ・チルドレン・アー・エイジド・ビトウィーン・サーティーン・アンド・ナインティーン・イヤズ・オルド
と、順に読んでもわかりやすい英文でした。
訳は「ティーンネイジチルドレンは、13歳から19歳の間の年齢です」となります。
では
Teen
はどうかというと、
If you are in your teens, you are between thirteen and nineteen years old.
ということで、こちらも簡単でした。
こういった簡単な、順序通りに読める英文に比べて、こんなのはどうでしょう。
Technology
Technology refers to things which are the result of scientific knowledge being used for practical purposes.
で、「テクノロジーは、指します。ものを、結果の、科学的知識、のために使われている、実用的な目的」と順番で読み、日本語の順では「テクノロジーは、実用的な目的のために使われている科学的知識の結果である物事を指します」です。
そもそも日本語でも難解ですが、英語のまま順に読んで理解できたでしょうか。
ある程度慣れてくると、このテクノロジーの文も上から順に読んで理解できるようになります。いったりきたりする必要がなくなります。
同じTeのページにあるTelephoneはもっと長い文です。
The telephone is an electrical system used to talk to someone in another place by dialing a number on a piece of equipment and speaking into it.
「電話とは、です。電気器機、使われている、話す、誰か、別の場所で、ダイヤルしながら、ナンバーを、一つの器機で、それに話しかけながら」
こんな感じで理解していきます。
長いけれでも、慣れていると上から順に読んで理解できる。不思議です。
3歳から小学校低学年くらいまでで、「子どもの説明が下手だ」と思うことがうちの場合はあります。
日本語教育に関する本を読んでいると、ロジカルに、論理的に話す方法を子どもは知らないからだと書いてありました。しかも、それを覚えるのは苦手だそうです。「それ」というのは、
つまり たとえば しかし それに対して だから なぜなら(だって)
といった文法的な接続語のことです。
小学校低学年の児童はうちの娘のようにキャラクターの名前を覚えるのは得意。
でも、文法は苦手だそうです。
ではどうするのかというと、日常会話に取り入れることだそうです。
日本語ではたしかに、あまり子どもに対して「つまり」「なぜなら」という言葉は多用していないかもしれません。
とりあえず、遊び感覚で「なぜなら〜〜」とたくさん使うようにしてみました。
一方で、英語で考えると、つまり、しかし、だから、なぜならはお互いによく使っています。
I mean, but, because, that’s way,
英語は論理的なのでしょうか???
for example, はたまに使う程度、on the other handはあまり使わないので、これを機にお互いによく使って遊ぶようになりました。
だからとなぜならは関係性があるので、ひっくり返したりしながら使っています。
また、
I love it.
というワードが娘から出てきたら、
why?
ではなくて、
because~~
と言って、becauseで続きを言うように促しています。
娘が
Because that’s yellow.
と答えを言ったら、私は
That is yellow. That’s why you love it.
と反対にして言ったりします。
他にも、
たとえば、最近娘が観ているアニメは『Teen Titans Go!』ですが、観てもらうとわかるとおり、決して教育的なものでもなく、「何みてるの!」と叱られそうな内容です。
でも、こんなアニメが言語習得にはいいのだと私は恥ずかしげもなく主張しているのです。
観ていただくとわかるとおり、キャラクターたちは哀しみや楽しみといった感情を剥き出しで話しています。
この感情を読み取るだけでいいのです。
文章の内容を理解しようなんて思わなくていいのです。
そして、しっかり彼らの台詞、音を真似する。
真似する気持ちで聴くのです。
まずはこのアニメで、物まねではなく、感情の理解を心がけてみてください。(1分か2分観てみてください)
みなさま今年もありがとうございました。
英語の学びはいつだって楽しい。家でも外でもできるスキルアップの歓びですね。
英語は第二外国語として捉えれば学習的な要素ばかりですが、体育的に捉えれば非常に奥が深いです。
体育や楽器演奏のように、体が自然と覚えていくプロセスは、英語の世界においてまだまだ解明されておらず、どのオススメ方法をトライしてもたいていは第二外国語の範疇を出てません。
簡単に言うと、感情のコミュニケーションを意識するだけで英語が体育的になるのですが、来年はその部分をしっかりとお伝えできればと思います。
娘との英語の毎日は本当に楽しいです。
みなさんも母国語的な英語習得を目指して来年もスキルアップを実現しましょう!
次回は『言語は感情。 001
英語に感情を込めたこと、ありますか?』です! 良いお年を!