過去、現在の使い分けとThat’s enough + 名詞
6月20日 4歳 娘が風邪をひいて、朝起きると濁声だった。 それが楽しいらしく、朝食を前に …
ある商業施設で娘が母親と一緒にトイレに行っていて、帰ってくると抱きついてきて
It’s great to see you!
と言った。
大げさだなぁと思いつつ、It’s great の部分の感情の込め方と、自然な使い方に関心した。
親子感では普段、もちろんNice to meet you もIt’s nice to see you も使わないので、娘はいつものことながらアニメから勝手に覚えたらしい。
日本人だと
「It’s great to see you! は久しぶりに友人とあったときに使う」
などと用例が出ていて、そう言われたらそれ以外のときにはなるべく使わないようにしようと思ってしまうが、娘には通じない。
でも、よく考えてみたらIt’s great to see youの構造は簡単だ。
It’s great の意味はもちろん娘はわかる。to see you 「あなたに会って」もわかる。
だからそれを繋げただけかもしれない。「会えてすごく嬉しい!」
だからと言って、私はネイティブじゃないから、そういった使い方が正しいのか相変わらず判定できない。
でも、よく言う「生きた英語」的なものを娘から感じてしまうのはなぜだろう。
4月13日 Look at what I found!
朝、目覚めてベッドで娘と遊んでいたら、クレープのおもちゃでバナナを手にとって
Look at I got! (私が手に入れたの見て!)
と言った。
これは、アニメでソフィアが
Look at what I found! (私が見つけたの見て!)
と言った台詞の応用だと思う。
アニメでは早くてwhatがほぼ聴き取れないのだが、娘も省略していた。省略していいかどうかと言えば、省略しないほうがいいような気がする。ただ、foundをgotにするのはナチュラルな応用で素敵だ。
個人的には、ソフィアがこの台詞を言ったとき、atのあとのwhatって新鮮だなと思った。Look what I foundじゃないのか…と。
ところで、
「みつけたもの」と言いたいとき、
what I found となるが、Lookのときには使ってなくても、他のときにはこの使い方をする。
文法、関係代名詞という大人の持つ感覚は一切なくて、ただそれ以外に言い方がないから使っているはずだ。
Whoの関係代名詞を使うか使わないかと言うと、最近使っている。
~ who scored ~
英文の内容は忘れてしまったが、「点を取る人」という意味で使っていた。
たとえば I saw someone who scored in that game. こんな感じだったと思う。
個人的な感想で言えば、what I foundは感覚的に使えても、whoの関係代名詞は文章でなら多く使うが、話しているときにはあまり使わない。
中学から英語を始めた私にとっては、どうもナチュラルに使えないのだ。
たとえば上の文の場合、
I saw someone. He scored in that game. 誰かを観たよ。彼はあの試合で点を入れたね。
となってしまう。当然、ナチュラルではない。でも、一時期関係代名詞でこんがらがった経験があるせいか、上手には使えない。
I saw someone who scored in that game.
「あの試合で点をとった誰かを観たよ」を、I saw から初めて、someoneと来て、次にwhoを使うかどうか。
それは会話の最中で選択していくもので、日本語の語順が染みついている私には、someoneのあとに、その説明文が来る感じがしっくり来ない。
書くときにはそんなことは気にしなくていいから問題ない。でも、実際に話していると当然違う。
日本人がしっくりくるのは、「関係代名詞の継続用法」というやつだ。
I saw someone, who scored in that game.
この場合は、コンマの前で一度意味は終わる。
「誰かを観たよ」一拍おいて、「その人はあの試合で点を撮ったよ」なので、先に話したI saw someone. He scored in that game. と似ている。
話し方でどこが違うかと言えば、コンマの一拍なので、そうしたくなければとりあえずsomeone whoと一気に言わなければいけない。
そういう使い方を脳がしてくれるかどうか。そこが難しい。
そして、それをどうして4歳の娘が普通に使うのか。それは謎のままだ。
3月23日 We’re back where we belong!
保育園から家に着いて、
We’re back where we belong!
一瞬何のことがわからず聞き返したが、
「私たちのいるところに帰ってきた!」だ。
belongは日本語では「属している」という固い言葉になりやすいが、もっと広いイメージがある。
娘は多用するほうで、belong to(〜に属している。〜のもの。仲間)という意味でよく使う。
誰々のもの? という意味で使うことが多いと思う。
二つのものが強く、くっついているようなイメージで使うのがbelongだ。
belong on the table(テーブルの上にあるべき)といった応用もあるが、まずは強固な繋がりをイメージするのが大事だと思う。
この日は帰り道で、向こうから学生たちが歩いてくるのを見て
Many people is coming ahead of us! 私たちの前にたくさんの人がきてる!
と言ったが、ahead of usには「この先(これから)」という意味もあるらしい。
また、バイクを見て
Here comes (the) motorbike!
こんな表現も勝手に覚える。
3月11日 What did I step on? 何ふんだの?
お風呂場は一日の中でもよく話す時間。
今日はまず、娘が
What did I step on? (何ふんだの?)
と流暢に言ったところから始まった。
足の裏に何かついていたのだが、あまりに瞬発的に言うのでさすがに驚いた。
体を洗ったあとは、ひたすらバスタブで想像遊び。
いろいろ想像したあと、最後はマーメイドになった。
そこからの話が長くて、初見の表現もいろいろ出てきたので、覚えている限り記したい。間違っている表現も見逃していただきたい。
My King is so mean. Bad man. 王様はいじわる。悪い人。
My father is gone away. Because he lost his way. 私のお父さんはどこかへ行っちゃった。道に迷ったみたい。
He was trying to get leaves for tea. 紅茶のために葉っぱを取りに行ったの。
But there was(were) 2 path(s). Then he lost his energy. でも道が二つに分かれていて、エネルギーを失ったの。
I wish I can have more energy for faster. もっと早いエネルギーを持てると願っているの。(持てればなぁ)
~省略~
They have magic who(which) can beat the bad king. 彼らは悪い王様をやっつける魔法を持っているのよ。
いろいろ変な部分は子どもの英語と思って許してほしい。
でも、物語の説明的な部分が成長してきて嬉しかった。
英語の物語の読み聞かせを最近している効果かもしれないと思った。
上にはないが、途中にBesidesを加えたり、間違っているけれどwhoを使って接続したり、どこで覚えたかわからない表現がたくさん聞けてよかった。
I wish I canかI wish I couldか
I wish I can を聞いたとき、I wish I could を使いたいのでは? と思ったが、そこはあえて突っ込まない。
「もっと早いエネルギーが得られたらなぁ」だったら、やはりI wish I couldが正しいといえば正しい。
ただ、「(将来)もっと早いエネルギーを持てると願っているの」という意味であれば、
I hope I can~~を使えばいいのだけど、娘はI hopeという表現を知っているのか知らないのか、わからない。
大人的にはI hope I canを使うが、子どもがI wish I canを使ったところで、意味はわかる。
日本語では「I wish I can(できると願っている)はI hope I can(できると期待している)」くらいで、意味的にもそれほど差がない。少しだけI wish I canには強い意志が感じられる。
大人としては、「今現時点で出来ていない」と認識している場合はI wish I couldだし、「今は結果が出ていない。将来について考えている」場合はI hope I canと使い分けるし、違いもよく認識できる。
では、「今現時点で出来なかったけど、将来絶対やるから」という意思があれば、I wish I couldでは表現できない。couldでは自信がなさすぎるからだ。
「今はエネルギーないけど、明日エネルギーが届くので、そこに取りに行きたいです(ライバルに奪われるかもしれないけれど)」という場合は、普通はI will do it. 的に言う流れになるが、I wish I canもアリ。
I hope I canもしくはI wish I couldだと、「やる気があるんですか」となる。
3月2日 Otherwise さもなくば。
帰り道で「惑星はノーマルになって人のコスチュームを火星に送って…」と少し意味不明の話をし始めたので、立ち止まって二人で話していた。
すると、
Otherwise…と言う。
知っている言葉なのに、会話の中に突然あらわれると意味がよくわからない。
それでも連発するので、なんとなく
「さもなくば」
的な意味だろうとは推測できるけど、落ち着いて考えれば昔勉強した言葉なんだからわかるはず。
でも普段使っていないとやはり戸惑う。
また、こういう言い回しは一回使ったあとしばらく使わないパターンが結構多い気がする。
Otherwiseの使い方
Otherwiseは「さもなくば」という訳が一般的だが、「他だったら、他は」というイメージのほうが正しい。
「他(other)の方向、方法(wise)では」というイメージですべての言い回しに繋がる。
I made it with this, otherwise I couldn’t have gone. それで成功したよ。そうじゃなければ(他の方法では)行けなかった。
というIfの意味を込めた「さもなくば」はもちろん、
That part is good, otherwise awesome. その部分はいいね。他は「最高」だね。
という「他は」の意味での使用にもいい。
さらに、
You can take otherwise. で、「他のを取っていいよ」ともなる。
「他」のあとはいろいろ意味会いがかわるけども、「他」がとにかく強いのがOtherwiseだ。
2月15日 More energy to go!
旅行先などで「あと10分で出ますよ」というのを、
10 minutes to go.
と言う。
私はよくこの言い方をするのだが、数字の部分を替えるくらいの応用しかしていなかった。
この日、娘は帰り道に私と遊んでいて、
More energy to go!
と叫んだ。
よく、「歩くエネルギーが切れる」「補充しなくては」といったやりとりをしていて、その芝居の途中で出た言葉だ。
この言葉を聞いて、驚いた。
○○ to go. という言い方は、「○分で行きますよ」という言い方だけではなかったのだ。
娘の言い方の場合、「行くためにもっとエネルギーを!」
となる。
当然「もっとエネルギーで行きますよ」ではない。
10 minutes to go. の訳のイメージが、「行くために10分!」なのだ。
それから英語の映画やドラマを気にして観ていると、この
○○ to go. は結構よく出てくる。
ということはたぶん、
More food to live.(生きるためにもっと食べ物ちょうだい)
10 minutes to get. (取るために10分ある)
と、応用はいくらでもあるのだ。
1月25日(水)Please, stay inside. There is a Drago …
1月13日(金)It was (a) fun driving with you! 動名詞の使い方
子どもをクルマで迎えて、駐車場にたどりつく。
クルマを降りて、
Thank you!
と私はクルマに礼を言う。
いつもは一人で私が言うだけだが、この日は娘もいろいろ言い出した。
It was fun driving with you! 楽しいドライブだったよ!
またしてもこういう言い方が本当にあるのか知らないが、娘が勝手に作り出した言い方だ。
fun to drive(運転する歓び)という言い方は日本でもよくするのでわかるが、自分の中でfun drivingと応用する気分はない。
でも、娘にとってはまず
It was fun! 楽しかったよ!
というのが先にあるのだろう。
そのあとに文法的に言う動名詞をつければいいのだという感覚的なものがあるんだと思う。
中学から英語を勉強した私のような世代の人なら、この動名詞の苦手な感覚をわかってもらえると思う。
動名詞とは、まさにテストのためにあるような関門だったのだ。
たとえば、
remember to go
remember going
この違いは何かと問われる。
答えは前者が「行くことを覚えている」後者が「行ったことを覚えている」という感じ。
そして、「toしか使えない、動名詞しか使えない」というパターンを暗記する。
「want + 動名詞 というパターンは存在しない」
「enjoy + to というパターンは存在しない」
という感じだ。
だから当然、私も未だに苦手。
感覚的に使いこなすことができない。
娘が2歳のときに、母親が携帯を忘れたことについて
Forgot to bring
という言い方したり、
Stop doing
という言い方をしはじめて、単純にそういう言い方だけを覚えているのだ、つまり、最初から二つの比較をしていないのだと気づいた。
二つの言い方があるよ、と教えられるのは、中学生や高校生だけなのだ。
ネイティブの場合は、ひたすら一方の使い方を覚えて、そのうち、もう片方の言い方に違和感を感じるようになっているだけなのだ。
ところで、FunはForgotやStopとは種類が違う。
名詞でもあり、形容詞でもある。
結局感覚的なのだ。文法が通用しない部分がまさにFun。
たとえば、
It is fun to drive. なら、形容詞的な使い方になる。
「ドライブするのは楽しい」という感じだ。
ドライブすることはどうなのかを表現している。
It was fun driving.
に、a をつければ、
a fun driving(楽しいドライブ)という名詞になる。
娘がaをつけていたかどうかはわからないが、そういう感覚で使ったのだろう。
難しいのは、
It was a fun. とは絶対に言わないことだ。
それこそ感覚的にそうで、聞いたことがないし違和感がある。
どうしてかというのを考えるのは意味がないし、ただない。
文法が得意な人は「不可算名詞だから」と答えそうだが、どうして「不可算名詞なの?」という問いには答えられない。
It was a fun day. とかIt was a fun experience. ならあるということ。
大人の私としても、それはわかる。
ただ、それがDrivingのような動名詞で表現するような感覚をやはり私は持っていないような気がする。
動名詞に対する恐怖感だろうか。
It was a easy driving. 簡単なドライブだった。
It was a fun traveling. 楽しい旅だった。
It was a great playing. すごい遊びだった。
なるほど。これから使ってみよう。
文法における単語間の順序などを考えていると、会話なんてできない。
というのが圧倒的な事実で、英語を外国語とする人々がつまずく大きな要因の一つ。
日本人の子どもや大人が話すシーンで、特にスピーチ的な場面で多く見られる暗記英語。
一文、構文をまるまる暗記して、話す方法は、わかる人にはすぐ判断できます。
区切る場所がナチュラルではないからです。
スムーズに早く話そうとする余り、アクセントや強調を無視してすーっと話してしまう。
でも、実際の会話では伝えたい部分にストレスを与えてゆっくり言ったり、考える部分で間を置いたり、いろいろな緩急があります。
暗記英語は、それができない。それまで真似することはできないのです。
12月8日 3歳7ヶ月 Let’s open it. And see what it is.
前の晩、ミニーマウスの歌を突然歌い出した。知らない歌で、歌詞も部分部分あいまいだけど、暗記して歌っている。これが毎回本当に衝撃。
今日は手紙を見つけて、
Let’s open it. And see what it is.
と言った。
最後の部分がワリリズという発音になるのだけど、それがネイティブっぽい。
そして、PCのパスワードを自分で打ち込もうとして叫ぶ。
Which one do I press now!
どこでこんな言い方を覚えたのか。それとも応用しているのか…。
do I という言い方をどうやって理解しているのか。不思議すぎる。