間違いない、母国語としてのリスニング方法 002
スポーツや音楽に共通する「溜め」。 これは、次の行動をするための準備と説明しました。 その …
0歳から日本人の父親と英語で育った娘は、日本語より英語を先に話し出したので、小学校入学までは若干の英語優位状態。
それが入学して1年が経ち、だいぶ日本語が勝ってきたように思います。
同級生の友達に日本語の単語を教えてもらったり、読み書きの授業によってだいぶ変化がありました。
正直、入学前は英語にしろ日本語にしろ、読むのも説明するのも苦手だと、親としては感じていました。
それが、1年経った今は、感情を込めて上手に読めるようになりました。小学校教育のおかげです。
不思議なことに、日本語教育の邪魔をしないように控えていた英語のリーディングも、日本語と同じように感情を込めて上手に読めるようになりました。
たしかに、入学以前は読む練習をやってはいましたが、1年間、ほとんど手をつけていません。
あんなに頑張って教えていたときはできなかったのに、今ではすっかり上手に。
いったいどういうことなのか。
どうも父親としては即効果のある方法を教えたくなり、それができないと「うーむ」となったりしますが、そもそも年齢が上がること自体も能力が上がることだし、小学校で毎日勉強するという環境も今までとは違うし、日本語が上手くなると英語も上手くなるというのがあるのかないのか…。
そんなことを考えたりしているのですが、『出口式 はじめての論理国語』はやっぱり凄いなと思うことがたびたびあります。
子どもの国語教育は今後クリティカル・シンキングという自らの頭で多角的に問題を考えて結論を出す方向性に向かうそうで、そのために欧米ですでに行われているような論理的な技術を教えていくもの。
大人としてはそもそも「論理(ロジック)」って何だろうと思うのですが、これが確かに英語で考え、話す際にしっくりくるのです。
本に書いてあるのは、まず4つの柱。
・イコールの関係
・対立関係
・因果関係
・文の要点(主語・述語・目的語の関係)
だそうです。
イコールの関係というのは、具体と抽象をイコールで結んで説明すること。
「ゆうた君は野球部で4番で足が速い。つまり、彼はスポーツ万能だ」
という文です。具体的な事象と、スポーツ万能という抽象はイコールで繋がっていて、こうすることで説明が明快になるということらしいです。
対立関係というのは、「私のテストは100点だった。しかし、彼は50点だった」というパターン。
因果関係は「お腹が痛い。だから病院に行く」というもの。
文の要点は、主語述語に必ず文の要点が来るというものです。
それぞれ使う言葉として、
イコール=つまり、たとえば
対立関係=だけど、一方で(それに対して)
因果関係=だから、なぜなら
となり、英語では上から
It means, for example
but, although, on the other hand, however, nevertheless
that’s why, because, so
という感じです。
これらを使うことで、人は論理的に説明ができるということらしく、英語圏ではbecauseをしっかり使える人がロジカルだと評されると書いています。
しかし出口先生によると、小学校低学年の子どもたちは抽象が苦手らしく、ロジカルな対話はまだできないようなのですが、それを日常会話で親が使うと、どんどん覚えていくというのです。
おかげさまで、小学校1年の間に、この方法で英語の会話を娘と積み重ねました。
何かを娘が言っても、必ず私が「Because」と言って次を促します。
すると私にも変化があり、必ずではないですが、こういった言葉を使って英語を話したり考えたりするようになりました。
1文で終わるのではなく、2文くらいで構成される感じです。
こんな簡単なのでもそうです。
「取れるから大丈夫」
と日本語ではリズムに乗って簡単に言えます。これを英語にすると、
I can take it, so it’s OK.
日本語だと「取れる」「から」「大丈夫」という二つの事柄を結びつけて1文のように言いますが、英語だと
I can take it
It’s OK.
を別々に言ったりするときがあるはずです。
でも、このロジックな方法を繰り返し、I can take itだけど、それで何なんだというところまで言おうという思考回路になり、二文を結びつつ言いたくなるのです。
イコールは、「あれってああーだよね、でもここはいいんだな。んーつまり、ここが完璧ということだな」という感じで、とりとめなく具体を話して、話ながら答えを見つけて、結果としての抽象を述べるというとき。
対立はAlthoughやEven thoughが最初から仕組みとして頭に浮かんでる感じが理解できました。正直、意識しないと使えないのがこの二つ。
でも、「○○だけども、いいよね」とか、「○○なのに、おいしいね」とか、エンディングまで意識していると使える。そういう話し方ができるようになりました。
that’s why, because, soについては、娘は小さいころからよく使っていて、すでに問題はないように思えます。
私は意識的に使う量を増やして、今に至ります。
日本人としては当たり前にやっているように思えますが、必ずしもそうとは言えない気がする論理的な対話法。
そもそも英語を学んで話すときに、何から話せばいいのだろうとか、なにか途切れ途切れでしっくり来ないと思っていたら、このロジックな方法が役に立つかもしれません。
何かを言いたいときは、ロジックを使うということ。
最後に、主語と述語が文の要点である。という部分は、まさに英語の翻訳で使われている手法です。
何を主語にするのかは、どんなときでも重要だということですね。
Restore(レストア)という言葉の英英辞書から、so thatの使い方が学べます。
To restore an old building, painting, or piece of furniture means to repair and clean it, so that it looks like it did when it was new.
先に日本語で説明します。
「古い建物や絵画、家具をレストアするという意味は、それが新しかった時のように見えるように、リペア(修復)し、きれいにするということです」
というわけで、きれいな日本語で訳すには、順番がいろいろと入れ替わります。
それでは、一語一語順番に読み、理解しましょう。
To restore
an old building,
painting,
or piece of furniture
means
to repair and clean it,
so that it looks like
it did when it was new.
so that以下が日本語だとto repairの前に来ますが、英語では普通にso that の前まで読んで理解します。
日本語だと、
〜をレストアするという意味は、修復し綺麗にすることです。それが新しかったときのように見せるために。
と、倒置や強調のような順番になりますが、これの順番で英語で読みます。
so thatでもっとも使われるパターンがこのrestoreのような文です。
日本語では、「〜のために」と訳します。
so thatのあとには、主語のある文章が来ます。
「あなたが脱出できるように、待っていたのよ」
と言いたいときは、
I waited so that you could get out.
となるので、使うときもこの順序に慣れることです。
I’m gonna move so that you can see it.
「あなたが見えるように動きますね」
という感じです。
このように、so thatの前後の文章は完全に繋がっているので、話し方としてはスムースに繋がることが多いです。
感情を込めると、どうしても間を置かずに繋げたくなります。
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娘が突然、「Parchemnt Paperある?」と英語で聞いてきた。
パーチメント?
と聞き慣れない言葉に戸惑ったが、ケーキをオーブンで焼いたりするときに使うらしく、「あークッキングシートね」と言うと、
Is it brown?
というので、
White.
と返すと「むむむ」となっていたので、家のクッキングシートを見せると、さわりながら「そーそーこれこれ」みたいなことを言っていた。
気になったので調べてみると、パーチメントペーパーは、シリコンコーティングされているという。耐熱性があるので、オーブンに入れても大丈夫。
ということなので、やっぱりクッキングシート。
耐熱で火にも水にも強く、別名オーブンシートまたはベーキングシート。
パーチメントペーパーはブラウンというがお決まりだけど、日本のオーブンシートもブラウンが多い。クッキングシートという名前だと白が多いような気もする。
他サイトによると、「日本ではクッキングペーパーの『クレハ キチントさん クッキングシート』が、シリコーン樹脂加工 パーチメント紙という、同じ成分の紙になります」(lifehacker)とのこと。
パーチメントの発音はパにアクセントがあり、カタカナだとそのままパーチメント。Rの発音をきかせれば完成です。
かな〜り前から、娘が火山の映像を観ているときに
「ラーヴァ!」
といった感じの言葉を口にしていて、
Rubber(ゴム)
のことを言っているのかなと思っていました。
溶岩がゴムのようにぐにゃぐにゃしている様子を言っているのか、曖昧にしていたのですが、先日、また言っていたので詳しくきいてみました。
すると、ゴムではなくて、とにかく「火山から出てくるやつ」「熱い岩」みたいな説明がされ、「ということは溶岩か?」と思い、後日検索すると、
Lava
=溶岩
でした。
英単語の勉強をしっかりしている人なら知っているであろう言葉。私は知りませんでした!
最初の文字から順番に読み、訳さずに理解するための英英辞書による英語解説。
今回はGracefulです。
Someone or something that is graceful moves in a smooth and elegant way that is attractive to watch.
上から順番に読むと、大きい区切りではこうなります。
Someone or something
that is graceful
moves in a smooth and elegant way
that is attractive to watch.
日本語では、
誰かもしくは何か
グレイスフルな
スムーズでエレガントなやり方で動く
人目を惹く(見た目に魅力的な)
という感じになります。
日本語の順序にすると
「グレイスフルな誰かもしくは何かは、人目を惹くスムーズでエレガントなやり方で動く」
となり、まったく順序が逆さまになる例。
はたして、英語の順序で理解できるでしょうか。やってみましょう。
Continue reading 英英辞書で読むGraceful 関係代名詞thatが2回も入る。テレビで物まねをよくやっていますが、彼らは対象の声色をそのまま真似します。感情も含めてです。
どうして人間はそれが得意なのかというと、感情を共有するミラーニューロンというものが存在するからのようです。
これは、ドラマで相手が怪我をしたシーンを観ると自分も「ああっ」となってしまうやつです。また、ドラマで主人公が泣いていると、もらい泣きしてしまう、あれです。
ミラーニューロンのおかげで映画もドラマもお芝居も面白いのです。歌も感情が揺さぶられますよね。
そして、ミラーニューロンのおかげで言語は親から子へと引き継がれていくようです。
親が嬉しそうな顔をすると自分も嬉しいという感情になり、声を出すと心の中で真似をします。
別名物まねニューロンとも呼ばれています。
これを1年から2年続けて、ついに子どもは自分で話し出します。
最初は感情をともなった声の物まねから始まるのです。
だから、親は0歳から1歳、2歳にかけて、感情たっぷりにわかりやすく話しかけることが大切だと思います。
無感情だとミラーニューロンが働きにくいからです。
では、英語の学校や授業ではどうなのか。
感情たっぷりの授業が行われているとは言えません。
「第二外国語の習得は、物まねグランプリですよ」と教えてくれれば済むのですが…。
うちの家は一階がリビングだけどもTVがなく、上の階に1台ある。
夕食を終えて、さあ二階へ行こうという話になったとき、娘が
I gonna get dibs on TV!
みたいなことを言って、いきなり説明しだした。
dibs on means ….
発音はディブズオンで、意味としてはtakeのような感じだという。
もし席を取りたいときに、
I’ll get dibs on that!
と言うと、「そこ取った!」みたいな意味になる。
テレビも同様で、1台しかないテレビだけども、「私が使うよ」と言いたいときにdibs onを使うという。
英英辞書で調べてみた。
…ない。
dibs
ない。
仕方ないのでWebで調べると、
金、権利
とある。
dibsだけだと名詞の少額の金で、onをつけると「ものを取る権利」となる。
最初にする権利は、 have first dibs onだそうだ。
名詞として「権利の主張」という言葉をあてている辞書もあり、要するに「俺のものだ」と言いたいときに使う。
使用権を主張したいときは
call dibs という言い方もできる。
というわけで、家でも友人同士でもふざけあってガンガン使えるフレーズなのだった。